世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」(TIF2022)最終日の8月7日、メインステージのHOT STAGEに乃木坂46の5期生が登場。初の単独ステージで計6曲を披露し、満場の観客を沸かせた。
オーバーチュアが流れると、この瞬間を待ちわびていたファンのボルテージは最高潮に。白を基調とした清楚で乃木坂46らしい衣装に身を包んだメンバーがステージに登場すると、まずは5期生楽曲の「絶望の一秒前」を披露した。
センターは井上和が務め、曲終わりでは冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)の“キメ顔グランプリ”でも話題になった、瞳に吸い込まれるような微笑みで多くの観客を虜にしていた。
2曲目は乃木坂46のファーストシングル「ぐるぐるカーテン」。グループ最年少の小川彩をセンターにフレッシュで愛らしいパフォーマンスを魅せ、間奏で「ハイ!」という掛け声に合わせて踊る姿は、今しか見ることができない新人らしい初々しさを感じさせるものだった。
続けて3曲目にはグループの代表曲「君の名は希望」を披露。柔らかくピュアな雰囲気で人気を集めている五百城茉央がセンターを務めた。ステージでは先輩たちと同様に、乃木坂46らしい清楚で儚げな見た目の内側に潜む芯の強さを、メンバー全員で表現してみせた。
MCは「乃木坂46、5期生です」の挨拶からスタート。3曲目でセンターを務めた五百城の「今日はみなさんに名前を覚えて帰ってもらいたいので、一人ずつ自己紹介をさせていただきます!」との言葉から自己紹介タイムとなった。
それぞれ出身と特技やチャームポイント、当日の意気込み、ファンへの想いを述べた。福岡県出身の一ノ瀬美空は「今日は頑張るけん!」と方言で挨拶し、観客の心を鷲摑みに。冨里奈央は「チャームポイントはほっぺたです!」と自分の柔らかい頬をつまんで伸ばし、客席から思わず歓喜の声が漏れていた。短い時間だが、メンバーそれぞれの個性があふれる自己紹介となった。
【各メンバー 自己紹介】
五百城茉央 兵庫県出身、16歳の五百城茉央です。名前が珍しいので、読み間違えられたりするのですが、ぜひ正しく覚えてもらえたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
池田瑛紗 東京都出身、二十歳の池田瑛紗です。今回はたくさんのファンの方に囲まれて、すごい嬉しいです。みなさんのことをたくさん発見できるように頑張ります。みなさんも私のことを発見してください。
一ノ瀬美空 福岡県出身、19歳、一ノ瀬美空です。今日は頑張るけん! みんなで一緒に素敵な時間を過ごしましょう。よろしくお願いします。
井上和 神奈川県出身、17歳の井上和です。和菓子の和と書いて「なぎ」と読みます。今日は一日盛り上がっていきましょう! よろしくお願いします。
岡本姫奈 愛知県出身の18歳、岡本姫奈です。今日は紫と青のペンライトを見つけたらいっぱい手を振りに行きたいと思います。よろしくお願いします。
小川彩 千葉県出身、15歳の小川彩です。乃木坂46最年少の中学3年生です。今日はとても暑いですが、みなさんと一緒に楽しみましょう。よろしくお願いします。
奥田いろは 千葉県出身、16歳、高校2年生の奥田いろはです。ギター大好き、5期生のギター少女って覚えてください。今日は一緒に楽しみましょう。よろしくお願いします。
川﨑桜 神奈川県出身、16歳の川﨑桜です。特技はフィギュアスケートです。今日はみなさんの思い出に残る一日にしたいです。よろしくお願いします。
菅原咲月 千葉県出身、16歳の菅原咲月です。みなさん今日は、最高に盛り上がっていきましょう! よろしくお願いします。
冨里奈央 千葉県出身、15歳の冨里奈央です。私のチャームポイントは…ほっぺたです(笑)。一生懸命頑張るので、よろしくお願いします。
中西アルノ 千葉県出身、19歳の中西アルノです。今日をすごくすごく楽しみにしてきたので、たくさんの人と目を合わせられたらいいなと思います。よろしくお願いします。
MCの後は、ライブで盛り上がる爽やかな定番曲の「おいでシャンプー」を披露。イントロではセンターの川﨑桜が「今日は5期生のこと、覚えて帰ってくださいね!」「まだまだ盛り上がっていけますか?」「みなさんも一緒に踊ってください!」と観客へ元気いっぱいに呼びかけた。客席では川﨑の呼びかけに応えるように観客がメンバーと同じ振りを楽しみ、会場に一体感を生んでいた。
続いては夏らしいパワフルさが魅力の楽曲「ガールズルール」。ここでは「5期生お見立て会」の時と同様にセンターを務めた一ノ瀬美空が「まだいけますか? 盛り上がっていくぞー!」と観客を鼓舞し、会場の熱気は凄まじいものに。「これぞアイドル!」と思わず口にしてしまうような、キラキラと輝くパフォーマンスが印象的だった。
ラストはグループの30thシングル「好きというのはロックだぜ!」(8月31日発売)に収録される5期生の新曲「バンドエイド剥がすような別れ方」をフルサイズで披露。夏の切ない恋心をイメージした歌詞と、その歌詞にリンクしたメンバーの表現力が見どころだ。楽曲披露を終えたところでセンターの菅原咲月は「みなさん、今日一日で私たち5期生のことを少しでも知ってもらえたら嬉しいです」とにっこり。終始、「TIF2022」で最高の盛り上がりと言っても過言ではないステージとなった。
それぞれの個性が光り、猛スピードで成長を遂げる5期生たち。今回のステージでは彼女たちの一挙手一投足に1分1秒と目が離せないパフォーマンスが展開された。彼女たちが今後さらに飛躍し、乃木坂46の顔となっていくことは間違いないと確信させてくれるステージだったのではないだろうか。
(取材:長谷部乃杏、撮影:Issey Nakanishi)