AKB48春コンサートに高橋みなみがサプライズ登場!日本武道館でのファイナルなど全国ツアーと、第21期生オーディションも発表

AKB48 20th Year 春コンサート2025 ⒸAKB48

 これが20周年イヤーの勢いだ! 5月5日に東京ガーデンシアターにて開催された「AKB48 20th Year 春コンサート2025 〜これからだ 未来作ろうじゃないか?〜」は、サプライズ発表の連続でファンを驚かせた。

 20周年のメモリアルイヤーを彩る第2弾イベントとなる本公演では、コンサート中盤に「AKB48 第21期生オーディション」の開催を発表。昨年12月に第20期生がお披露目されてからわずか5カ月でのオーディション開催となった。

 アンコールでは全国5都市を廻る20周年記念ライブツアーが発表され、ツアーファイナルは日本武道館で4日間・全6公演という大掛かりな規模となることが明らかに。さらに初代AKB48グループ総監督の高橋みなみが「AKB48 20周年応援総団長」への就任要請をステージ上で受託。日本武道館公演にOG代表の一人として参加することも決まった。

◆新世代メンバーたちが活躍、激しいダンスでファンを魅了

 今回のコンサートタイトル「〜これからだ 未来作ろうじゃないか?〜」は、昨年12月のAKB48劇場のリニューアルオープンとともに開幕した約9年ぶりの新公演「ここからだ」の楽曲『緞帳を上げてくれ!』の歌詞から命名されたもの。そのタイトル通り「これからAKB48の第二黄金時代を築いていく」というメンバーの熱い想いをぶつけたステージでファンの心を震わせた。

 コンサートは全メンバーによる高難易度のダンスナンバー『NO WAY MAN』でスタート。18期生の八木愛月をセンターに、新世代のAKB48を感じさせる幕開けだ。楽曲中盤では全メンバーが階段状のステージに集まり、一糸乱れぬ迫力のパフォーマンスを披露して、オープニングからファンを圧倒した。

『NO WAY MAN』ⒸAKB48

『NO WAY MAN』ⒸAKB48

『NO WAY MAN』ⒸAKB48

 続いて『希望的リフレイン』『フライングゲット』などライブチューン4曲を披露。早くも場内が熱気に満ちるなか、4代目AKB48グループ総監督の倉野尾成美は色とりどりのペンライトで埋め尽くされた観客席に向けて「今回の春コンサートは3公演すべて満員御礼ということで、本当にありがとうございます!」と感謝。

 続けて「コンサートを通して”今のAKB48”を全力でお届けしていきますので、最後までよろしくお願いします!」と挨拶した。

 続くユニットパートでは、4月2日にリリースした65thシングル『まさかのConfession』でセンターを務めた八木愛月や、初の選抜入りを果たした19期研究生の伊藤百花・花田藍衣ら6名が『モニカ、夜明けだ』を披露。AKB48の次世代を担うメンバーが力強い眼差しで魅せた。

 続く『Mystery Line』ではダンスに定評のある山内瑞葵・山口結愛・白鳥沙怜が、憂いを帯びた表情と切れ味鋭いダンスで魅了。小栗有以と倉野尾成美は、それぞれ白と黒の衣装を身に付けて、『愛しきライバル』を披露だ。

 互いにAKB48のエース・総監督というグループの中核メンバーである同期2人が、火花を散らしたパフォーマンスで会場の視線を釘付けに。メンバーの組み合わせも多彩に、それぞれの個性が光る9曲のユニット曲にファンは酔いしれた。

 中盤には『まさかのConfession』にカップリング収録されている19・20期研究生のオリジナル楽曲『Skipping stone』、4月2日に正規メンバーに全員昇格した18期生のオリジナル楽曲『晴れ渡る』、Universe Girls楽曲『タイムマシン不要論』をファンの前で初披露。AKB48の新世代を感じさせるパフォーマンスが続く。

 さらに49枚目シングル曲の『#好きなんだ』では、本公演のスポンサーである「にしたんクリニック」の西村社長がトロッコで登場するというサプライズが。総監督の倉野尾をガイド役に、二人でサインボールを客席に投げ入れるなど会場の笑いを誘っていた。

『Skipping stone』ⒸAKB48

『晴れ渡る』ⒸAKB48

『タイムマシン不要論』ⒸAKB48

 

◆第21期生オーディションの開催を発表!

 終盤には「ここからだ」公演の“まだまだ!”コールでお馴染みの『奇跡が消えても』で会場が一つに。続くMCでは「AKB48 第21期生オーディション」の開催をサプライズ発表だ。

 同オーディションに関して倉野尾は、「今回は、いつものWEB申し込みに加えて、カラオケのJOYSOUNDさんを利用したカラオケ応募があったり、LINEからもエントリーできるようになりました!」と、気軽に応募できるようになったとアピール。

 そのうえで「私たちと一緒にAKB48の未来を作っていきましょう!」と、全国のAKB48予備軍たちに向けて呼びかけた。

 終盤は『言い訳Maybe』『恋 詰んじゃった』など表題シングル曲を一気にたたみかけてのラストスパート。本編ラストは最新曲の『まさかのConfession』で締めくくり、全30曲を全力で駆け抜けた。

『まさかのConfession』ⒸAKB48

『まさかのConfession』ⒸAKB48

 アンコールでは全員で『チーム坂』と『10年桜』を熱唱。このまま最後の曲に向かうかと思いきや、スクリーンに映像が流れ、20周年を記念したライブツアー「AKB48 20th Year Live Tour 2025 〜PARTYが始まるよ〜」が今年8月より開幕することをサプライズで発表だ。

 開催地は愛知・大阪・広島・宮城と全国を廻り、ツアーファイナルとして東京・日本武道館にて12月4日〜7日の4日間にわたり6公演を開催することが明らかになると、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こる。武道館公演以外のチケットが同日の21時から販売されることも明らかになった。

アンコールの途中で絵20周年ツアーの開催を告知 ⒸAKB48

 

◆観客席の高橋みなみがスクリーンに大映しに!?

 しかもサプライズはこれだけでは終わらない。倉野尾が「AKB48の20周年というのは、ここにいる現役メンバーだけではなく、たくさんの人が紡いできた20周年だと思います」と切り出し、「ここで、私から“ある人”にお願いがあります。髙橋みなみさん!」と、初代総監督である高橋みなみの名前を口にする。

 するとスクリーンには、3階バルコニーの関係者席最前列で観覧していた高橋みなみの姿が。会場全体が騒然とするなか、マイクを渡された高橋本人も「ちょっと待って、どうした!?」と狼狽。「観に来てくださいって言われたから、来ただけなんですけど!」とあたふたした様子を見せる。トロッコ曲で一部のメンバーだけは高橋が観客席にいることに気づいてはいたものの、ほとんどのメンバーは高橋の来場自体を知らなかった様子だ。

 ここで倉野尾が「急なお願いなのですが…12月の日本武道館、私たちと一緒にステージに立ってください!」と懇願。「たかみなさんには“AKB48 20周年応援総団長“になっていただきたいです!」と突然の熱烈オファーだ。

名前を呼ばれて驚きの表情を見せる、初代総監督の高橋みなみ ⒸAKB48

 この衝撃展開に高橋は「こんなオファーの仕方あんの!? めっちゃAKBじゃん」と戸惑いながらも、スタッフの誘導でステージへと移動。かなりの距離を走ったためゼエハアしながらステージに登場すると、倉野尾からあらためて応援総団長への就任を要請され、「断れる状況じゃないじゃん(笑)やります!」と勢いに押されて承諾だ。

 倉野尾が満面の笑みで「高橋みなみさん、“総団長”に就任決定しましたー!!」と高らかに宣言すると、BGMとともにキャノン砲が炸裂し、大型コンサートでおなじみの金テープを発射。ド派手な演出に高橋も苦笑いを浮かべ、会場は爆笑の渦に包まれていた。

 高橋は「総団長」の“総”に疑問を抱いた様子で、他の応援団員もいるのかと問うものの、倉野尾は「いまのところ高橋さんだけ」と即答。続けて「(日本武道館に)たくさんの先輩方に出ていただきたいです」と、OGメンバーの招集を依頼。高橋は「まあ、なるたけやるよ。20周年は現役のみなさんと盛り上げたいと思っていたので頑張ります」とまんざらでもない様子で約束だ。

 ここで高橋が現役時代に遺した名言の「どりょむく」(努力は必ず報われる)をファンと一緒に大合唱し、高橋はステージを後にした。

ステージに登場し“AKB48 20周年応援総団長”への就任を受託した高橋みなみ ⒸAKB48

 このようにAKB48らしいたくさんのサプライズにあふれた本公演。そのフィナーレを飾ったのは『まさかのConfession』に全形態共通でカップリング収録されている『桜の花びらたち 2025』。2006年2月1日にAKB48のインディーズ1枚目のシングルとしてリリースされ、20年の歴史の中で大切に歌い繋がれてきた『桜の花びらたち』のリアレンジver.となる同曲を、全員で心を込めて歌い上げた。

 AKB48の“今”と“これから”を確かに示した春コンサート1日目は、温かい拍手と未来への希望に包まれながら終幕を迎えた。

『桜の花びらたち2025』 ⒸAKB48

【AKB48 第21期生オーディション】
応募期間:5月5日(月・祝)21時〜6月29日(日)23時59分
※今回のオーディションでは、例年と同様のWEB申し込みに加えて、JOYSOUNDを利用したカラオケ応募、LINEからのエントリーも可能となりました。
特設サイト:https://www.akb48.co.jp/lp/audition/
ハッシュタグ:#私の物語はAKB48で始まる

【AKB48 20周年記念ライブツアー 開催概要】
ツアータイトル:AKB48 20th Year Live Tour 2025 〜PARTYが始まるよ〜
出演:AKB48全メンバー ※予定
チケット:https://www.akb48.co.jp/news/detailpage/368569975
※日本武道館を除く、愛知・大阪・広島・宮城の4会場のみ、5月5日(月・祝)21:00〜FC先行受付がスタート
<会場・日程>
愛知県 刈谷市総合文化センター大ホール
(1)8月16日(土) 開場 17:30 / 開演 18:30
(2)8月17日(日) 開場 12:30 / 開演 13:30
(3)8月17日(日) 開場 17:30 / 開演 18:30
大阪府 グランキューブ大阪
(1)9月14日(日) 開場 12:30 / 開演 13:30
(2)9月14日(日) 開場 17:30 / 開演 18:30
広島県 広島文化学園HBGホール
(1)9月15日(月・祝) 開場 17:30 / 開演 18:30
宮城県 東京エレクトロンホール宮城
(1)10月4日(土) 開場 12:30 / 開演 13:30
(2)10月4日(土) 開場 17:30 / 開演 18:30
東京都 日本武道館 ※ツアーファイナル
(1)12月4日(木) 夜開演
(2)12月5日(金) 夜開演
(3)12月6日(土) 昼開演
(4)12月6日(土) 夜開演
(5)12月7日(日) 昼開演
(6)12月7日(日) 夜開演

【イベント概要】
公演名:AKB48 20th Year 春コンサート2025 〜これからだ 未来作ろうじゃないか?〜 supported by にしたんクリニック
日時:2025年5月5日(月・祝)開場17:00 / 開演18:30
会場:東京ガーデンシアター
出演:AKB48 現役メンバー 43名
正規メンバー(35名)
秋山由奈・新井彩永・岩立沙穂・太田有紀・大盛真歩・小栗有以・工藤華純・久保姫菜乃・倉野尾成美・坂川陽香・迫 由芽実・佐藤綺星・下尾みう・鈴木くるみ・髙橋彩音・田口愛佳・千葉恵里・徳永羚海・長友彩海・成田香姫奈・永野芹佳・橋本恵理子・橋本陽菜・平田侑希・福岡聖菜・布袋百椛・正鋳真優・水島美結・向井地美音・武藤小麟・村山彩希・八木愛月・山内瑞葵・山口結愛・山﨑 空
19期研究生(5名)
伊藤百花・奥本カイリ・川村結衣・白鳥沙怜・花田藍衣
20期研究生(3名)
近藤沙樹・大賀彩姫・丸山ひなた
※畠山希美は不参加(既発表)

【セットリスト】
 overture 2.0
M01 NO WAY MAN(全員)
M02 そんなに好きだったら(全員 ※20期研究生以外)
M03 快速と動体視力(同上)
M04 希望的リフレイン(全員)
M05 フライングゲット(全員)
 MC①
M06 モニカ、夜明けだ(秋山・佐藤・八木・山﨑・伊藤・花田)
M07 唇 触れず・・・(永野・水島・向井地)
M08 ハート・エレキ(久保・迫・下尾・鈴木・平田)
M09 すべては途中経過(岩立・大盛・成田・福岡・奥本)
 映像
M10 イマパラ(工藤・坂川・田口・大賀・近藤・丸山)
M11 Mystery Line(山内・山口・白鳥)
M12 清純タイアド(新井・太田・徳永・長友・橋本(陽)・布袋・正鋳)
M13 君は気まぐれ(髙橋・千葉・橋本(恵)・武藤・川村)
M14 愛しきライバル(小栗・倉野尾)
 MC②
M15 Skipping stone(<19・20期研究生>伊藤・奥本・川村・白鳥・花田・大賀・近藤・丸山)
M16 晴れ渡る(<18期生>秋山・新井・工藤・久保・迫・成田・八木・山口)
M17 タイムマシン不要論(<Universe Girls>岩立・太田・鈴木・下尾・髙橋・田口・徳永・長友・永野・橋本(陽)・福岡・布袋・正鋳・武藤)
M18 抱きしめちゃいけない(全員)
M19 #好きなんだ(全員)
 MC③
M20 君について(大盛・倉野尾・鈴木・田口・成田・山﨑・伊藤)
M21 細雪リグレット(新井・小栗・久保・坂川・佐藤・下尾・徳永・永野・橋本(陽)・福岡・正鋳・水島・向井地・山内・山口・白鳥)
M22 近いのに離れてる(同上)
M23 アクシデント中(秋山・岩立・太田・工藤・迫・髙橋・千葉・長友・橋本(恵)・平田)・布袋・武藤・八木・奥本・川村・花田)
M24 奇跡が消えても(同上)
 MC④
M25 アイドルなんかじゃなかったら(全員 ※20期研究生・迫・村山以外)
M26 唇にBe My Baby(同上)
M27 サステナブル(同上)
M28 言い訳Maybe(全員 ※迫以外)
M29 恋 詰んじゃった(同上)
 MC⑤
M30 まさかのConfession(同上)
 アンコール
EN1 チーム坂(全員)
EN2 10年桜(全員)
 MC⑥
EN3 桜の花びらたち2025(全員)

【弊サイトライター 感想】
オープニング1曲目の『NO WAY MAN』で、メンバー全員が階段に並び、手振りのダンスを披露する姿に、これまでのAKB48とは一味違う新たなカッコよさを感じ、1曲目から一気に心を掴まれました。
中盤のユニット曲メドレーでは、メンバーさんそれぞれの個性が光るパフォーマンスが楽しめ、AKB48の多彩な魅力がぎゅっと詰まった時間でした。
さらに、第21期生オーディション告知の直後に続いた表題曲連発のセットリストは、会場全体の熱気を一層高め、終盤に向けてライブの盛り上がりを加速させてくれました。私自身もテンションが一気に上がった瞬間でした。
メンバーさんのキラキラとした笑顔や全力のパフォーマンス、そしてファンの皆さんの熱いコールなど、すべてが合わさって本当に素晴らしいライブだったと感じました。
20周年を迎えたAKB48が、これからも進化を止めず走り続けていくんだという覚悟が伝わってくるステージで、私もこの記念すべきイヤーを一緒に応援していきたいと思います!
(髙木麻衣)

最初のブロックはダンス曲の『NO WAY MAN』から始まり、息のあった全員の揃ったダンスで盛り上がりました。
ユニットブロックでは久しぶりにライブで聴く曲も多く、嬉しかったです。特に『愛しきライバル』では、小栗さんと倉野尾さんのチーム8同期の2人が、これまで切磋琢磨してAKB48を盛り上げてきた過程が見えて胸が熱くなり、鳥肌が立ちました。
第21期生オーディション告知時のMCでは、オーディション時の「ギリギリ」エピソードが聞けて楽しかったです。生年月日や応募タイミングが少しでも違っていたらこのステージにはいなかった、AKB48のメンバーではなかっただなんて考えられません。
アンコールで高橋みなみさんが突然、客席越しに抜かれたのは驚きましたが、そこで対応できるたかみなさんはやはり流石だと思いました。会場の盛り上がり方も良かったので、引き続き応援総団長としてAKB20周年を盛り上げていってほしいです。
(渋谷のぞみ)

1曲目の激しいダンスが特徴的な『NO WAY MAN』は、2サビで中央に集結した際の一糸乱れぬパフォーマンスにある意味、それぞれの個性がぶつかり合うステージングを武器とするAKB48らしくない新しい姿を感じました。
しかも振付はオリジナルのものとは異なり、おそらくこの全体パフォーマンスのために作られたもの。20周年を迎え新たな未来を作り出そうとするAKBの覚悟を感じた一曲だったと感じました。
6曲目に披露された『モニカ、夜明けだ』では17期の秋山、佐藤、18期の八木、山﨑、19期の伊藤、花田と、各期のエースが勢揃い。気迫を感じるパフォーマンスに圧倒されました。この曲は56枚目シングル『サステナブル』のカップリング曲で、今やAKB48の中心的メンバーとなっている山内、大森に加え、NMB48から山本彩加、梅山恋和、HKT48から運上弘菜など各グループの未来を期待された若手メンバー(48グループNEXT12のメンバー)で構成された楽曲。その闘志溢れるメッセージを、現若手エースたちが完全に体現する様子にAKB48の魂を感じました。
若手の台頭はパフォーマンスのみならずMCでも垣間見ることができました。特に中盤MCにて翌日に卒業を控える村山との思い出を語った19期研究生の奥山は、「ゆいりーさんは本当に”心臓”の拠り所でした」と語るなど随所独特なワードセンスで会場の笑いを誘うことに。村山本人からも「面白いが勝っちゃうんだよな」と言われるなど、次期バラエティメンバーの片鱗を感じました。
(遠藤葵)

(取材:遠藤葵・渋谷のぞみ・髙木麻衣/画像:公式提供)