平手友梨奈の演技に視聴者が胸を締め付けられていた? 5月9日に第3話が放送されるドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)のキャラクター設定に、胸を痛めてしまう人が少なからずいたという。
同ドラマで平手は全国レベルの高校バドミントン選手・岩崎楓を熱演。5月2日放送の第2話では膝のケガを押して県大会に出場するも途中棄権に追い込まれ、有力大学への推薦入学がチームメートに横取りされる場面が描かれていた。
「楓の両親は、五輪出場が叶わなかった自分たちの夢を娘に託している元バドミントン選手。その期待に応えて楓は全国レベルの選手に躍進するも、以前から痛めていた半月板損傷が限界に達し、長期休養に追い込まれます。すると両親は娘のメンタルを心配するのではなく、ケガを隠していたことを責めることに。そして楓は東大受験を目指す決心をするものの、それすらも両親からとがめられることになりました」(テレビ誌ライター)
終盤では自宅に参考書を持ち帰ったことを見とがめられ、父親(駿河太郎)は読んでいたバドミントン専門誌をテーブルに叩きつけて激昂。「そんな悠長なことやってるヒマなんてあるか?」と楓を問い詰め、「勉強なんてな、何の才能もない人間のやることだ。そんなことより練習だ。いいな?」と冷たく言い放っていた。そんな抑圧的な態度の両親に対して楓はただ「…はい」と答えるしかなかったのである。
この場面で繰り広げられたのは、毒親が子供を支配する姿そのもの。そういった抑圧的な家庭で育った経験を持つ視聴者はこの場面に辛かった過去がフラッシュバックし、胸をグッと締め付けられていたようだ。毒親問題に詳しい医療系ライターが指摘する。
「毒親に育てられた子供は、その記憶をトラウマとして持ち続けるもの。なかには自分の子供に対して同じような行動に出てしまい、毒親家庭が再生産されてしまうケースも少なくありません。この『ドラゴン桜』では楓の家庭環境も作品の背景として重要でしょうし、毒親の再現度が高かったこの場面はドラマとしては高い出来栄えだったと言えるかもしれません。しかしその忠実さゆえに、一部の視聴者にとってはあまりに辛い場面だったことを、制作陣には覚えておいてもらいたいところです」
平手にはぜひ、両親の抑圧を乗り越えて「東大専科」で勉学に励む姿を演じてもらいたいものだ。