これが地上からの眺めなのか…。そんな思いを抱いたアイドルヲタも少なくなかったようだ。なぜなら？
3月6日深夜放送の「ハマスカ放送部」（テレビ朝日系）では「声の仕事人」が登場。それぞれどんな歌を歌っているのかをハマ・オカモトと齋藤飛鳥が当てるというクイズが行われた。
今回登場したのは、ドン・キホーテのテーマソングを歌っている元同社幹部の田中マイミさん、グリコや富士フイルムなど3000社以上のサウンドロゴを手掛けてきたミネハハさん、そして「引越し侍」のテレビCMに出演している一ノ瀬みかの3人だった。
同番組は齋藤のレギュラー番組とあって、視聴者にはアイドル好きも少なくない。それゆえ一ノ瀬が登場した際には、そのルックスを見ただけで「みかちんだ！」と反応した人も少なくなかったようだ。
「一ノ瀬はアイドルグループ『神宿』（かみやど）で2014年～2021年に活動。神宿は世界最大級のアイドル夏フェス『TIF』や『@JAM EXPO』の常連であり、幕張メッセで単独ライブを開催したほどの人気グループです。『引越し侍』のCMには2016年1月から出演しており、最後に変顔をする美少女アイドルとして話題に。同CMは今年から二代目の黒嵜菜々子（Peel the Apple）に交代していますが、見た目を寄せているので代替わりしたことに気づいていない人も多いようです」（アイドル誌ライター）
一ノ瀬が出演する「引越し侍」のCMが撮影されたのは、彼女がまだ中3の時。幼げな美少女のまま放送が続いていたので、22歳で大人の女性に成長した美人すぎる一ノ瀬に驚いた視聴者もいたことだろう。
「引越し侍」で初代よやきゅんを演じた一ノ瀬。美少女がすっかり美人となっていた。一ノ瀬みか公式ツイッター（@MIKA_KMYD）より。
齋藤は一ノ瀬が「引越し侍」の出演者だと気付き、見事に正解。だが齋藤の放った一言に残念な思いを抱いたアイドルヲタもいたという。
「一ノ瀬のプロフィールが紹介されると、齋藤は『アイドルなんだ』『神宿？』とつぶやいていました。一ノ瀬個人を知らないのはまだしも、ライブアイドル界ではかなり有名な存在だった神宿すら知らなかったのです。そのつぶやきは乃木坂46という地上で燦然と輝くアイドルグループのエースが、ライブアイドルの世界をまったく知らないという残酷な事実を示すことになりました」（前出・アイドル誌ライター）
アイドルに詳しくない層では、坂道グループや48系グループのほか、ももいろクローバーZやモーニング娘。、NHK紅白歌合戦にも出場したBiSHといった「どメジャー系」のアイドルしか知らないという人も珍しくない。
それ以外のアイドルはすべて「地下アイドル」として一緒くたにされがち。しかしその中には全国のCDショップで普通にCDが販売されている「準メジャーアイドル」と言えるグループも少なくない。神宿は幕張メッセの単独ライブに加え、2021年には全44公演の全国ツアーも開催。これがバンドなら決して「地下」と呼ばれることはないはずだ。
「しかし元乃木坂46の齋藤には、そういったライブアイドルの存在が見えていないのでしょう。実際、乃木坂46がライブアイドルと対バンライブを行うことはなく、TIFのような夏フェスに参加する際には自分たちの出番に合わせて会場入りし、出演後はすぐに会場を離れていました。他のアイドルたちと交流することがないので、知り合う機会もないわけです」（前出・アイドル誌ライター）
乃木坂46を卒業したいま、齋藤にはぜひ、アイドルの世界がいかに大きく広がっているのかを実感いただきたいものだ。
