「フジコーズ卒業式」を完全レポート!MC陣とフジコーズメンバーのコメントにファン号泣、独自インタビューも掲載【後編】

フジコーズ卒業式2025

 3月30日にフジテレビ本社で開催された「フジコーズ卒業式2025」。3月21日に最終回を迎えたバラエティ番組『オールナイトフジコ』(フジテレビ系)の出演者だった女子大生アイドルグループのフジコーズにとって、フジコーズとして出演する最後のイベントとなった。

 本サイトによるフジコーズ卒業式レポートの前編では卒業検定クイズやバンド生演奏など、イベントの内容を紹介。今回の後編ではMCからフジコーズに贈られたコメント、そしてフジコーズからファンに贈られた感謝のコメントを完全収録する。

◆MC&全メンバーのコメントにファンも大号泣

 楽曲パフォーマンスを終えたメンバーたちは、満足したようにも、魂が抜けたようにも見える表情を見せていた。その後、番組を支えてきたMC陣からフジコーズにコメントが贈られた。

▶佐久間宣行氏
 こうやって(ファンの)皆さんの顔をちゃんと見れて、フジコーズを支えてきてくれた皆さんがこういうお顔をしてたんだ、そしてこういう風に温かく観てくれてたんだっていうのを思うことができて、実はずっとライブ中、感激していました。

 2年間、番組本当にありがとうございました。僕から言えるのはそれだけなんですけど、最後フジコの面々から皆さんへ熱い言葉、思っていた言葉全部伝えてくれると思うんで、最後に受け止めて、彼女たちの2年間を見届けてあげてください。僕からは以上です。ありがとうございました!

佐久間宣行氏

▶森田哲矢(さらば青春の光)
 僕も2年間やらせていただきまして、恐れ多くもMC横に居させていただきまして。僕もアイドルの番組はいろいろやってきたんすけど、制限が多いグループもあって、ファンも厳しくてみたいな状況やったんですけど、フジコーズをやってからは僕なりに良い意味で女子大生としか思わないようにして、何となく解き放たれた感じでやってても、ファンの方々はそんなお叱りを言う方もいなくて。なんか「もっといけ!」みたいなことを言ってくれる方々が、僕は印象多いなって思ってやりやすくやらせていただきました。

 ここからはもう解散なんで、YouTubeかなんかでほんまにエロいサウナトークでもやろうかな(笑)。でも楽しくやらせていただきました。ありがとうございました!

森田哲矢(さらば青春の光)

▶伊藤俊介(オズワルド)
 みなさんの応援があって、みなさんの応援のおかげで(フジコーズが)アイドルになれたと思うんで、ありがとうございました。番組のスタッフのみなさんも大変な時に最後まで歯を食いしばってやってくださって、感謝しかありません。普通の女の子が人気投票とかで誰かと比べられるのが、マジしんどかったと思うんですよ。それを耐えて、最下位取っても這い上がってみたいのを繰り返して辛かったと思うんですけど…、同じことをMC投票でボクにもしてますから! 絶対に許さないし!(会場爆笑) これからは俺みたいな気持ちを味わわないように頑張って、上を目指して頑張ってください。2年間ありがとうございました。

伊藤俊介(オズワルド)

▶GO!皆川
 コネなのにも関わらず、最後のこのイベントに参加させていただき本当にありがとうございます。個人的には、これからのフジコーズみんなの成長がスゴく気になっているので、皆んな最後まで応援していきましょー!

▶渚カオリ(純情のアフィリア)
 みなさん、アイドル楽しかったと思うので、フジコーズは今日で終わりなんですけど、よかったら「純情のアフィリア」でアイドルやりませんか?(大歓声)お疲れ様でしたー。

GO!皆川(左)と渚カオリ(右)

 他にも元MCの峯岸みなみと、本日欠席となったMC村重杏奈からはビデオコメントが到着。会場がほっこりしたところで、いよいよ各メンバーが最後のコメントを口にすることに。

 フジコーズとしてのラストワードに耳を傾けるべく、客席のファンはひとつも聞き逃さまいと真剣な面持ちを見せていた。

ビデオ出演した峯岸みなみと村重杏奈

【フジコーズメンバー コメント】

<3期生>
▶上西萌々
 まずは本当に今までありがとうございました。えっと、私は…ちょっと待ってぇ(涙があふれる)。本当に自分に自信がなくて、自分には何もないなって思って今まで生きてきたんですけど、こうして本当にたくさんの人に恵まれて、周りのスタッフさんにもMCさんにもメンバーにもみんなにも、本当に恵まれてここまで私はやり遂げることができました。本当に楽しい思い出をありがとうございました!

▶多田七帆
 私は10歳の時にアイドルを好きになって、それからずっとこうやってステージの上で可愛い衣装着て踊りたいなと思ってたんですけど、やっぱり叶うまで10年かかって…。その間に悔しい思いもいっぱいしたけど、でもそれは全部ここに来るためにあったんじゃないかなって思うくらい素敵な場所に出会えました。そんな大好きな場所がこんな形で終わってしまうのはちょっと悔しいけど、この悔しさもいつか意味のあるものになるんじゃないかなと思うので、ここでの経験を全部持って前に進んでいきたいと思います。ありがとうございました。

口元を押さえる上西萌々と、最後のコメントを口にする多田七帆

▶三好菜乃
(涙ながらに)多分、長く話したら話せなくなっちゃうと思うので…。私を私らしくさせてくれたのはみんなのおかげだと思っています! ありがとうございました!!

▶山下未愛
 3期の想いを聞いてて涙がこぼれてきちゃったんですけど…、頭が真っ白になっちゃったので私も短く言います。私ももともと自信が持てないタイプで、フジコーズのみんなも可愛いし、いろいろ才能を持ってるけれども、そんな私を迎え入れてくれたし、本当にフジコーズとして活動できたこの青春が絶対に忘れられないものになって、皆さんとかけがえのない思い出を十カ月間つくれたと思います。約2年間、みなさん本当にありがとうございました!

涙ながらにコメントする三好菜乃と、今にも泣きだしそうな表情の山下未愛(右)。真ん中の髙村栞里も感極まっていた

<2期生>
▶入山七菜
 私は何の特徴も特技もなくて、なのにみんながたくさん応援してくれて、少し成長することができました! 1年半本当にありがとうございました!!

▶久木田帆乃夏
 一生分笑ったんじゃないかってくらいスゴくたくさん笑って、一生悩んで、スゴく貴重な時間でした。こんなにたくさんの方々が番組に携わっているっていうことに最初はスゴいびっくりしたんですけど、みなさんには感謝しかありません。この1年半本当にありがとうございました!

▶坂本結菜
 今日こんなにも私たちの卒業をお祝いしに来てくれた方がいて本当に嬉しくて。私、泣かないと思ってたんですよ、正直もう!(涙がこみ上げる) 一緒にここでこんなにも泣いてくれる方がいるんだなって思って。みんなも同じ気持ちなんだなっていうのが本当に嬉しくて。私なんて最初は全然影薄かったし、何してるのか多分みんな知らなかったと思うんですけど(MC伊藤:お前、影薄くなかったぞ)、あなた(ファン)が見つけてくれたから私はこんなに楽しく2年間過ごせました。ありがとうございました!

▶藤本理子(※しゃべった順番はリーダーとして最後)
 個人的な話ですけど、小さいころからテレビが好きで育ってきて。バラエティが好きで、見て、元気もらって小学校の時とか学校頑張ろうみたいな。いつかはテレビの中に入って、私がいただいてきたその元気だったり、毎日生きる活力みたいなのを与える側になりたいってずっと思っていました。そのなかで、自分の進路に迷っていた時にこの番組に出会って、最初はすごい適当な履歴書を送って、本当に申し訳なかったと思うんですけど、こうやってご縁があってフジコーズになれて、本当に生きてて良かったなって思います。

 そんななかでリーダーやるってなって、私、今までリーダーなんてやったことないし、そんな舵とれるような性格でもないので。しかもこんな女の子の集団を扱っていくの難しいから(笑)。本っ当に正直、今でも私がリーダーで良かったのかなって思ってて、私がリーダーじゃなかったらもっとフジコーズ売れてたかもなとか、いろいろ思ったりとかして。でもこうやって最後まで一緒に過ごしてくれたフジコーズのメンバーとファンの皆様、そして今まですべてのイベントだったり番組に関わってきてくださったスタッフの方々のおかげで、こうやって素敵な最後の舞台をつくることができました! 本当にありがとうございます。素敵な青春をありがとうございました!

左から久木田帆乃夏、上杉真央、坂本結菜、沖玲萌

<1期生>

▶雨宮凜々子
 まずはみなさん、2年間本当にありがとうございました。絶対にアイドルはやらないって思っていたんですけど、番組が始まってからいろんな葛藤があって、やめようかなって思った時もあったんですけど、スタッフのみなさん、出演者の方々、メンバー、そして家族、ファンのみなさんが温かく見守ってくれたおかげで、2年間辞めずにやりきれたなと思っております。またどこかでお会いできるように頑張りますので、忘れないでいてください。ありがとうございました。

▶今井陽菜
(涙を浮かべながら)フジコとして活動して分かったことが、私はすごく涙もろいっていうことです。まずは、今まで応援してくださって本当にありがとうございました。ミスコンや就活との両立でほんとに目まぐるしい生活を送っていたんですけれども、この素敵なみんなに囲まれて、私ってほんとに幸せ者だなって思いました。この眩しいステージに立ちながら、みなさんの顔を見るのがあと数分だと思うとすごく寂しいです。大切なこの時間をしっかり噛みしめて、あと少しここに立ちたいと思います。今まで応援を決めてくださったみなさん、本当にありがとうございました。

気丈にも言葉を紡ぐ今井陽菜(右)と、対照的に涙を抑えきれない雨宮凜々子(左)。真ん中の入山七菜も涙をこらえていた

▶上杉真央
 みなさん、2年間本当にありがとうございました。悔しいこととか悲しかったことがたくさんあって、ダメになった時にもう、一回放り出そうと思ったんですけど、(総合演出の)島田さんに相談した時に「どんなに悔しくても腐ったらだめだから、応援してくれてる人がいるんだから頑張って」っておっしゃっていただいて…。みなさんのことを考えて頑張らなきゃと思って、ここまでやることができました。本当にありがとうございました。

上杉真央のトークに周りの入山、今井、久木田、坂本らもつられて笑みを見せていた

▶沖玲萌
 辛いことも楽しいこともたくさんここで経験して、1期生として2年間、素敵な仲間もどんどん増えて、もともとの仲間との絆もどんどん深まっていって、当たり前の存在になっていて、ほんとに私の中で大切な存在だったんだなって思います。フジコーズがファンのみんなに見つけてもらえる場所になっていたと思うし、みんなのことが大好きだから、ここから離れたくないです。メンバーからもファンの方からも、MCの皆様からも「れもにらしい」とか「沖っぽい」とか言っていただけるようになったけど、2年前の私はそうではなかったので、キャラクターというか、立ち位置を与えてもらったことも本当に感謝してます。またどこかで見つけてください。本当にありがとうございました。

涙ながらにコメントする沖玲萌

▶小杉怜子
 ほんとにほんとにいろんな気持ちになった2年間でした。こんなにたくさんの感情を初めて知ったっていうぐらい、オールナイトフジコでいろんな感情を知りました。でも、皆様がいたからここまで頑張ってこれたと思います。でも、小杉怜子は終わらないので、これからもよろしくお願いします。それと、普段はこんなこと自分からは言わないんですけど、私、センターで良かったと思いますか!?(ファンから大歓声が沸き上がる)

センターらしく振る舞う小杉怜子に、リーダーの藤本理子(左)は信頼感を寄せる表情を見せた

▶鈴木心緒
 もともと自分の笑顔が全然好きじゃなくて。でもこの番組を通して、みんなに「鈴木は笑顔がフジコーズのなかの誰よりも素敵だよ」って言ってもらえることが増えて、新しい自分にも気づけたし、自分に自信が持てるようになりました。すごく苦しいことも悔しいこともいっぱいあったけど、2年間みんなと一緒に過ごせて本当に良かったなと思います。本当にありがとうございました。

▶髙村栞里
 私は2年間ほんとにすごく楽しくて、(この場に)卒業生がいるのも嬉しいし、こうやって(ファンの)みんなと会えたことがスゴく私は嬉しくて。毎回番組の放送で(フジコーズの)みんなに会えるのも、(ファンの)みんなに会えるのも、(ファンの)みんなが見てくれるのも、特典会とかもすごく大好きだったし、本当に2年間すごく楽しくて、皆さんと会えたことが私にとっての大きな幸せだと思います。本当にありがとうございました。

なんとか笑顔をキープしようとする鈴木心緒に、髙村栞里も複雑な表情を見せた

 最後は、番組のED曲として親しまれてきた『Friday overnight』(ヘッドフォンの中の世界)でお別れ。曲中には客席に向かってカラーボールを投げ入れるパフォーマンスも。オールナイトフジコらしく、笑顔で締めくくった。

みんな大好き『Friday overnight』でお別れ。カラオケで歌ったファンも多いことだろう

イベント後には番組の総合演出を務めた島田和正氏から一人一人に卒業証書が手渡された

◆フジコーズセンター 小杉怜子 インタビュー

――いろいろな気持ちを抱えてフジコーズとして2年間活動されてきましたが、どんな気持ちでセンターを務められていましたか?

小杉 「センターになりたい!」って頑張ってきたわけじゃなくて、センターになってから「みんなの期待に応えたい」「センターなんだから頑張らなきゃ」っていう気持ちが芽生えて、ここまで突っ走ってきたなっていう感じです!

――センターとして堂々と表舞台に立ちながらも、常に謙虚で礼儀正しい姿が印象的でした。その謙虚さはどこからきているのでしょうか。

小杉 本当に「感謝」と「謙虚」は私の座右の銘なので、それに従って生きてるって感じです。

――フジコーズメンバーはどのような存在でしたか?

小杉 友達なのか、仲間なのか、本当に言葉に表せない存在だったなって思います。仕事仲間ではあるけどそれ以上だし、友達っていうには一緒に目指してきたものも多かったので、本当に「言葉にできない存在」です。

――最後にファンの方に一言メッセージをお願いします。

小杉 本当にずっとずっと私たちのことを想ってきてくださってありがとうございます! 私はこれからも頑張るので、これからもフジコーズと小杉怜子をずっと見守っていてください!

センターとしてフジコーズを牽引した小杉怜子。今後の仕事も続々と決まっているようだ

◆フジコーズリーダー 藤本理子 インタビュー

――今日の卒業式を振り返っていただけますか。

藤本 今まで毎週のようにフジテレビに来ていたのが急に終わって、まだ正直実感がなく、またファンの皆様と会えるような気がしてしまうのですが、すごくすごく素敵な時間を過ごせたなって思います。

――「自分がリーダーで良かったのか」とのコメントもありましたが、リーダーとしての自分に点数をつけるなら何点だと思いますか。

藤本 難しいけど…25~30点ぐらいですかね。私は、結果的にはどんな形であれ良かったっていう風に思うタイプなんですけど、私がもともとアイドルに詳しくなくて、私よりアイドル好きな子がいっぱいいるなかで、アイドルグループとして私が舵を取っていくことに自信があまりなかったです。もっとアイドルの知識を知っていれば、より良いグループ作りになれたのかなとか色々思うと、25~30点ぐらいかなって思います。でも結果的にこうやって笑顔でみんなで終われたので、それに対しては100点かなと思います。

――リーダーとしてメンバーとの関係はどうでしたか。

藤本 最初は人間関係がゼロのところから始まって、学校みたいな感じで、時を一緒に過ごしていくうちに団結していきました。時にはぶつかったりとか色々ありましたけど、それも今となっては全部いい思い出だなと思います。それぞれが個性豊かなメンバーなので、これからそれぞれの道に行っても絶対みんな幸せになれるなって思いますし、出会えたことに感謝しています。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

藤本 アイドルとして見るとフジコーズは至らない点が多いなか、こうやってずっとずっと応援してくださったファンの皆様には感謝しかありません。フジコーズをアイドルにしてくれたのは皆さんのおかげだなと思います。私たちに人生を懸けて、労力をかけて推してくださった皆様には、本当に頭が上がりません。一緒の楽しい時間を過ごせて何よりだなと思うので、これからそれぞれの道にメンバーが行っても、ずっと応援し続けてくれたらすごく嬉しいなって思います。ほんとうにありがとうございました。

フジコーズリーダーとして最後の取材に応じた藤本理子

卒業証書を手にしての記念撮影。中央の「フジコ」は番組側が保管するという

<<前編も併せてご覧ください>>

(取材:漆間虹美、早川千鶴/撮影:Issey Nakanishi)