そんな過去があったとはいえど、パンへの愛情はやはり本物だったと信じたいところだ。
昨年10月に櫻坂46を卒業したタレントの渡辺梨加が、卒業後で初となるファンイベント「ペーちゃんのBakery」を、4月16日、17日に開催することが発表された。
かねてよりパン好きを公言している渡辺は、フランス・パリのの名店ブーランジェリーとして日本でも人気の「メゾン ランドゥメンヌ」とコラボ。今回のファンイベントでは同店の協力を得て、渡辺自身が監修したオリジナルのブリオッシュ(フランス風の菓子パン)をファンにプレゼントする。手渡しの際には参加者一人一人と語り合う予定で、ファン垂涎の内容だ。
渡辺にとってファンとの直接対面は約2年半ぶりとあって、「あれこれやりたいことが浮かぶなかで、まずはパンに関わることにしたいと思いました」と、本イベントに掛ける想いを説明。今後もパンへの愛情はどんどんと伝えていくとのことで、イベントでは「私の大好きなパンをファンのみんなにも楽しんでもらいたいです」と意気込んでいるようだ。
「人気メンバーだった渡辺ですが、声が小さいうえに控えめな性格とあって、グループ加入前に就職活動していた時には50連敗という不名誉な記録の持ち主でもあります。グループ卒業後は表舞台に出る機会がなかったこともあり、彼女の進路が気になっていたファンにとって今回のイベント開催は、なによりホッとしていることでしょう。なおイベントの参加チケットは2000円。パン1個に加えて手書きメッセージカードとオリジナルグッズもプレゼントされ、渡辺とのトークもできるという、コスパ的にかなりの優良イベントと言えそうです」(アイドル誌ライター)
今回のイベントは、大好きなパンを仕事に繋げたという意味でもナイスなうえ、これまでにない新感覚の内容とあって、ファンからの評判も上々のようだ。
ただ一部の櫻坂ファンからは、<梨加とパン屋っていう組み合わせ大丈夫か?>という疑問の声も出ることに。<どうしてもあの事件を思い出してしまう>との指摘もあるようだが、いったいどういうことなのだろうか?
「ファンの言う《あの事件》とは、櫻坂46が改名前の欅坂46だった2020年4月にグループの冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京系)で巻き起こった一件のこと。この回では『渡辺梨加パン屋修業の道』と題して、山梨県の有名ベーカリーでパン作りに挑戦しました。その際、店主からは《アイドルだからと言って甘えない》《パン職人としての自覚を持つ》《大きな声で返事をする》との約束事を言い渡されたものの、彼女はまともに返事も出来ず、店主が激怒。自らの態度を悔い改めた渡辺は店主に謝罪し、なんとかパン作りを終えることができました。ファンには広く知られている事件ということもあり、今回のファンイベントについても渡辺とパン屋という組み合わせに心配するファンがいるのも無理はないでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
当時の欅坂46には前にぐいぐい出るタイプのメンバーがほとんどおらず、渡辺自身も声が小さかったこともあり、パン屋修業が最初からハードルが高かったのは否めないところだった。
そんな渡辺もグループが櫻坂46に改名したあたりから、番組で積極的にガヤを入れるなど、明るさを発揮するようになっていたのである。
「ソロで活動するようになった現在は、礼儀を欠いた行動が芸能活動を続けるうえで命取りになることを十分に理解しているはず。もう同じような過ちを犯すことはないことでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
声こそ小さかったものの、握手会での対応に関しては元々評価が高かった渡辺。一部のファンからは<あの一悶着あったパン屋でイベント開催したら面白かったのに>といった皮肉も飛んでいるが、ファンもお店も満足できるイベントになってほしいものだ。
(本多ヒロシ)