21歳のモデルがドラマの座長を務めあげたなか、元女子アナが激しい演技を見せていたようだ。
1月5日にスタートするドラマ「あなたは私におとされたい」(MBS)の制作発表記者会見が12月20日に都内で行われ、主要キャスト3人が勢ぞろい。立花ノア役の鶴嶋乃愛と相澤直也役の村井良太によるダブル主演作となっており、村井の妻・夏菜を宇垣美里が演じている。
本作は不貞をテーマにしたサスペンスドラマ。公開されている予告映像では、ノアが良太に妖しく迫るところや、妻の夏菜が夫の良太と夫婦ゲンカする修羅場などが描かれている。
主演の鶴嶋は「ピチレモン」や「Popteen」にてモデルとして活躍しつつ、2019年には「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)のヒロイン・イズ / アズ役で女優デビュー。本作はドラマ出演5作目にして初めての主演作となる。
その点について「座長という響きに緊張感もありクランクインした」と語った鶴嶋。現場では監督やキャストから温かく迎え入れられ、幸せな撮影期間を過ごせたようだ。
不貞をテーマにした本作に関しては「初めて聞いた時、ものすごいパワーワードだなって」と感じつつも、原作マンガからは心情の変化を細かく描いていることが読み取れ、キャラクターそれぞれに想いがあることを感じ取ったという。
一方で夫の直也は、W主演の村井によると「仕事にも真面目で、間違った行為は微塵も感じさせないようなまっすぐな人間」とのこと。ノアからの誘惑を毎回のように逃げたり交わしたり、果ては誤魔化したりする姿をドキドキしながら観てほしいとのことだ。
宇垣が演じる妻の夏菜は、バリキャリの証券ウーマン。本作の各キャラは「みんなちょっとずつ倫理観がズレている」そうで、感情移入はできないものの、生身の人間が演じるにあたって「どういうふうにこの良さ、面白さを引き出せばいいのかなってすごく悩みました」という。
その宇垣について加藤綾佳監督は、すごく可愛らしいという第一印象だったとか。そのため撮影中には何度も「宇垣さん、今の可愛すぎます。可愛さを削る作業をして」とリクエストしていたそうだ。
ノアと夏菜が対峙する場面が話題になると、「震え上がってましたよ、私」と語る宇垣。対する鶴嶋も「自分は悪魔だと暗示してぐいぐい攻めさせていただいた」そうで、宇垣は「悪魔でしたよ。夢に出るかと思いました」と、鶴嶋が演じるノアの恐ろしさを表現していた。
その対決シーンなど重い部分もある物語ながら、現場では和気あいあいと撮影が進んでいたとのこと。鶴嶋は「すごく幸せな現場だったなという記憶がほとんど」と振り返り、加藤監督も「本当にみんな直前までキャッキャキャッキャしていた」という。
発表会の最中も、村井が「絶対に落ちない、絶対に不倫はしない」と撮影時に念じていた想いを口にすると、宇垣が横から睨みつけるように「私の目を見て言えますか?」と詰問。そんな二人を「こわーい(笑)」と鶴嶋が眺める様子には、3人のチームワークがしっかりと表れていたのではないだろうか。
見どころのシーンに関しては、直也と夏菜の夫婦喧嘩をあげた宇垣。予告編ムービーでは洗濯物をフルスイングで投げつけており、その場面では台本に「ぶつける」と書いてあったとか。しかも撮影前には始球式の仕事があり(※5月29日のヤクルト×楽天)、そのためにめちゃめちゃ練習していたという宇垣は「肩すごく作り込んでたんです。なので(肩が)できあがってる状態でぶつけちゃって」と振り返り、妻・夏菜の激しい気持ちが伝わったと明かしていた。
それぞれの推しシーンについて村井は、ノアからのメッセージが夏菜に見えないようにスマホを傾けている場面を紹介。鶴嶋は落ち込んでいる自分を慰める直也に見せた表情と、その後に見せた小悪魔な表情とのギャップをあげていた。そして宇垣は、可愛がっている後輩にほだされていく夏菜の可愛さに「キュンキュンしていただきたい」とのことだ。
会見の最後に鶴嶋は、「あなたは私におとされたい」では人間の脆さや弱さ、綻びが描かれていると指摘しつつ、毎回の物語をドキドキしながら観てほしいとアピール。視聴者を立花ノアの魅力で落としたいと胸を張った。
【ドラマ「あなたは私におとされたい」概要】
MBS(毎日放送)にて1月5日から毎週木曜深夜0:59~
出演:鶴嶋乃愛(立花ノア役)、村井良太(相澤直也役)、宇垣美里(相澤夏菜役)
監督:加藤綾佳
放送局:MBS、テレビ神奈川、チバテレ、とちテレ、テレ玉、群馬テレビ
-ストーリー-
証券会社に勤務する直也は、夏菜と社内結婚。おしどり夫婦として知られるなか、直也の支店に新入社員のノアが配属される。若くて妖艶なノアは直也を誘惑するも、“ゼッタイに不倫しない男”である直也は断り続けることに。そんな直也を“ゼッタイに不倫させる女”のノアはあの手この手で罠にかけていく。かろうじて維持していた直也と夏菜の夫婦関係は崩壊するのか。そして執拗に直也に迫るノアの目的とは…。
(取材協力:渋谷のぞみ/撮影:Issey Nakanishi)