まさかこの二人が対決するとは、視聴者も意表をつかれたに違いないだろう。
2月13日放送のドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)第16話では、謎の男・強羅誠(上島竜兵)が病院内で、主人公の相良凌介(西島秀俊)とその娘である光莉(原菜乃華)の後をつける場面があった。
その強羅は凌介の息子・篤斗(小林優仁)の誘拐に関わったと目されており、ほかにも様々な事件に関係しているとの疑いを掛けられている怪しい人物。しかも最近、凌介と同じ団地に引っ越してきたばかりだ。
そんな男がなぜ凌介と光莉の後をつけるのか。もしや二人が見舞おうとしている入院中の篤人が目的なのか。視聴者のドキドキが高まった瞬間、神出鬼没の「猫おばさん」(平田敦子)が突然、強羅の腕をつかみ、「何をしてるの?」と詰問。耳鼻科を探しているとシラを切る強羅に「ここはあなたの来る場所じゃない」と忠告しつつ、「その物騒なものをしまいなさい」と命じたのだった。
「強羅が隠し持っていたのは円形の刃が付いたピザカッター。外側から見えないようにしていたのに見破られてしまい、車に戻った強羅が『なんで分かったのかなぁ』とつぶやいたのも当然でしょう。この場面に考察好きの視聴者からは、未だ行方不明の真帆が密かに、家族を守ってくれるよう猫おばさんに依頼していたのではとの見方も浮上しているようです」(テレビ誌ライター)
そんな緊迫感あふれる場面で対峙した二人。これまでは凌介らが住む団地の付近や、凌介が建設中の新居など屋外にしか出没していなかった猫おばさんが、この時ばかりは病院内にいたのもなんとも不思議なところだ。
一方で猫おばさんに、なにかしらのもくろみを止められる形となった強羅。そんな強羅が猫おばさんに対してうっかり暴言を吐いてしまい、猫おばさんが表情を一変させる場面があったという。
ドラマ放送の約5時間半前には、番組の公式ツイッターにて強羅役の上島と猫おばさん役の平田による対談動画を配信。この第16話でやっと会うことができたという二人は和気あいあいの様子で、上島は「タイプ的には似たタイプなんですかね?」と話しかけていた。
「上島に『アゴの感じが似ている』と返す平田。すると上島は、現在は体重70キロくらいだがピーク時には90キロあったと明かしつつ『猫おばさんみたいな感じでした』と説明しました。すると笑顔だった平田の顔付きがみるみるうちに曇り、『今より太ってた時は…私?』と反問。その表情に上島はヤバいと思ったようで『失礼ですけど…』と言い訳するも、平田は『私が90キロあるとでも?』と、上島に詰め寄らんばかりの様子を見せたのです」(前出・テレビ誌ライター)
それまで笑っていた猫おばさんが一瞬にして険しい顔になり、動画を見ている側も緊迫したこの場面。すると上島は両手を合わせて「これはもう謝ります」と謝罪し、「いま警戒してチューも出来ないから」と言葉を続けると、平田も膝を叩きながら「チューしたい!」と大笑いしたのだった。
「お互いに口論したあげくにチュッとキスをする『キス芸』は、上島が得意とする定番ネタ。その流れだったと言い逃れしていたのです。ただ、このご時世ではアクリル板なしでのキス芸は成立しませんから、やはり90キロ云々は単に上島の失言だった可能性が大でしょう。そこをとっさの機転で『アクリル一枚あればできるんだけどね』と言い訳した上島の逃げ切り勝ちだったのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
今回の第16話では阿久津刑事(渋川清彦)と本木陽香(生駒里奈)のアクションシーンで、映画「マトリックス」のパロディが話題に。シリアスなサスペンスドラマに堂々とパロディをブチ込むのであれば、それこそ猫おばさんと強羅誠がチュッとキスをする場面があってもいいのではないだろうか。
※トップ画像はドラマ「真犯人フラグ」公式インスタグラム(@shinhanninflag_ntv)より。