何気なく口にした言葉に、ファンは大喜びしたのではないだろうか。
4月30日放送の「土曜スタジオパーク」(NHK)では黒島結菜をゲストに迎え、沖縄・浦添市の会場から生放送。沖縄を舞台としたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の裏話が次々と公開された。
ドラマは現在、第4週に入っており、高三の暢子は料理人になる夢を胸に東京に出ることを決心。その道は一筋縄ではいかなそうだが、公式サイトではすでに東京編や鶴見編の一部キャストも公開されており、彼女が沖縄を出るのはもはや確定している状況だ。
果たして暢子は東京でどんな人々に出会うのか。小五の時に仲良くなった青柳和彦(宮沢氷魚)とはどんな出会いが待っているのか、視聴者としても楽しみでならないところだろう。その一方で、こんな声も日々高まっているというのである。
「暢子が東京に出るということは、沖縄に残る母親やきょうだいたちとは離れ離れになるということ。これまでは比嘉家の5人を軸に物語が展開してきましたが、身を粉にして働くことで一家を支えてきた母親の優子(仲間由紀恵)はもちろん、怠け者ながら憎めない長男の賢秀(竜星涼)、小学校教員の長女・良子(川口春奈)、そして歌の得意な三女・歌子(上白石萌歌)らは、もう作中に出てこない恐れがあります。そのため視聴者のあいだには《比嘉家ロス》への警戒心が広まってきているのです」(テレビ誌ライター)
同様の現象は前作の「カムカムエヴリバディ」での安子ロスでも見られたもの。こちらは老婦人となった安子が終盤に再登場したものの、キャストが上白石萌音から森山良子へと変わったこともあり、完全なロス回避とはならなかった。
しかも「ちむどんどん」では肝心のヒロイン暢子が沖縄から遠く離れた東京に出てしまうことが分かっている。現在の沖縄編では賢秀や良子、歌子らがそれぞれ織り成す人間模様も色濃く描かれているため、ロスはさらに強いものとなることが懸念される。
だが黒島が生出演した「土曜スタジオパーク」にて、そんな比嘉家ロスの予備軍にとって望外の情報がもたらされたというのである。
「黒島によると昨年11~12月の沖縄ロケではきょうだい一緒の現場が多く、仲が深まったと回顧。ここで司会の近藤春菜から、離ればなれになったキャストが集まったらすぐにきょうだいに戻れるのかと問われると、黒島は『ちょうど昨日、4人とお母ちゃんで久々に比嘉家が揃うシーンというかリハーサルがあった』との極秘情報をポロっと明かしたのです。そのシーンについて黒島は『久しぶりに比嘉家に会えて嬉しいって思ってて、リハーサルでお芝居やったらいつも通りの比嘉家なんですよ』と明かしており、どんなシチュエーションだったかには触れなかったものの、再び比嘉家が集結するシーンを見られることがこれで確定となりました」(前出・テレビ誌ライター)
果たしてその場面は、成長した比嘉家が東京に集まるというものなのか、それとも暢子が沖縄に帰省するシーンなのか。もしかしたら暢子の回想シーンにて、自分が高三だった時の沖縄時代を再び演じている可能性もありそうだ。
いずれにせよ母親の優子まで揃った比嘉家が、東京編以降でも見られることはほぼ確実となったいま、同作のファンは<比嘉家ロス>を過剰に恐れる必要はなくなったのかもしれない。