舞台が東京に移っても、彼女たちは引き続き画面に登場してくれるようだ。
5月13日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第25話では、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)が高校を卒業し、料理人を目指していよいよ東京に出る場面が描かれた。
本編終了後には、次週以降のストーリーを先取りで紹介する「これからのちむどんどん」を放送。銀座のレストラン「アッラ・フォンターナ」を訪れた暢子が豪華な内装に「まさかやー、ありえん!」と感動したり、コックコートを身につけて厨房を掃除したりと、いよいよ料理人に向けての修業が始まる様子だ。
「レストランを訪れるシーンや、最後に映し出された『やんばるに帰りたーい!』と叫ぶシーンには、親友の前田早苗(高田夏帆)が一緒に映ってました。東京の大学に進学した早苗は、やんばる編から引き続いての出演となる様子。中三の時に3カ月だけ沖縄を訪れていた青柳和彦(宮沢氷魚)とも再会を果たす場面があったものの、暢子のことを最も間近で見てきた早苗と東京でも仲良くしていることには、暢子と沖縄の縁が切れていないことが示唆されているのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
そんな「これからのちむどんどん」には、第25回を最後に出演が終わると思われていたキャラがほかにも登場。ファンを大いに喜ばせているようだ。
比嘉家には長女の良子(川口春奈)、次女の暢子、そして三女の歌子(上白石萌歌)という美人三姉妹がおり、川口と上白石もドラマでヒロインを務めることができる実力や実績の持ち主だ。それゆえ二人がやんばる編の終了と共にフェードアウトすることには、視聴者から「もったいなさすぎる!」の声もあがっていた。
「それが今回の予告編には二人とも登場していたのですから、良子や歌子のファンは大喜び。良子は製糖工場の跡継ぎである喜納金吾(渡辺大知)から『世界一周の新婚旅行に行きましょう!』とプロポーズされた様子で、良子が密かに慕っている石川博夫(山田裕貴)が暗い顔を見せるなか、良子自身はバスの車内で涙を流すという意味深な姿が映し出されました。また歌子は一瞬だけですが、海をバックに歌っている様子が映っていたのです」(前出・テレビ誌ライター)
果たして5月16日からの東京編では、東京とやんばるの様子が同時並行で描かれるのか。それとも比嘉三姉妹が東京に勢ぞろいするのだろうか。
本編のラストシーンにて暢子がバスに乗って故郷を旅立つ際には、ナレーションを担当するジョン・カビラが「やんばるのある家族の物語は、暢子と共に旅立ちます」と語っていた。この説明だと、比嘉家が暢子を追って東京に行くと解釈することも可能だ。
続けてカビラは「海の向こうでは予想もできない新たな“ちむどんどん”がいっぱい待ち受けています」とのナレーションを入れていた。果たして良子や歌子は海を渡るのか。東京編の展開に大きな期待が寄せられているに違いないだろう。