【ユニコーンに乗って】佐奈のドリームポニーに最大の危機発生?特許の行方はどうなるのか

 一難去ってまた一難。果たして次回はどうなるのか、視聴者も固唾を飲んで待っていることだろう。

 8月9日放送のドラマ「ユニコーンに乗って」(TBS系)第6話では、主人公でドリームポニーCEOの成川佐奈(永野芽郁)が2つのトラブルから解放される様子が描かれた。しかしその後、また新たなトラブルが舞い込んできたのである。

 一つ目のトラブルは、一緒にドリームポニーを創業した須崎功(杉野遥亮)が前回、佐奈に「好きだ」と打ち明けてしまったこと。同社では「社内恋愛禁止」をルールの一つに挙げており、創業者同士の恋愛はご法度だ。だが功がドリームポニーでの仕事を続けたいとの強い意思を貫くことで、無事に解決することとなった。

 もう一つのトラブルは、佐奈の母親・美佳子(奥貫薫)が15年間勤めていたスーパーをクビになったこと。妹の依里(武山瑠香)は美容専門学校への進学を希望するも、このままでは学費もままならない有様だ。佐奈が学費を肩代わりするのは簡単なことだが、美佳子はドリームポニーがいつ倒産するとも分からないとの考えから、娘からの仕送りさえすべて断っていた。

「そんな二人の橋渡しをしたのが、中途入社したおじさん新入社員の小鳥智志(西島秀俊)。銀行の支店長を辞め、佐奈のおかげで第二の人生に歩み出せたという小鳥は、社員の家族を招待するファミリーデーを提案。美佳子は就職面接を理由に欠席したものの、小鳥はファミリーデーで楽しそうに振る舞う佐奈の様子を動画に収め、依里に頼んで美佳子に送信してもらったのです。それを観た美佳子は『頑張ってるんですね、あの子』と考えをあらため、母娘の交流が復活することになりました」(テレビ誌ライター)

 仕送りについては母親としてのプライドが許さないと引き続き断ったものの、佐奈に再就職の手伝いを頼んだ美佳子。その甲斐あって無事に、家事代行サービスの会社に就職できることとなった。

 このように一つずつ問題が解決し、大手通信会社のサイバーモバイルから3億円の出資を受けるなど、順風満帆そうなドリームポニー。だが第6話のラストシーンでは、同社の根幹を揺るがすほどの大事件が発生したのである。

 それは今後の主力アプリと位置付けていた「ドリームポニーキャンパス」の特許を、大手ゲーム会社のゲームアカデミアに先取りされたというもの。どうやら現役大学生の天才エンジニアである森本海斗(坂東龍汰)が、独自技術の一切合切を手土産としてゲームアカデミアに転職した様子だ。

ファミリーデーへの参加を断っていた森本海斗。その理由は裏切りだったのか。トップ画像ともに©TBS

 最新技術のメタバースも活用し、ビジネスコンテストでは優勝を果たしていた「ドリームポニーキャンパス」。その特許を他社に押さえられていたとなると、会社の経営すら立ち行かなく恐れも小さくない。もしや佐奈の母親が恐れていた「事業失敗」が迫りくるのだろうか?

「おそらくゲームアカデミアの特許申請は無効になるはず。というのも『ドリームポニーキャンパス』はすでにアプリが完成しており、ビジネスコンテストで披露済みですからね。特許では先願主義が採用されており、発明した順番に関係なく先に出願した者勝ちではありますが、今回のようにすでに“公知”になっている発明は特許を受けられない『新規性喪失』に該当するはずです。そもそもアプリを公開してから特許を申請しようとしていたドリームポニー側にも問題がありますが、そこはスタートアップ企業ゆえの脇の甘さということなのでしょう」(IT系ライター)

 次回の第7話ではその辺をどう描くのか。たとえ特許問題でドリームポニーが揺らぐことがないとは分かっていても、永野の演技力なら観る者をドキドキハラハラさせてくれることだろう。