芳根京子、“恋愛ゼロ”ヒロインが笑顔を見せるのはいつだ!?

 服装も表情も大人しめだが、内に秘めている何かを確かめたくて、土曜日の夜は夜更かしをしてしまいそうだ。

 女優の芳根京子がヒロインの真田和泉を演じるドラマ「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」(テレビ朝日系)が4月16日にスタート。Hey!Say!JUMPの山田涼介が主演する同作で、芳根はビールメーカー社員の役を演じている。

 リケジョの和泉は、26年間にわたって恋愛経験ゼロという“ロボット女”。<自分は脇役>と思いながら人生を歩んできたことから、自分が誰かに選ばれることはないと、恋愛には手を出すことなく生きてきたという。

 芳根はそんな真田について、放送前に配信された先取りスペシャル動画にて「頭の中はものすごいスピードで回転していて、表に出ていないだけで他の人よりも視野が広い」と説明。話す時はほぼ無表情で、必要最低限の会話のみをこなすヒロイン像を伝えている

「2016年下期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロインで注目された芳根。最近は昨年4月期の『コントが始まる』(日本テレビ系)で仲野太賀の彼女役を演じたほか、同10月期~翌年1月期の『真犯人フラグ』(同)では主役の相良凌介を支えるOLの二宮瑞穂役を好演しており、いずれも明るく前向きな役だったことから、今回の地味なヒロイン像はいかにも対照的となっています」(テレビ誌ライター)

 ただ芳根の出演作を振り返ってみると、和泉との共通点を見出すことができるという。2018年1月期の主演ドラマ「海月姫」(フジテレビ系)では、自分には縁がないと思っていた恋を知り、新たな自分や生き方を見つけていくオタク女子を演じることで大きな反響を呼んでいた。

 2019年の映画「今日も嫌がらせ弁当」では、主演・篠原涼子の娘で、反抗期の高校生をふてくされた態度や表情で熱演。ほかの作品でも不器用で無口な姿が少なくない。それゆえ今回も、そのレールにしっかりと乗っかった役柄だと言えそうだ。

和泉が笑顔に!? オフショットならでは貴重な一瞬だ。芳根京子公式インスタグラム(@yoshinekyoko)より。

「本作は、感情を表に出さない女性の恋愛ドラマといった雰囲気で、お互いに歯車が噛みあわないギャップや、相手の良い所を見て相互成長していく様子に面白さを期待できそうです。そのなかで芳根の演じる“地味女子”がどのように恋愛に発展していくのか気になりますね」(前出・テレビ誌ライター)

 本作は<キュンすることが難しい>という不器用な大人たちの、遅すぎる初恋を描く“キュンムズ”ラブコメディだ。芳根はプロデューサーとの話し合いを通じて、この作品を「現実ラブコメ」と位置付けて演じることに決めたという。それは、主人公や周りの人たちが現実を受け止めながら前に進んでいく内容であることに由来しているのだとか。

 今後は心境変化や恋の進展に比例して、和泉が幅広い表情を見せていってくれるはず。芳根は初回放送日の4月16日、自身のインスタグラムに事務所の後輩にして受付嬢役で共演している鞘師里保とのツーショ画像を投稿。キラリと光る表情でピースサインを見せる様子は、いつもの可愛らしさに満ちあふれていた。

鞘師とのツーショではいつもの芳根らしい笑顔を見ることができる。芳根京子公式インスタグラム(@yoshinekyoko)より。

 そんな笑顔をヒロインの和泉も見せてくれるのか。土曜日は和泉の表情に食いつくことになりそうだ。

(村松美紀)