吉岡里帆や松村沙友里が和モダンで個性的なお着物で登場!【FASHION CANTATA from KYOTO】

FASHION CANTATA from KYOTO

 京都府の京都劇場にて6月15日、今年で30回目を迎えたファッションイベントの「FASHION CANTATA from KYOTO」が開催された。今年のテーマは「Present for our Future」。記念すべき30回目のステージには地元・京都府出身の吉岡里帆をはじめ、元乃木坂46の松村沙友里やモデルの鮎川陽子らが登場した。

 吉岡里帆は優雅な生演奏とともにランウェイを歩き、手鏡を使った演出を見せる場面も。鮮やかな紫を基調とする着物には可愛らしくカラフルな鞠の柄があしらわれ、遊び心を感じさせた。昔ながらの上品な印象とモダンさを掛け合わせた着物は、記者会見で「大正時代の竹久夢二のオマージュされたお着物です」と紹介されていた。

 髪型はぱっつん前髪とボブヘアーの組み合わせで、そんな吉岡の姿はどこかあどけなく、可愛らしい雰囲気のなかに着物の優雅さと上品さが融合されていた。

吉岡里帆

吉岡里帆

 松村沙友里はたくさんの蝶やハートが描かれた明るいピンクの着物で登場。繊細な絞りの生地に絵柄が一つ一つ描かれているのが特徴的だ。

 髪型は肩までのミディアムヘアをまとめ上げ、大き目の黒いリボンを合わせることでモダンな雰囲気を纏っていた。リハーサルの時は緊張していたと語っていた松村だったが、ランウェイでは実に堂々としたウォーキングを見せてくれた。

松村沙友里

松村沙友里

 モデルや画家など八面六臂の活躍を見せ、パリコレクションの出演経験もある鮎川陽子は、レザーファッションでステージに登場。「伝統と未来が融合した素敵な演出にとてもわくわくして、楽しんで参加している。ぜひ最後まで楽しんでほしい」と語っていた。

 鮎川の両親は伝説的ロックバンド「シーナ&ザ・ロケッツ」の鮎川誠とシーナ。幼いころから親しんできたレザーファッションでステージに臨むことについて「大好きなレザーファッションをファッションショーで着ることはとてもうれしく、うきうきする」と笑顔を見せた。

鮎川陽子

 イベント前の記者会見で松村は、可愛らしさ満載なハート柄のお着物を纏った「ハートリンゴちゃん」で登場。「古風な感じではない新しい感じのデザインだなと思いました。ハートがいっぱいで新鮮さが感じられます。絞り染めでの柄の表現の仕方がとても面白いなと思いました。キュンキュンです」と彼女らしく可愛いコメントだ。

「昔から続けていることは?」との質問では、「よく笑うー! てへーー!」と、いかにも松村らしいコメントで会場を笑いに誘った。

 吉岡は久しぶりの帰省とのことで、前日に家族団らんしたと説明。自身の父親がカメラマンということもあり、京都の紅葉にぴったりな真紅のお着物を着て写真を撮ってもらったことが忘れられないエピソードだと明かした。子供ができたら、娘にも同じものを着せたいという。

記者会見に臨んだ松村沙友里と吉岡里穂

 二人に対して「あの時があったから今がある、という瞬間は?」との質問では、松村は大学受験の浪人中に乃木坂46のオーディションに応募したことと回答。吉岡は太秦映画村で町娘の役にエキストラとして出演したと語り、「今につながる出会いや監督の言葉、その時にできた友人などを得ました」とのことだ。

 最後に吉岡は「現・京都の観光大使として京都の素晴らしさ、和装文化を伝える使命感を背負ってランウェイを歩きます」と力強いコメントを口にしていた。

(文:守屋希乃佳、辻本真乙、撮影:安座間優)