女優の三浦透子が快挙を達成だ。3月1日にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(放送中)への出演が発表され、<NHK三冠>を達成することが分かったもの。
その三浦は現在、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にて、ヒロイン・大月ひなた(川栄李奈)の親友である野田一恵役で出演中。大河出演が発表された日に放送された第84話にも出演していたばかりだ。
「しかも三浦は2019年末の『第70回NHK紅白歌合戦』にて、ロックバンドのRADWIMPSと共に歌手として出場。アニメ映画『天気の子』(新海誠監督)を特集した“天気の子 紅白スペシャル”にてゲストボーカルとして参加していました。これにより三浦は朝ドラと大河ドラマ、そして紅白出場を合わせた《NHK三冠》を達成したことになります」(芸能ライター)
最近は朝ドラのヒロインが紅白歌合戦の紅組司会に起用されるケースが増えており、2010年末の「第61回NHK紅白歌合戦」で紅組司会を務めた松下奈緒を皮切りに、井上真央、堀北真希、吉高由里子、有村架純、そして二階堂ふみらが「朝ドラ&大河出演+紅白司会」という形でのNHK三冠を果たしている。
ただ「紅白歌合戦出場」という肩書きは、歌手としてパフォーマンスを披露してこそのものという考え方も根強いもの。そうなるとやはり、三浦の三冠達成は相当な快挙と言えるのではないだろうか。
「三浦が出演する『カムカムエヴリバディ』では、初代ヒロインの雉真安子を演じた上白石萌音も“NHK三冠”の達成者です。彼女は『江〜姫たちの戦国〜』『西郷どん』『青天を衝け』と大河ドラマ3作品に出演していますし、歌手としては昨年末の第72回紅白歌合戦にて『夜明けをくちずさめたら』を歌唱。こちらは正式に紅組の一員として出場していますから、ゲストボーカルだった三浦よりも格上と言えるでしょう」(芸能ライター)
上白石の“NHK三冠”達成は、1995年の大河ドラマ「八代将軍吉宗」出演で三冠を果たした斉藤由貴以来、実に27年ぶり。しかも彼女は朝ドラのヒロインなので、三浦の三冠より価値が高いということになる。
ただ一方で三浦には、その上白石を上回る実績もあるというのだ。
「三浦がヒロインを務める映画『ドライブ・マイ・カー』が昨年7月の第74回カンヌ国際映画祭にて、脚本賞など4冠に輝いたのは記憶に新しいところ。これにより三浦は《カンヌ女優》の肩書きを手に入れました。しかも同映画は第94回アカデミー賞にて、日本映画では初となる作品賞を含む4部門にノミネートされています。3月28日(日本時間)には授賞式が行われ、これで受賞を果たした暁には三浦が《アカデミー女優》と呼ばれることは確実。ともあれ国際的な活躍という面では三浦が上白石を上回ったと言えるかもしれません」(芸能ライター)
そんな二人の評価はともあれ、一つ確実に言えることは、「カムカムエヴリバディ」が超豪華キャストを揃えた朝ドラ史上に残る話題作になったことではないだろうか。