【ちむどんどん】川口春奈の入浴シーンに「そのお風呂には意味がある」と理解の声が続出!

 またもやNHKがやってくれた。三女の歌子に続き、長女の良子もこの日、入浴シーンを披露してくれたのだ。

 5月20日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第30回では、比嘉良子(川口春奈)が自宅の風呂に入っているシーンからスタート。薪をくべているのは母親の優子(仲間由紀恵)で、二人は良子のもとに飛び込んできた縁談について会話を交わしていた。

 前々回には製糖工場の跡取り息子である喜納金吾(渡辺大知)が父親を伴い、ついに正式な縁談を持ちかけることに。以前から良子に対して熱烈に求愛していた金吾だが、今度ばかりは本気を見せてきた。

 金吾と結婚すれば比嘉家の重しとなっている借金問題が解決するのは確実。しかし良子は金吾に気がなく、同じ教員で勉強会仲間の石川博夫(山田裕貴)に想いを寄せている。だからこそ優子は金吾との縁談について「慌てることないからね。一生のことだからゆっくり考えて」との声を掛けていたのだった。

「このシーンに視聴者は《朝からサービスカットだ!》と騒然。しかも3日前の第27回では三女で高二の歌子(上白石萌歌)がやはり入浴シーンを見せていたので、《またもやってくれたな》との声もあがっていました。歌子の際には一部から、高校生の入浴シーンなど令和の時代にけしからんといった声もありましたが、NHK側は放送内容を変えることなく、そのまま良子の入浴シーンを放送した形です」(テレビ誌ライター)

 たしかに歌子の入浴シーンについては否定的な声があったのも事実。だがそれが視聴者の総意というわけでもないようだ。しかも今回の良子に関しては、ここで彼女がお風呂に入っていることには、ちゃんとした意味や必然性があるとの指摘も少なくないという。

 比嘉家の自宅は、亡き父親の賢三(大森南朋)が大工の経験を活かして自分で建てた家だ。室内には物置程度の狭いスペースを除いて仕切りがなく、自分の部屋を持つ家族はいないという作り。それゆえ一人っきりになれるお風呂は、自分の気持ちに素直になるための舞台装置になっているとの見方もあるようだ。

 実際、長男の賢秀(竜星涼)が投資詐欺に騙されて大金を失った際には、風呂釜に隠れていたもの。精神的にもあけっぴろげな比嘉家において、閉鎖的な空間であるお風呂は大事な場所なのである。

「それに加えて、歌子の入浴シーンでは良子が風呂を焚く係でした。かつてはヒロインで次女の暢子(黒島結菜)が担っていた役目であり、良子が薪をくべることで《暢子のいなくなった比嘉家》を浮き彫りにする効果があったのです。しかも良子は教員としての給料から大部分を家に入れており、そのぶん家の仕事は暢子に任せていました。しかし暢子がいなくなったことで、家事負担が増えたことも示されていたわけです」(前出・テレビ誌ライター)

自宅を自力で建てた父親の賢三は、風呂についてもこだわりがあったようだ。トップ画像ともに©NHK

 この日は母親の優子が風呂焚きを担当。風呂に入っている良子は服だけではなく、心にまとっている遠慮も脱ぎ捨て、縁談についての話題で裸の心をむき出しにしていたのではないだろうか。

 しかも今回は、比嘉家にとって風呂が大事な場所であることも示されていたというのだ。

「上京した暢子は竜星と会話するなかで『ゴーヤーチャンプルーの約束』について思い出しました。その回想シーンでは出稼ぎに行くという父親の賢三が、家族との思い出がいかに大事かを力説。そこで賢三が一番最初にあげたのが『一緒に風呂に入った思い出』だったのです」(前出・テレビ誌ライター)

 どうやらこの流れでは、暢子も入浴シーンを披露してくれそうな気配だ。その場所は横浜・鶴見の銭湯なのかもしれない。