決着はまさに数秒というタッチの差だった! その見ごたえあるラストシーンに、疑問の声があがっているという。
6月1日に放送された「北の大地で激突!BINGO対決旅 バス鉄道乗り継ぎビンゴをねらえ」(テレビ東京系)では、太川陽介チームと高島礼子チームが、様々なミッションをクリアしながらのBINGO対決に挑戦。北海道の札幌周辺を2日間かけて動き回り、お互いにリーチを掛けた状態で最後のミッションに挑戦した。
2日目の夕方に太川チームは牧場で子牛のミルクやりに挑戦。対する高島チームは「アシリベツの滝」での記念撮影というミッションにチャレンジだ。太川がミルクを飲ませている間、高島チームは駐車場から滝に向かって全力疾走していたが、滝の目前まで迫ったところで子牛がミルクを完食。文字通りの僅差で太川チームが勝利したのだった。
対決後には太川が「今回も接戦になったからよかったよね」との感想を語れば、高島も「なんでこんなに接戦になるんだろうと思って」と対決旅を回顧。続けて「どうしてこんなに決戦(※接戦のいい間違い)になれるんでしょうね?」との疑問を口にしていたのである。
「2日間に渡ったBINGO対決旅で、最後は秒を争う戦いになったのは、制作側としてはしてやったりでしょう。しかし本来であれば、この対決は高島チームの楽勝だったはずとの指摘が、視聴者から続出しているようです」(テレビ誌ライター)
その理由の一つは、高島チームが乗るべきバスを目の前で見送った点だ。札幌の奥座敷として名高い温泉街の定山渓を訪れた高島チームは、直行バスで真駒内への移動を画策。その時点で12時3分ごろとなっており、正午のバスは出発済み。次のバスは13時30分と待ち時間が長いことから、いったん札幌の中心街に戻るとの判断になった。
ところがバス停に着いてみると、なぜかそこには真駒内行きのバスが到着。それに乗ってしまえば大きく勝利に前進するのだが、いないはずのバスが来たことに動揺した3人は、そのままバスを見送っていたのである。
もっとも、想定外の事態に即応できないのはよくあること。ここで真駒内行きのバスを見送った高島チームを責めるのは酷というものだろう。ところがこの後でもうひとつ、高島チームがなんとも不自然な遠回りを選ぶ場面があったというのだ。
「それは『日本一分かりづらいカレー屋』を目指した時のこと。番組側から渡されている地図は大雑把なもので、住所も『豊平区福住』までしか書いていません。札幌中心街に戻るバスでは高島チームの北陽・虻川が『カレーの位置だけはしっかりと把握しておきたい』と意気込んでおり、高島は『澄川、澄川(駅)で降りればいい』と断言。そのため高島チームの3人は中心街の大通駅から、地下鉄南北線で澄川駅に向かいました」(前出・テレビ誌ライター)
澄川駅で降りた高島チームは駅前のコンビニで、カレー屋への行き方を質問。しかしそのカレー屋を知る人は見つからず、しかも「豊平区福住」という住所から、地下鉄東豊線の福住駅に行くことを勧められたのである。
両駅を結ぶバスの利用も考えたが、高島は地下鉄で行こうと主張。一行は大通駅まで逆戻りすることになり、そこで乗り換えて福住駅まで計40分もの遠回りを強いられたのである。
ところがそこにトラップがあった。目指すカレー屋はなんと、澄川駅と福住駅のちょうど中間地点にあり、両駅からはいずれも約2.4キロの距離。つまり地下鉄で大回りせずに澄川駅から歩いていれば、とっくに到着していたのである。
「ここで気になるのは高島が当初、澄川駅に行くことを主張していたことです。番組では結局、その情報源がどこにあったのかが明かされませんでした。そもそも澄川駅が最寄り駅との情報を信じた高島が、あえて遠回りになる福住駅に向かうことを決断したのもいかにも不自然。この辺りに、制作側の意図が忍び込んでいた気がしてならないのです」(前出・テレビ誌ライター)
もし高島が当初の情報通り、澄川駅からカレー屋に向かうルートを選んでいれば、今回の勝負は高島チームの圧勝に終わっていたはず。そもそもチームには大雑把とは言えども地図が与えられていたのだから、澄川駅と福住駅が実はさほど離れていないことも読み取れたはずだ。
ただ高島がわざと遠回りの道を選んだというのも考えづらいところ。それゆえ同行した番組スタッフがそれとなく、遠回りの道を選ぶように仕向けていた疑念が浮上するのも無理はないだろう。ともあれ今回の対決結果に、一部の視聴者がモヤモヤしていたことは間違いなかったようだ。