5才でデビューした愛くるしい笑顔が印象的な女の子は今や、お仕事ドラマに挑戦する演技派女優へと成長していたようだ。
深夜ドラマ「受付のジョー」(日本テレビ系)が、4月25日にスタート。King & Princeの神宮寺勇太がドラマ単独初主演を果たすことで話題の本作は、やり手の営業マンが受付のデジタル化を果たすため受付嬢のリストラに着手し、猛反発に遭ったことから自ら受付の世界に飛び込むという異色の内容だ。
中心的な役割を果たす受付嬢たちには田辺桃子やトリンドル玲奈らが起用されるなか、異彩を放っているのが熊本淑子役の美山加恋だという。名前の通り熊本出身の淑子は、来客対応中には爽やかな笑顔と落ち着いた話し方で相手に癒しを与えているが、実は受付の仕事には興味がないという役柄。受付嬢同士のシーンではやる気スイッチを切ったかのように気が抜けた様子を見せ、熊本弁が飛び出る姿が特徴的だ。
「美山自身は東京出身で、今回の役を演じる上で最も苦戦したのはやはり熊本弁だったそうです。ドラマ公開直前のインタビューでは『アクセントがフラットの部分と、めちゃくちゃ熊本弁だっていう部分が結構頻繁にあって難しかった』と明かしていました。ただ《あくしゃうつ》という熊本弁については、ムカつくとかイライラする、嫌だなといった広い意味があると明かしつつ、『日常でも使えそうですよね』と笑っていたのが印象的でしたね」(テレビ誌ライター)
そんな美山がまとう受付嬢の制服は、桜色の上品なセットアップ。首には大判スカーフを巻いており、ハーフアップにまとめた髪も大人っぽい。まさに大企業の受付嬢という雰囲気を全身から放っている美山だが、そんな彼女を見て、これまでの印象がアップデートされたという視聴者も多いことだろう。
5歳で子役デビューした美山は、2004年のドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」(フジテレビ系)で草彅剛の娘役を演じ、小一の彼女が発する「はい!」という元気のよい返事が広く知られることになった。その後も数多くのドラマや映画、舞台で活躍するものの、草彅の娘役があまりに印象深かったためか、未だに美山を子役だと思っている視聴者も少なくないようだ。
「そんな美山は2016年から声優にも挑戦し、2017年の『キラキラ☆プリキュアアラモード』(テレビ朝日系)では主役の声を務めるなど、最近は声優としての活躍も目立っています。それもあって今回のドラマで現在の姿と演技を見れば、容姿の成長に加えて表現の幅がさらに広がった姿を目の当たりにし、驚く視聴者も多いことでしょう」(テレビ誌ライター)
25歳にして早くもデビュー20周年を迎えている美山。声優としての活動を通じて、演技の引き出しもさらに増やしてきたことだろう。そんな彼女が今回のお仕事ドラマを通して、もっといろんな表情や掛け合いを見せてくれることに期待したいものだ。
(村松美紀)
※トップ画像は美山加恋公式インスタグラム(@miyamakaren)より。