【やんごとなき一族】馬場ふみかの笑顔は「有沙と佐都の信頼関係」を示していた!

 自分の環境や言葉の呪縛から自由になれたら、どんなに幸せなことだろうか。

 5月19日放送のドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)第5話では、深山家の末っ子で大学生の有沙(馬場ふみか)が“やんごとなき”お見合いを受けることになった。そのお相手は貿易会社の御曹司だ。

 日本有数の富豪である深山家には、ビジネスのためであれば家族をも差し出す主人の圭一(石橋凌)が君臨。その反対を押し切って次男の健太(松下洸平)は、大衆食堂の娘である佐都(土屋太鳳)との結婚に漕ぎつけていた。

 第5回放送の予告キャッチコピーは「深山の女の宿命」。お見合いの話を受けたら、結婚すること以外の選択肢はないことを示唆しているのだろう。しかし佐都はルールに縛られる必要はないと信じ、無理やり結婚させられそうになっている有沙のピンチに立ち向かったのだった。

「有沙には植木職人の中島俊也(葉山奨之)という恋人が。友達の家で炎天下にもかかわらず植木の手入れをしている姿に惹かれ、有沙から声をかけたという馴れ初めが明かされました。その俊也と有沙、そして健太・佐都夫婦の4人を写したオフショットがドラマの公式ツイッターで公開。そこで有沙が見せている柔らかな笑顔は、深山家の一族が集まるシーンでは見たことがありません。ビジネスではなく心で繋がれる相手を見つけたような、そんな表情にも思えるのです」(女性誌ライター)

 植木職人の俊也を演じる葉山は土屋や馬場と共演経験があり、オフショットの場面はまるで同窓会さながらの雰囲気だったとか。4人一緒にお弁当をつつく様子からは、健太や有沙が大富豪の子女とは感じられない。

 そんなオフショットには視聴者から<和気あいあいな雰囲気!幸せー!><みんな仲良しで癒やされますね>といった声が寄せられることに。ドラマだけでなく写真でも視聴者を楽しませた形だ。

柔らかい笑顔を見せる4人。左から健太、佐都、有沙、俊也。ドラマ「やんごとなき一族」公式ツイッター(@yangoto_fuji)より。

 ドラマ本編では有沙が、佐都と健太の前で「家のための結婚なんてしない。私は、私の幸せのために結婚する」と言い切る場面が。さらに続けて「私、幸せになりたい。そのためには佐都さんみたいに闘わないとダメなんだって、やっと気づいた」と、まっすぐな目を佐都に向けていた。

「それでいながら『私、幸せになれるかな』と話す姿は、有沙と佐都の信頼関係が一目でわかる重要なシーン。普段は勝気で怒りっぽい有沙ですが、佐都と話している最中には不安気な表情を見せていました。佐都になら強がらずに話すことができる姿は、庶民だとバカにしていた彼女に対して心を開いた証拠なのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 そんな有沙だが、5月26日放送の第6話では一転して、お見合い話を受けることになるという。心変わりの裏側にはどんな本音が潜んでいるのか。一筋縄ではいかないストーリーに振り回される視聴者は、ジェットコースターのようにその振れ幅を楽しんでいるのかもしれない。

(村松美紀)