制服アワードグランプリは中三の織田ひまり「一番心掛けているのは感謝です」

 日本一制服が似合う男女を決めるコンテスト「第9回日本制服アワード」(主催:CONOMi)の授賞式が2月6日に都内で開催され、中学3年生の織田ひまりが女子グランプリに輝いた。

 大阪在住の織田は昨年も本コンテストを受けており、2年越しに念願を叶えることとなった。グランプリ受賞を伝えるメールは母親と一緒に見たそうで、「ビックリが大きすぎて本当にパニックでしたが、今はこうやって段々実感してきて嬉しい気持ちです。ありがとうございます」と喜びを噛みしめていた。

 ガールズポップユニット「BREAK TIME GIRLS」のメンバーとしても活躍中で、人前で歌うことには慣れているが、授賞式の舞台裏では手が震えるほど緊張していたとか。それでも弾けるような笑顔でステージに登場し、詰めかけたメディアに対して喜びの表情を見せていた。

 ステージでは女子準グランプリの髙橋薫未と共にカタログ撮影時を振り返り、「最初はお互い人見知りでどっちから話しかけようかともじもじしていましたが、一日目の撮影では移動が多くて二人で走ったりして、仲良くなりました。走って仲良くなったっておかしいですか?」と笑いあう姿が印象的だった。

「第9回日本制服アワード」の授賞式では男女グランプリ・準グランプリの4人が勢ぞろいした。

 今後の目標については、所属するBREAK TIME GIRLSの1stミニアルバム「FIRST TIME」を発売したばかりだと紹介し、「そのリリースイベントを大成功させることです」と声を弾ませた。将来的には連続ドラマや映画などに出演し、女優としても頑張りたいと意気込んだ。

 制服を着て演じてみたい役については「すごい優等生で頭の良いインテリ系の役をやってみたい」と回答。最近は月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)をよく観ているそうで、主人公・久能整(菅田将暉)の考え方や言葉選びを気に入っていることから、「頭の回る役もしてみたいと思った」という。

 残り少ない中学校生活で楽しみなことを訊ねられると、違う高校に進学する友達とはもうこの時期しか集まることができないので、「友達と休み時間を楽しく過ごすことです」と微笑んだ。学生生活と仕事の両立については「両立をできているのか自分でも不安です」と心配顔を見せつつ、平日に仕事が入ったら学校を休む必要があると説明。「授業に参加できずノートを書けなかったり、提出物が間に合わなかったり」と両立の難しさをにじませた。

 その上で「学校に行った時にノートを見せてもらうなど、友達に助けてもらっています」と、友達の大切さを強調。「両立はやっぱり一人ではできないと思うので、支えてくれている人に感謝しながら自分も頑張ることが大事かなって思います」と周りに対する感謝を口にしていた。

織田ひまり:2006年6月8日生まれ、中学3年生。大阪府在住。身長159センチ。公式インスタグラム @himari_orita_official

 asageiMUSEでは女子グランプリを授賞した織田にインタビュー。グランプリ授賞の感想や普段の学生生活などについて話を聞いた。

■周りの人も自分も気持ちよく過ごせるように気をつけています

――グランプリの連絡はお母さんと一緒に見たとか。

織田 はい、そうです。メールが届いて、それを一緒に開いて見ました。その時は「え、グランプリって何?」っていう感じでした(笑)。去年もこの制服アワードに応募していたんですが、その時とあまり違いを感じなくて。それでも今年は「最後まで頑張ろう!」という気持ちでしたし、「BREAK TIME GIRLS」での活動を通じて人と接する機会が多くなったので、こうやって人としゃべることに関しては少し成長できたのかなって思います。

――自身のチャームポイントについて。

織田 メンバーや他の方からは「鼻筋が通ってるね」って言ってもらえます。ヘアメイクしてもらっている時なんかはヘアメイクさんからよく「ハーフですか?」って聞かれたりしますね。初めて会う方からそう言われることが多いです。

――授賞式の立ち振る舞いからは、人に見られることに慣れているという印象を受けました。

織田 本当ですか? 実は本番前が一番緊張していて、待機中にはずっと震えが止まらず、アゴもカタカタなってるし脚もぷるぷるしてて。そこまで自分が緊張するとは思ってなかったのでびっくりしていたんですけど、ステージに出たら楽しくなってきて、だんだんと落ち着くことができました。

――どの辺が緊張したんでしょうか?

織田 これまでステージに出てパシャパシャって撮ってもらう経験がなくて、カメラマンの方や記者の方がたくさんいらっしゃって、普段のステージと違うことに緊張しました。こういった取材も初めてなので、質疑応答がちゃんと言えるかなとか不安もいっぱいあって、ずっとドキドキしてました。今は少し慣れてきましたが、それでもちゃんと答えられるかな、大丈夫かなっていう気持ちはあります。

トロフィーを手にする織田。右手の十字は「BREAK TIME GIRLS」の決めポーズだという。

――授賞式にはどんな気持ちで臨みましたか。

織田 人って第一印象がすごい大事だなと思っているので、グランプリを獲った嬉しさを表に出したくてニコニコしようと気を付けました。そのほうが制服も可愛く見えるし、制服の魅力が増し増しに伝わるかなって思ったので。

――グランプリ受賞で制服カタログに登場していますが、その時のエピソードを。

織田 二日間撮影したんですけど、すごい数の制服を撮って着替えて撮って移動してという感じで、50着くらいあるんかな。すごく楽しかったです! 学校がセーラー服じゃないのでセーラー服が新鮮で、こういう時にしか着れないので、それがすごい嬉しかったです。

――中学校生活について教えてください。

織田 部活は美術部に入っています。最初はバスケ部に入ろうと思ったんですけど、土日に芸能のお仕事が入ることが多いので試合とかに出られないのが申し訳ないのでやめました。それでも休みの日には球技とかするのも大好きです。絵も描くのは好きなので美術部はすごい楽しいです。勉強の合間とかにちょっと息抜きしたいなって絵を描くこともあります。風景画はカッコいいなって憧れはあるんですけど、普段は二次元の女の子を描くのがすごい好きで、シャーペンと紙一枚で描いたり、女の子の洋服を自分で考えたりしています。

――将来的には演技のほうにも興味があるとか。

織田 去年の夏に一度、舞台に出させてもらったのと、ウェブCMの経験もありますが、ドラマや映画はまだないです。好きな女優さんですか? 北川景子さんです。役によって人柄を変えられる方はスゴいなって思っています。私だと役の人物になりきれる自信がなくて、けっこう自分が入ってきちゃう気がします。それが北川景子さんは切り替わりがスゴくて、普段の自分とはまったく違うタイプの役にも感情移入をして、その役になりきれてるのがすごいなって思います。

――どんなドラマに出てみたいですか。

織田:なんか非現実的な、普通に生活してるだけでは味わえない感じの、人間以外の登場人物が出てきたりとかファンタジーっていうんですか? そういうのも楽しそうやなって思ったことはあります。あとは学園ものも出てみたいし、いつもと違う感じを味わってみたいです。

授賞式では緊張したと語りつつ、笑顔やポーズが自然と決まっていた。

――芸能活動のなかで最も心掛けていることは何でしょうか。

織田 一番は感謝することです。今日の授賞式でも裏では音響さんや照明さん、ステージに案内してくださる方やマイクを持ってきてくださる方などいろんな人たちが関わっているおかげで私たちがステージに立てたり、映像に残してもらえたりしていると思うんです。お母さんからも「返事、挨拶、お礼はきちんと」みたいな感じでずっと言われています。だからいろいろやってもらえることを当たり前だと思うんじゃなくてちゃんと感謝して、周りの人も自分も気持ちよく過ごせるように気をつけています。

――最後に今後の活動について教えてください。

織田 今は「BREAK TIME GIRLS」のイベントに向けてダンスレッスンやボイストレーニングを頑張っています。もっと大きくなっていろんな人に「BREAK TIME GIRLS」を知ってもらいたいです。演技のお仕事では連続ドラマや映画に出演できたらいいなって思っています。みなさん、応援してください!

(取材協力:中塩千尋/細井彩香、撮影:Issey Nakanishi)