映画『2025年7月5日午前4時18分』の完成披露舞台挨拶が、東京・池袋のシネマ・ロサにて開催。主演を務めるAKB48の小栗有以らが登壇し、現場は熱気に包まれた。
本作は、今年の7月5日に破滅的な災害が起こるという不穏なネット上の噂をモチーフにしたホラー映画。SNSを中心に拡散されているこのネットミームを背景に、何かが「起こる」とされる当日の直前、6月27日(金)より全国公開される。
小栗はAKB48にて11年間にわたって活動している人気メンバー。映画の主演は今回で3作目ながら、ホラー映画で主演を務めるのは本作が初めてとなる。
舞台挨拶には小栗に加え、W主演の船ヶ山哲、大熊杏優、大関れいか、そして古川大晃監督が登壇。
小栗はポニーテールに清楚な肩出しの白いワンピースという装いで登場。ラメの入ったヒールが足元を彩り、柔らかな透明感とともに大人の洗練された雰囲気を漂わせていた。
映画公開を前にした心境を問われた小栗は、予告映像が公開された後の握手会にて「ゆいゆいのことは好きだけど、ホラー映画は好きになれない」と、多くのファンから言われたことを告白。そのため「みんな観れないかなぁ」と思っていたことを明かした。
それが舞台挨拶には数多くの観客が詰めかけ、「スゴくたくさんの方が来てくださってホッとしました」と安堵の表情に。「みなさんが意を決して観に来てくれたのかなと思うとスゴく嬉しいです」と喜んだ。
自身が演じた原ハルカというキャラクターについては、「ハルカちゃんはスゴい純粋に良い子で、お父さんとお母さんと仲が良くて、お父さんの作る美味しいご飯が大好きです」と説明。
作品に登場するオムライスについては「スゴく美味しくて、小栗としても幸せを感じながら食べていました」と振り返り、「リハーサル中も食べて、本番も食べたので、結構な量を食べました!(笑)」との裏話も明かした。
オムライスを食べながら両親と会話するシーンでは、セリフが終わってもカットがかからず、アドリブで繋ぐ場面もあったという。
作品の見どころについて古川監督は、「ホラー映画にしては小栗さんが可愛すぎる」とキッパリ。「怖い表情でも普通の表情でもめちゃくちゃ可愛いです」と語り、小栗の存在そのものが作品の魅力のひとつであると強調だ。
指摘を受けて小栗自身も、「セリフの量がそこまで多くないぶん、いかに表情と息遣いで表現できるかを考えていたので、撮影に入る前に表情筋をほぐしていました」とのエピソードを披露。アップになるシーンの多いホラー映画における演技への意気込みを覗かせた。
会見では映画の内容にちなんで、「本当に何かが”起きる”としたら、しておきたいことは?」との質問も。すると小栗は「髪を染めたことがないので、染めてみたいです。ド金髪にしてみたいです」と笑顔で答え、会場から「見たい〜!」とファンの声があがる一幕もあった。
最後に小栗は、「ホラー的な怖さだったり、7月5日が迫ってくる怖さだったり、人間の怖さだったり……いろんな怖さが集まったスゴく新感覚なホラー映画になっています」と作品の魅力を強調。
作品のタイトルにちなんで「7月5日以前も以降もたくさんの方に観ていただいて、愛される作品になってほしいなと思います」との希望を口に。さらに「新感覚ホラー映画、大丈夫です。怖くないです! 安心して楽しんで観てください!」と、にこやかな表情でメッセージを送った。
新感覚ホラー『2025年7月5日午前4時18分』は、全国の劇場にて6月27日(金)より公開。小栗有以の表情に注目しながら、ぜひ劇場でその“怖さ”を体感してはいかがだろうか。
(取材:漆間虹美/撮影:Issey Nakanishi)