4月28日に第2話が放送されるドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)。その作中で展開される華麗すぎるファッションが、視聴者の注目を集めているという。
前週の第1話で話題になったのが、タイトルバックのダンス映像だ。そのビジュアルイメージは「やんごとなき舞踏会」とのことで、ヒロインの佐都を演じる土屋太鳳は、裾にボリュームがある純白のウェディングドレスを着用。肩から腕にかけてベールをまとうようなデザインはエレガントさを漂わせている。夫の健太(松下洸平)が佐都の腰に手を回すことで、舞踏会のワンシーンさながらのポーズを美しく決めている。
その華麗さには視聴者から<あのタイトルバックをオンエアで見たときの衝撃ったら!>と絶賛の声が続出。<絵画のように豪華で美しい>との感想があがるなか、<ポスター作ってくれませんかね。欲しい…>という声には実感がこもっているようだ。
この舞踏会シーンだが、もとより土屋は日本女子体育大学で舞踏を専門に学んでおり、ダンスの実力は折り紙付き。彼女が演じる佐都は庶民の娘ながら、この舞踏会シーンではまさにやんごとなき華麗さを発揮していた。それが功を奏したのか、第1話の放送中には「#やんごとなき一族」がトレンド1位を獲得するほどの話題を呼んでいたという。
「佐都は下町の大衆食堂『まんぷく屋』の娘。そんな庶民の生活から、400年の歴史と莫大な資産を誇る深山一族の御曹司に嫁ぎ、身なりの変化していく様子が視覚的にも丁寧に描かれています。視聴者としては、シーンごとに服装のテイストが変わることに注目していきたいところ。それこそ土屋太鳳のファッションショーとして楽しむこともできそうです」(テレビ誌ライター)
第1話にて出前から自転車で帰ってきた佐都の服装は、Tシャツにグレーのパーカー、さらにジーンズにつっかけというおしゃれとは程遠い格好。健太からプロポーズされた直後に「そうだと分かってたら、もうちょっとおしゃれしてきたのに!」と焦る姿には、好きな人の前ではおしゃれな格好でいたいという素直な気持ちが描かれており、共感した視聴者も多かったことだろう。
そして佐都が健太の妻として深山家に入ると、一転して豪華な衣装を身にまとうことに。その大きすぎる変化はまるで、王子様と結婚したシンデレラかのようだ。
「そんな佐都と対照的なのが深山家の女性たち。長男の妻として親族たちからも評価の高い美保子(松本若菜)は、宮廷を思わせる気品のある緑が印象的なロングドレスを鮮やかに着こなしています。しかも身長165センチでスレンダーな松本は、153センチでバストの大きな土屋とはスタイルからして対照的。美保子が文字通りに佐都を見下ろす目線には、まさに見下している感がこもっていました」(前出・テレビ誌ライター)
健太の祖母・八寿子を演じる倍賞美津子は、高級感の際立つ白い和装。パッと見はドレスほどの派手さがないものの、よく見るとその高級感に圧倒されるというたたずまいには、先代の女主人で上流社会で誰もが頭を下げるほどの地位という八寿子の立ち位置が端的に示されているようだ。
末っ子で大学生の有沙(馬場ふみか)が身にまとうのは、赤と白がミックスされた柔らかそうな素材がゴージャスなドレス。デコルテ全開で鎖骨周りの優美さを印象づけており、まさに“やんごとない家柄”をファッションを通して表現しているのが分かる。
「土屋がタイトルバック映像で着用していたジュエリーは、スペインのハイブランド『ホアキン・ベラオ』の逸品。王室も顧客に持つ超一流ブランドです。こういった細部にまでこだわることで豪華絢爛な世界観を創り出している『やんごとなき一族』では、ファッションやジュエリーもドラマの大事な一部となっているのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
第2話以降ではどうやら、下町ルックはしばらくお預けの様子。その分、格式高いドレスや和装を次々と見ることができそうだ。そんな華やかなファッションに加えて、ヒロインの佐都が見た目だけでなく、内面も次期女主人として成長していく姿もまた、楽しみでならないことだろう。
(村松美紀)