【ちむどんどん】暢子の髪がまたもやコック帽からハミ出してしまったワケが判明!

 時代が進んだのに、髪型は逆行? 視聴者も呆れ果てていたようだ。

 6月13日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第46回では、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)が“ストーブ前”に挑戦する機会を得る場面が描かれた。

 物語は昭和51年(1976年)へと進み、東京・銀座のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」に勤めてから5回目の秋を迎えた暢子。接客態度は相変わらず馴れ馴れしいものの、生来の真面目さで料理の腕は上達したようで、ついにオーナーの大城房子(原田美枝子)から「新しい店のメインとなるメニュー」を2週間以内に考えるように言い渡された。

 その試験に合格すれば、メイン料理を担当する花形ポジションの“ストーブ前”を一カ月間任せてもらえるという。料理人としての大きなチャンスを得た暢子だが、そんな彼女に対して視聴者から大ブーイングがあがっていたというのだ。

「これまでの暢子は長い髪をちゃんとまとめず、いつもコック帽からハミ出させていました。これでは厨房に髪の毛をまき散らすも同然で、料理人失格です。それが前回の第45回ではついに、髪の毛をまとめてコック帽に入れ込んでおり、視聴者からは《やっと成長してくれたか》との声もあがっていたもの。ところが今回、またもや元の髪型に戻ってしまい、これではストーブ前などとても任せられないと、呆れ声が飛び出しているのです」(テレビ誌ライター)

 暢子の髪型には視聴者から<時の流れを表しているのか?><髪の毛まで成長しちゃったよ>などと、残念がる声が続出。前回、せっかく見た目が料理人らしくなっていたのに、髪型が戻ってしまったら台無しだろう。

 だがそんな髪型の変遷は、実のところ制作側のミスだというのである。それはフォンターナの店内を観察していると分かるというのだ。

「注目したいのは入口近くの大きな花瓶に活けられている花です。第40回で東洋新聞社からフォンターナに復帰した際の暢子は長髪で、オレンジ色のダリヤが目立つ花には赤いバラが添えられていました。そして暢子がついに髪をまとめた第45回では、そのバラがなくなっていたのです。ところが第46回になるとまたもやバラが復活。これが暢子の《髪型の謎》を解くカギになっています」(前出・テレビ誌ライター)

暢子の背後に写っている花が「髪型の謎」を解き明かしていた。トップ画像ともに©NHK

 つまり最新回となる第46回は、暢子の髪がまとめられた第45回よりも前に撮影されていたことになる。第45回はおでん屋台での修行から戻ってきた回だが、修行中の暢子はすでに髪が短くなっていたので、その回で暢子の髪がまとまっていたのは当然だ。

 それがなぜ、第46回になると以前に撮影した映像を使っていたのだろうか。脚本を見ればどのシーンがどの回に使われるのかは分かるのだから、暢子(黒島)が髪を切ってから、第46回を撮ればよかったはずだが…?

「第45回で暢子が髪を短くした場面では、レストラン店内に暢子と二ツ橋シェフ(髙嶋政伸)の二人しかいません。それに対して第44回以前および第46回では大城オーナーも在店しています。特定の演者を登場させる必要から、撮影の順番が前後するのはよくあること。ただ『ちむどんどん』では“暢子の髪型”という重要なファクターを失念してしまったのか、短くなった髪がまた伸びるというミスを犯してしまったわけです」(前出・テレビ誌ライター)

 果たして第46回以降でも、回によって暢子の髪が伸びたり短くなったりするのだろうか。なんとも気になるところだ。