生駒里奈、10年の芸能生活を振り返られない理由は「無の10代」

 元乃木坂46のセンターで、現在は「真犯人フラグ」(日本テレビ系)に出演するなど女優として活動している生駒里奈が10月21日、ラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」(TOKYO FM)に出演。高一からまる10年にわたる芸能生活において、10代の記憶がないことを明かした。

 番組MCの山崎は生駒について「仕事を始めたのが15歳」と紹介し、「今年デビュー10周年。卒業から3年が経っているということですけど、振り返ってみてどうですか? この3年」と、乃木坂46を卒業したあとのソロ活動について質問。

 すると生駒はデビュー当初の3年間について「右も左も上も下も分からないみたいな」と振り返り、山崎も「分からなすぎて私は記憶にないです」と共感だ。その言葉を受けて生駒も「ねえ、ホント私も記憶にない。全然覚えてない」と同調し、記憶に残っているのは二十歳を過ぎてからだと告白。その状況を山崎が「無の10代」という言葉で表し、二人で大笑いしていた。

 そんな芸能生活について生駒は「記憶から消えた10代なのよ。そんな感じだから10年を振り返れないわけ」と、乃木坂46に加入した当初の激務ぶりを回顧。そのうえで「だから最近の自分が充実しているのは、きっと10代の時に頑張っていたからこそ、今に繋がっているんだなって思って」と前向きに捉えていた。

後輩の山崎怜奈と乃木坂46の思い出について語った生駒里奈。「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」公式ツイッター(@darehanaTFM)より。

 このやりとりにファンからは<アイドルってほんとに凄いと思う。芸能界は精神的に強い人ではないと難しいと思う><本当に売れてた芸能人って、忙しすぎて当時の記憶がないってよく聞くもんね>と、芸能人のタフさに感心する声が挙がることに。さらに<生駒ちゃんは乃木坂初期の功労者だったから当時はプレッシャーも半端なかっただろうね>と、生駒の苦労を労う声も続出していた。

「若さが売りのアイドルは、どうしてもタレント寿命が短くなりがち。それゆえ売れっ子ほど多忙になり、記憶が飛んでしまうほど激務の日々を送るケースも珍しくありません。最近ではAKB48のセンターだった前田敦子が10月7日に放送された『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にて当時を振り返り、『プライベートでもみんなで集まると、あんなことあったよね、こんなことあったよねってみんな話すんですけど、私、全然覚えてない』と告白していました」(芸能記者)

 同様の例としてはNMB48の渡辺美優紀が卒業後、2019年のインタビューで「忙しすぎて最初の2、3年の記憶がないんですよ。人間、寝ないと記憶喪失になるんだなって知りました」とかつての多忙ぶりを告白。働き方改革が進んだ現在はさすがに状況は変わっているかもしれないが、売れっ子ならではの現象と言えるのかもしれない。

 ともあれ華やかなイメージで人気のアイドルも、裏側ではやはり相当に大変なようだ。

(柏原廉)