【ちむどんどん】暢子と和彦の夫婦に長男が誕生も、名付け親は祖母の重子だった!?

 ばあばの勝ち誇った笑顔が見えてくるようだ。

 9月16日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第115回では、ヒロインの青柳暢子(黒島結菜)が第一子を出産するシーンが描かれた。ここで生まれてきた子供の名前を巡り、今後の子育てを心配する声もあがっているようだ。

 沖縄料理店を営む暢子は正月休み明けの昭和55年(1980年)1月、出産を目前に控えて入院することに。だが入院に向けて準備をしていた暢子は、店の厨房で破水。すぐに病院に向かい、家族一同が心配するなか、無事に長男を出産したのだった。

 生まれたばかりの長男を愛おしそうに見つめる暢子は「名前、どうするかね~」と思案顔。すると夫の和彦(宮沢氷魚)は手帳を取り出し、「健やかっていう字で『健彦』」と提案だ。その理由は「勉強や運動ができなくてもお金持ちになれなくてもいい。ただ心の綺麗な真っ直ぐな人に育ってくれればいい。心が健やかならそれで十分」というものだった。

「和彦の説明に『心が健やか…健彦。うん、すごくいい』と笑顔を見せた暢子。これで長男の名前が決まり、和彦が『健彦、よろしくね』と呼びかければ、暢子は息子の手を愛おしそうに撫でながら『健彦、ウフフ』と笑いかけていました」(女性誌ライター)

 和彦は手帳の1ページに「健彦」という名前を大書しており、どうやらその名前に決め打ちしていたようだ。暢子も賛同してくれたことから子供の名前で揉めることもなく、これから二人で健彦を育てていくことだろう。

最近はすっかり影の薄くなっていた和彦だが、長男の命名では主導的な役割を果たすことに。トップ画像ともに©NHK

 ところが「健彦」という名前には、見覚えのある視聴者も少なくなかったというのである。

「なにしろ『健彦』は、和彦の母親である重子(鈴木保奈美)が提案していた名前の一つですからね。8月23日放送の第97回では、初孫の誕生に向けて重子が嬉々として名前の候補を提案。和彦に男子・女子それぞれの名前案を20ずつ見せていました。青柳家では代々、男子に『彦』の字を充てる伝統があるらしく、重子があげた20案には彦で終わる名前が11も含まれており、その一つが『健彦』だったのです」(前出・女性誌ライター)

 重子が考えた「〇彦」は健彦のほか、正彦、宗彦、孝彦、康彦、雄彦、暢彦、良彦、朋彦、正彦、政彦というもの。なぜか「正彦」が2回出てくるあたり、初孫懐妊の報せにすっかり興奮していたのだろう。

 ともあれ“ばあば”の重子にしてみれば、自分の提案した名前が採用されたことに大満足なのは確実。今後は“名付け親”として、孫の健彦を溺愛することになりそうだ。

「この第115回では、和彦が自分で『健彦』という名前を考えついたかのように振る舞っていました。もしかしたら重子の提案などまともに見ておらず、名前案のなかに含まれていたことも忘れていたのかもしれません。もしくは制作陣が、第97回でのやり取りをすっかり忘れていたという可能性も。いずれにせよ視聴者からは『その名前って重子が…』との心配声が出ていたことに変わりはないようです」(前出・女性誌ライター)

 果たして重子はどれくらい、健彦の教育方針に口を出してくるのか。本編終了後に放送された次週予告では成長した健彦が「やんばる大好き!」とハシャいでいたが、どうやら暢子ペースで子育ては進んでいくようだ。