これまでにない姿を披露してくれた彼女にとって、本作は大きなターニングポイントになるのかもしれない。
7月13日に第2話を迎えるドラマ「テッパチ!」(フジテレビ系)。陸上自衛隊の教育隊を舞台に第2話では、主人公で自衛官候補生の国生宙(町田啓太)と、教官の桜間冬美2等陸尉(白石麻衣)との間に恋が芽生えそうな気配を漂わせている。
その白石は第1話の放送直前、自身のインスタグラムにて迷彩服姿の全身ビジュアルを公開。それも後ろ姿だけというなかなか珍しい画像となっていた。
ファンからは<後ろ姿勇ましくてかっこいい><この夏を冬美さんと過ごせるの嬉しい>といった応援のメッセージが続々。さらには<上官(`・ω・´)ゞ>と、敬礼の絵文字を使って冬美への忠誠を誓うファンもいるなど、自衛官としての役者人生を歩み出した白石に向けた応援の声が見受けられた。
「4月期の春ドラマや今期の夏ドラマには学園ものが多く、ヒロインやマドンナは可愛らしい制服に身を包んでいるもの。それに対して『テッパチ!』ではマドンナである冬美が迷彩服やピシッとした制服を着用しており、カッコイイ女性像が描かれています。その凛とした姿には男性視聴者がメロメロなのはもちろん、女性視聴者からも憧れと尊敬が集まっていることでしょう」(女性誌ライター)
7月6日に放送された第1話の大きなテーマは「仲間」だろう。宙とルームメイトが殴り合いの喧嘩を始め、冬美が止めに入るシーンでは、突き飛ばされた冬美を庇った宙が怪我をしてしまうことに。
そんな宙の手当をしながら冬美は「輪を乱す人間が一人でもいれば命取りになる。ここには仲間と争うような人間はいらない」と、自衛隊の心構えを真剣な眼差しで厳しく伝えたのだった。
「第1話では役者たちの若さあふれる演技が熱かったですね。そのなかで冬美役の白石がまっすぐな瞳で、自分たちの仕事や仲間のことを冷静に語るシーンには視聴者に訴えかけるものがありました。若い男性キャストたちが活躍する熱血青春ドラマの本作において、物語に一本の縦筋を貫いてくれたのは白石だったと言っても過言ではないでしょう。今後、どこまで冬美という役柄を成長させることができるか。白石の奮起が本作のヒットにおいて、重要なポイントのひとつになりそうです」(前出・女性誌ライター)
冬美を演じる白石は2020年の乃木坂46卒業以来、女優として頭角を現すことに。乃木坂在籍時にはダンスやパフォーマンスを通して様々な表現やポーズ、表情を磨いてきており、それらの経験は女優業にも大いに役立っているはずだ。
視聴者からは<白石麻衣、演技メキメキ上達してる><厳しい教官役似合ってるな>といった肯定的な評価が伝わっており、アイドル当時からガラリと変わった役柄は、演技やセリフの説得力を大きく向上させるのに役立っているはず。どうやら彼女は今回の「テッパチ!」を、女優として大きくステップアップする足掛かりにすることができそうだ。
(村松美紀)