日本一かわいい女子大生アイドルが九州から初選出された意義とは

 大学対抗女子大生アイドル日本一決定戦「MISS UNIDOL CONTEST 2020-21」(ミスユニドルコンテスト)の結果が3月17日に発表され、九州産業大学の「QanvaS」に所属するくらげさんがグランプリに輝いた。

 準グランプリは青山学院大学「花色日和」のあかねんさん、審査員特別賞には桜美林大学「Like」のほのかさんが選出。今回はミスユニドルとして初めて、九州の大学からグランプリが選出される結果となった。

「アイドルのコピーダンスを楽しむサークルはいまや様々な大学にあり、本職のアイドル顔負けのダンスやフォーメーションを見せてくれるグループも珍しくありません。今回グランプリを受賞したくらげさんは“なりきり女子大生アイドル”の活動に加えて、スリーピースのガールズロックバンドでベースも担当。この3月から1st EPの手売りを始めており、ダンスと音楽の両面で活躍しています」(芸能ライター)

 このミスユニドルは「普通の女子大生が、一夜限りの“アイドル”としてステージに立つ」というコンセプトで2017年度から開催。そのコンテストで九州からグランプリが生まれたことには、大きな意味があるという。

「くらげさんが通う九州産業大学は1960年に開学された、わりと新しい大学。すでに61年の歴史を持つとはいえ、創立1874年の青山学院大学や同1921年の桜美林大学といった歴史が古く、首都圏にある大学とは知名度が段違いなことは否めません。そんな大学からミスコンのグランプリが輩出されたことは、全国各地の女子大生に《地方の大学からでもグランプリになれるんだ!》という希望を与えたのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)

 ミスコンで活躍する学生は首都圏や関西など大都市圏にある有名大学に通う学生がほとんど。ミスコンから女子アナというのは定番のルートだが、その女子アナでも地方の大学からキー局に入るケースはごく稀だ。

「九州地区ではフジテレビの生野陽子アナが福岡大学の出身。その福岡大学は学生数2万人の規模を誇りますが、キー局のアナウンサーになったのは生野アナただ一人です。同じくらいの学生数を抱える青学や立教からは数えきれないほどの女子アナが生まれており、その差は歴然ですが、今回のくらげさんや生野アナの存在は、そういった地方大学の学生に大きな希望となっていることでしょう」(前出・芸能ライター)

 SNSの普及により地理的な制約が少なくなった令和の時代に、次はどこからグランプリが生まれるのか。来年のコンテストにも期待が高まるというものだ。