この4月から米ニューヨークを拠点に活動している渡辺直美が、現地での苦労を明かした。
半年ぶりに帰国している渡辺は、10月16日放送の「めざましどようび」(フジテレビ系)に出演。現地では運転免許を取得中だそうで、仕事面では「ちなみに一応オーディション受けているんですよ、私。全部落ちています」との現状を明かしていた。本人いわく、落ちる理由は英語力の乏しさにあるという。
「彼女ほどの個性と表現力があっても、英語の壁はあまりにも高いようです。『英語が一人だけ超カタコト』と説明していた渡辺ですが、彼女の英語力は一般的な日本人から見ればもはやペラペラのレベルに思えるはず。しかし本場のショービジネスではネイティブ並みのヒアリング能力が必要となり、早口の説明を聞き取れなければ映画やテレビの仕事にありつくのはまず無理でしょう」(アメリカ在住歴を持つライター)
その弱点について渡辺自身は、来年も引き続き英語の勉強に当てると宣言。その上で「再来年には何か作品に出られたらいいな」と語り、長期計画でアメリカのショービジネスに挑戦し続けたい思いを口にしていた。そんな渡辺の告白には、他の日本人にはないスゴみが詰まっていたというのである。
「アメリカの芸能界ではまず、オーディションを受けられること自体が大きな関門を突破した証拠だと言えます。というのもアメリカでは映像作品に出演する俳優は基本的に『SAG-AFTRA』という労働組合(ユニオン)に所属している必要があるから。実のところ外国人にとってはユニオンに所属すること自体が相当大きな参入障壁となっており、その壁を突破できていたのであれば、それだけでも相当にスゴいことなのです」(前出・ライター)
なお実際には、ユニオンの非組合員でも映像関係の仕事にありつくことは可能だ。インディーズ映画やコマーシャルなど小規模の作品ではユニオンとの関係を持たず、非組合員だけを対象にキャスティングしているケースも多いという。
「ただ渡辺はおそらくユニオンに所属しているはず。というのも彼女は米4大エージェントの一角を占めるICMパートナーズと契約していますからね。同社を通して仕事を探すとなると、相手はやはり大手制作会社(プロダクション)がほとんど。そうなると出演者もユニオン組合員ばかりとなり、非組合員の出る幕はなくなります。そもそも英語力が足りない状況でICMパートナーズと契約していることからしてスゴすぎるわけであり、今後も様々なオーディションを受け続けては、アメリカのショービジネス界に挑戦を続けていくのでしょう」(前出・ライター)
果たして渡辺は大手テレビ局やNetflixなどの作品で、日本に逆輸入されるのか。ファンとしてはその日を心待ちにしていることだろう。