【六本木クラス】平手友梨奈が「目の演技」で表現してみせた葵の感情!

 ほんの少しの目の動きに、視聴者は心のザワメキを感じ取ったのではないだろうか。

 7月21日放送のドラマ「六本木クラス」第3話にて、麻宮葵(平手友梨奈)と楠木優香(新木優子)がお互いに恋のさや当てを交わす場面があった。ここで平手が見せた目の演技に視聴者が惹きつけられたという。

 主人公の新(竹内涼真)と優香は高校から10年来の仲。大学に入ったばかりの葵は以前、新の居酒屋で未成年飲酒をしでかし、その現場を目撃した優香は自ら警察にタレコミの電話を入れていた。そのせいで新の店は2カ月間の営業停止を食らっていたのである。

 新にとって倒すべき相手であるライバル企業の長屋ホールディングスにて、若手社員のホープとして活躍している優香。新への好意はありつつも、社会人としての矜持からなのか、ライバル店がまだ芽のうちに潰しておこうという考えだったようだ。

「ひょんなことからカフェで同じテーブルを囲むことになった3人。コーヒーを取りに行った新が席を外すと、優香は『もしかして新のことが好きなの?』との警戒心を露わにします。葵と言葉の応酬を続けるなか、本来なら未成年飲酒による営業停止の原因が葵にあることを知らないはずなのに、その秘密を口走ってしまうことに。その点を葵にツッコまれると優香は、テーブルに戻ってきた新に対して『あんたのお店を警察に通報したのは私だよ。それでも私のことが好き?』と自ら明かしたのです」(テレビ誌ライター)

 その告白に新がどう出るのか、横目で新の顔を見つめる葵。すると新は怒るでもなく「うん」と答え、その言葉に葵はほんの少しだけ目を動かすことで、内心の驚きを表現していた。さらには呆気にとられた表情となり「えっ? 怒らないんですか?」と新に問いただしたのである。

テーブルを挟んでにらみ合う優香と葵。目に見えない花火が飛び交っているようだ。トップ画像ともに©テレビ朝日

 この場面、原作の「梨泰院クラス」だと、葵に相当するイソは主人公のセロイに質問することなく、無言のまま。セロイとスア(優香に相当)の顔を見比べたり、目を伏せたりすることで、セロイの言動に当惑している様子を示していた。

「『梨泰院クラス』のほうもイソの気持ちがしっかりと伝わる場面になっていましたが、両作品を見比べてみると、葵(平手)のほうが表現力豊かな演技になっていたように感じます。もちろんイソのキャラクターがあってこその葵なので、どっちが上か下かという話ではないのですが、平手の演じる葵が単なる『イソのコピー』になっていないところには感心しましたね」(前出・テレビ誌ライター)

 巷では「梨泰院クラスの劣化コピー」との悪評も少なくない「六本木クラス」だが、こと平手の演技や存在感に関しては評価の声も少なくない。第3話のラストシーンでは原作と同様、新とのキスシーンで視聴者の話題をさらっていたが、今後も平手の演じる葵からは目が離せないようだ。