かつてのおバカキャラは、実のところ表面的なものだったのかもしれない。
4月25日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)には、4月8日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にて3代目ヒロインの大月ひなたを演じた女優の川栄李奈が出演。番組では彼女の幼少期からを振り返る企画が行われた。
AKB48に在籍していた当時の川栄は「おバカキャラ」が定着しており、バラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)の学力テスト企画ではすっかり常連に。2013年には同番組で「Haste makes waste」(急がば回れ)の訳として「ハステとワステが仲良く作った」との珍回答を繰り出し、それがキッカケで川栄のセンター曲「ハステとワステ」が新ユニットBKA48の楽曲としてリリースされたこともあった。
「川栄は高一でAKB48のオーディションに合格しましたが、実は中三の時点で高校進学も危ぶまれていたとのだとか。『しゃべくり007』では塾の先生から《進学は絶望的と宣言》されていたことが明かされ、筆記試験ではどこの高校にも入れないため、筆記を捨てて面接試験に人生を懸けるように指導されたそうです」(アイドル誌ライター)
その甲斐あって、なんとか高校に合格した川栄。そうなると気になってくるのは、中学時代の彼女がどれほど勉強ができなかったのかということだろう。
ただ前述の「ハステとワステ」事件では、少なくても<make>が「作る」の意味だと分かっていたことは確実。塾の先生が言うほど壊滅的な成績ではなかったようにも思える。
「川栄は自分の成績について『30点くらい』と説明。その数字ならさほど絶望的ではなさそうです。本人いわく、授業態度は良かったとのことですから、先生の話を聞いて頭に入ってきた分はテストでも答えられていたのかもしれません」(前出・アイドル誌ライター)
そんな川栄の「30点」という説明に、一部のファンからは<俺より頭良いじゃん!>との感想も出ていたとか。その30点分の理解力をさらに伸ばしていくことにより、「カムカムエヴリバディ」では膨大な量の英語を覚えられたのかもしれない。
実際、ドラマ内で彼女がしゃべっていた英語の台詞を聞くと、一定のパターンが感じられるというのである。
「彼女の英語は概ね発音が良い反面、時おりごく基本的な単語の読み方が怪しい箇所もありました。これは英語の台詞を耳から覚えていた可能性が考えられます。日本では欧米より少ないとされるものの、知能的にはまったく問題がないながらも、読んで理解するのが苦手なタイプという人もいます。川栄がそうだと決めつけてはいけませんが、歌やダンス、耳から覚えるセリフについてはむしろ得意だというケースもあり、川栄もそんな特性を持っていたのかもしれません」(週刊誌記者)
ともあれ川栄が「カムカムエヴリバディ」で演じた大月ひなたからは、アメリカの大学を卒業してハリウッドで活躍しているという雰囲気を感じられたのは確実だろう。