【ちむどんどん】歌子の人生が東京で一気に進展?彼女が選ぶのは歌と恋のどっちだ!?

 母親が東京にこだわったのは、娘のことを考えたからだったのかもしれない。

 6月14日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第47回では、沖縄の山原村から比嘉歌子(上白石萌歌)が上京。東京の病院で詳しい検査を受けることが目的だ。

 小さなころから身体が弱く、すぐに熱を出しては休みがちだった歌子。高校卒業後は地元の運送会社に勤めていたが、病欠が続くことから彼女自身が居づらくなり、2年も経たないうちに退職していたのである。

「前回の放送では母親の優子(仲間由紀恵)が、東京・銀座のイタリア料理店『アッラ・フォンターナ』で働いている次女でヒロインの暢子(黒島結菜)に電話をかけ、東京で検査を受けさせたいと相談。暢子はフォンターナの大城房子オーナー(原田美枝子)に訊いてみると答えていました。そして今回、大城オーナーから大学病院を紹介してもらったことが明かされ、ラストシーンでいよいよ歌子が優子と共に初の東京に到着していたのです」(テレビ誌ライター)

 しかし、片田舎の山原村に住んでいた比嘉家にしてみれば、歌子の検査を受けるなら都会の那覇に出れば良さそうなもの。それをなぜ、わざわざ多額の旅費までかけて東京に来たのだろうか。

 単なる検査で終わればまだしも、もし手術が必要にでもなればさらなる出費が必要なのは明らか。しかも優子は村の共同売店で働いているので、長期に家を空けることもできないはずだ。それでも優子には、歌子に東京で検査を受けさせたかった理由があるというのである。

「それは『歌手になりたい』という歌子の夢を叶えてあげたいからではないでしょうか。本作での優子は家族に対して優しすぎる面があり、ダメ男の長男・賢秀(竜星涼)には大金を送っては、ダマし取られることを繰り返していました。長女の良子(川口春奈)はほぼ決まりかけていた縁談を断って、小学校教員の石川博夫(山田裕貴)と結婚。そして次女の暢子には東京に行きたいという夢を叶えさせてあげるなど、いかなる時でも子供たちの意思を最優先していたのです」(前出・テレビ誌ライター)

姉の暢子と再会した歌子。料理人の夢を叶えた暢子のことがまぶしく見えているのかも。トップ画像ともに©NHK

 歌子は高三だった2年前、東京のレコード会社が主催した新人発掘オーディションに挑戦。予選は突破したものの、最終審査では熱を出して倒れてしまい、失格になっていた。

 その後は運送会社に就職するも、お見舞いに来た先輩社員から音楽雑誌の「音星」をもらい、嬉しそうにする場面も。そんな姿を見ていれば、母親の優子が東京でオーディションを受けさせてあげたいと思うのも無理はないだろう。

「それに加えて東京には、幼馴染の砂川智(前田公輝)もいます。今回、上京した二人の荷物を持っていたのが智で、およそ5年ぶりの再会となったはず。歌子は小学生の時から智に淡い恋心を抱いており、それが再燃する可能性もありそうです。もっとも歌手を目指すのであれば色恋はご法度。果たして歌子が歌手の道を選ぶのか、それとも智との幸せを選ぶのか。彼女の選択が見どころになってきそうですね」(前出・テレビ誌ライター)

 視聴者としては歌子が大きなステージでスポットライトを浴びながら歌う姿も見たいもの。その時は智にも応援役に徹していただきたいものだ。