2022年の下半期に人気を博した記事を振り返る本企画。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」では、ヒロインの兄・賢秀が千葉の猪野養豚場で働いていた。社長の寛大は娘や賢秀には優しく接しているが、娘にDVをふるっていた元夫に対しては、どうやら裏の顔を見せていたようで…。
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9月5日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」106回では、猪野養豚場の娘・清恵(佐津川愛美)のもとに、元夫の涌井(田邊和也)が訪れる様子が描かれた。その涌井を巡って、視聴者のあいだで不穏な噂が広まっているという。
猪野養豚場には沖縄出身の比嘉賢秀(竜星涼)が勤めており、一人娘の清恵とはまんざらでもない仲の様子。だが清恵と賢秀が東京に豚の営業に行ったある日、銀座のレストランでばったり涌井と会ってしまっていた。
涌井に声を掛けられ、店から逃げ出した清恵。追いかける賢秀も店を後にするが、その場に名刺を残していたことから、涌井に清恵の居場所を知られてしまったのであった。
「清恵は18歳で家出し、東京で水商売をしていました。そのころ知り合ったのが涌井で、二人は結婚していたのです。しかし結婚生活は悲惨だったようで、作中では具体的に語られていないものの、どうやらDV夫だった模様。父親の寛大(中原丈雄)が清恵を見つけ出し、手切れ金を渡して別れさせたという経緯が語られました」(テレビ誌ライター)
当時は清恵の実家がどこにあるのかも涌井には教えなかった様子。しかし今回、名刺を頼りに涌井が養豚場に乗り込んできてしまったのだった。「払うもんきっちり払え!」と大声を出し、慰謝料をせびる涌井。果たして清恵の運命はどうなるのか。もしや賢秀が得意のボクシングを活かして涌井を追い払うのか。
ところが元夫の来訪という一大イベントは、意外にあっさりとけりがつくことに。涌井をニラみつけた父親の寛大は「話はあっちで」とあごで外を指し、二人は外に出ていった。それからしばらく経ち、日もとっぷりと暮れたころ、寛大と清恵の二人だけが外から戻ってきたのだった。
2022年の下半期に人気を博した記事を振り返る本企画。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」では、ヒロインの兄・賢秀が千葉の猪野養豚場で働いていた。そこの社長を務める寛大は娘や賢秀には優しい顔を見せるものの、娘の元夫には冷徹な仕打ちをしていたのかもしれない。
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寛大は賢秀に、清恵と涌井の過去について説明。「いまきっちり話をつけた」と語る寛大は、こんなこともあるかと思って自分なりにあちこち手を打ってあったという。その上で「これで完全にあの男とは縁が切れた」と説明していたが、その姿に視聴者が震撼していたというのだ。
「ネット上では《お父さん、やってしまったか》《涌井は今ごろ豚のエサに…》といった声が続出。どうやら寛大が涌井をシメてしまったと考える視聴者が少なくないようです。寛大が涌井を外に連れ出した際の表情には凄みがあり、涌井もビビっていた様子。場所は田舎の養豚場ですし、涌井が東京からふらっと訪れたとなれば、人一人くらい、どうにでも始末はつくということなのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
なにより寛大の語った「あちこち手を打ってあった」という言葉も、この結末を見せられるとなんとも意味深。これで涌井が今後、物語に登場しないのであれば、彼はもうこの世の住人ではなくなっているのかもしれない。