運動は苦手だったはずじゃ? ファンからそんな驚きの声があがっていたようだ。
4月30日のプロ野球「楽天×ソフトバンク戦」において、乃木坂46の秋元真夏が人生初の始球式に挑戦した。秋元は真っ赤なTシャツにミニのスカートという爽やかな軽装で登場。背番号はもちろん46だ。
マウンドに上がるとまずはセンターに向かって頭を下げ、次いで三塁側、一塁側、そして本塁へと四方に頭を下げたあと、やおらセンター方向に向かって構えるという大ボケ。バッターのいない方向に向かってセットポジションで構えるも「あれ?」という様子で周りを見渡し、慌てて本塁方向に向き直っていた。それがわざとなのか本当に勘違いしたのかは定かでないものの、笑顔でハニかむ姿に球場の野球ファンも相好を崩していたに違いない。
そして投じた一球は山なりの軌道をえがき、左バッターの足元に着地。意外なコントロールの良さに球場内には「ほーっ!」と感心する声が響き渡っていた。
楽天の公式サイトにて「すごく緊張していましたが、スタンドのお客様の応援がとても温かく嬉しかったです。ワンバウンドはしてしまいましたが、始球式を楽しむことができました」とのコメントを発表した秋元。そんな彼女の初始球式に、野球ファンが驚いていたという。
「まずはセンターを向いて構えたところですが、彼女の右足がちゃんとピッチャープレートの前端に着いていたように見えました。野球を知らない人だと徒競走のスタートラインと勘違いして、プレートの後ろに構えてしまうケースが少なくありません。もしかしたら始球式に備えて、ちゃんとルールを勉強してきたのかなと思いましたね」(スポーツライター)
実際の投球シーンではマウンドの前に降りていたが、これは球審からの指示だったようにも見えた。そして投球がちゃんとホームベースまで届いていたのも立派。アイドルの始球式ではバッターの背後に投げてしまうようなことも珍しくないが、今回はバッターがタイミングを合わせて空振りしやすい位置に投じられており、見事な「ノーバン始球式」になっていたのである。
そしてもう一つ、野球ファンを驚かせたポイントがあったという。それは投球前に秋元がアップで映し出された時に判明したというのだ。
「センター方向から本塁側に振り向いた時、秋元はグローブに入れた右手をいったん外に出しました。この時、ボールの縫い目が《C》の字に見える形で握っていたのです。その握りは『ストレート』もしくは『フォーシーム』の可能性が高そう。野球を知らない人だと縫い目に沿って指を掛けるツーシームになったり、手が小さい女性の場合は縫い目に指を掛けないほうが握りやすかったりします。それが秋元は縫い目に横から指を掛ける握り方になっており、事前に誰かに教えてもらっていたのかもしれません」(前出・スポーツライター)
秋元は楽天公式サイトのコメントで「楽天イーグルスが大好きなメンバーの久保史緒里にもアドバイスをもらってきたので、今日は楽天イーグルスパワーで頑張りました!」と明かしていた。もしかしたら久保が秋元に、フォーシームの握り方を教えていたのかもしれない。