【ちむどんどん】暢子は高三に成長するも「あの子はどうなった?」と心配の声が続出!

 やはりいなくなってしまったのか。一抹の寂しさを感じる視聴者もいたようだ。

 4月25日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第11回では、ヒロインの比嘉暢子が小学生だった先週から一転して、時代は昭和46年(1971年)へと進むことに。翌年の返還を前に、沖縄が大きく変わっていく時期を描くこととなった。

 この年、次女の暢子(黒島結菜)は高三に進級。長女の良子(川口春奈)は那覇市の短大を卒業し、地元の山原村で小学校の先生になっていた。そして三女の歌子(上白石萌歌)は高一に進学。どうやら村でも話題の美人三姉妹へと成長していたようだ。

 一家の母親・優子(仲間由紀恵)は、村の共同売店に勤務。売店の責任者を務める前田善一(山路和弘)が妻に先立たれたことから、優子に白羽の矢が立ったという。ただ優子は売店のほかにも畑仕事の手伝いや内職までこなしているようで、比嘉家の家計がまだまだ厳しい様子が描かれていた。

 そして長男の賢秀(竜星涼)は、高校でボクシングとケンカに明け暮れて中退。那覇や名護といった都会に働きに出るものの、長続きせずに家でゴロゴロしている有様だ。ともあれ比嘉家の現状はこれで分かったわけだが、視聴者からは「あの子はどうなった?」と疑問の声があがっているというのである。

「視聴者が気にしているのは、比嘉家で飼っていた豚のアベベのことです。もともとはアババとの二頭飼いでしたが、東京から取材旅行で滞在していた大学教授の青柳史彦(戸次重幸)らをもてなすために、アババは7年前の時点ですでにつぶされていました。一匹残ったアベベですが、比嘉家に家族が揃った場面に出てきていなかったほか、世話をしていた賢秀が那覇などに働きに出かけていた時期があることから、どうやらすでに処分していたのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)

比嘉家で飼っていた豚のアベベ。隣の空き区画はアババがいた場所だ。トップ画像ともに©NHK

 家畜としての豚は通常、6~8カ月程度で食用にするもの。4月14日放送の第4回では、アババを食べた夕食の場にて三女の歌子が無邪気に「アベベはお正月に食べるの?」と訊ねていたものだ。

「前回の第10回では賢三の叔母に引き取られ、東京に行くはずだった暢子。しかしきょうだいたちの『行くな!』の呼びかけに翻意し、沖縄に留まることになりました。そうなると比嘉家は家計の苦しさが変わらないまま。おそらくアベベは家計の足しに売られていったのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 子どもたちは全員進学できたものの、その陰にはやはり人知れぬ苦労があったようだ。