【7月期ドラマ テレ東編】乃木坂メンバーの初主演作やオーデ出身者のドラマ初出演まで、フレッシュな顔ぶれに注目!

 2022年7月期に放送される夏ドラマ。テレビ東京では心の動きを丁寧に描く人間ドラマが豊富で、主題歌がネットで話題になるなどドラマ周りのコンテンツも豊富に用意。感動や共感、思わず悲しくなってしまうシーンも多く、ハンカチを準備して涼しい部屋でじっくり味わいたいところだ。

 火曜深夜0時30分の「運命警察」(7月12日スタート)では、地上波初主演の片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)はもちろんのこと、これが初めてのドラマ出演にして初ヒロインに抜てきされた江藤萌生に注目したい。

 その江藤はテレ東のオーディションドキュメンタリー番組「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」で半年に渡る選考を勝ち抜き、演技経験ゼロながら優勝を果たしたシンデレラガール。まだツイッターもインスタグラムも開設していない生まれたてほやほやの女優だ。

 出演決定に際しては「ドラマの主人公という、ずっと叶えたかった夢のひとつが叶い、嬉しい気持ちと共に責任を感じています」と、初々しくも意欲を感じさせるコメントを口にした衛藤。本作では、一度死んだ者たちが所属する「運命警察」というあの世の組織が舞台になっており、あの世と現世をどう映像上で描き分けるのか、どう演じ分けるのかにも注目したい。ぜひ夜更かしして観たい作品だろう。

演技経験ゼロでヒロインの座をつかんだ江藤萌生。©テレビ東京

 木曜深夜0時30分の「木ドラ24枠」では、「量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-」(6月30日スタート)が放送。アイドルファンと二次元ファンの両方から注目されている異色の作品だ。

 プラモデルがテーマの本作にはバンダイスピリッツが制作協力しており、実在するさまざまなプラモデルが続々登場する予定。第1話にはドラマのタイトルにもちなんだ「量産型ザク」が登場する。

 そして本作で地上波連続ドラマ初主演を飾るのが、小向璃子役の乃木坂46・与田祐希。趣味や特技もないタイプの璃子が会社の同僚から“量産型の人間”と言われたことをきっかけに自問自答し、プラモデルを通じて大人の自分を組み立てていくという成長記になっている。与田は璃子と「共感できる部分が多い」と感じているようで、その演技にも期待ができそうだ。

 オープニングテーマは「にじさんじ」所属の人気Vtuber・樋口楓の「ビューティーMYジンセイ!」に決定。放送前から多方面で話題を呼ぶ作品となっている。

乃木坂46の与田祐希が初主演作でどんな演技を見せてくれるのかに注目したい。トップ画像ともに©「量産型リコ」製作委員会

 木曜の深夜2時35分の「復讐の未亡人」(7月7日スタート)では、松本若菜が“復讐する女”を怪演してくれそうだ。前クールのドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)で演じた美保子は、超美形の松本が繰り出す“顔芸”が話題となり、“松本劇場”の虜になった視聴者も多かった。

 1月期には「ミステリと言う勿れ」(日本テレビ系)にて刑事役を務めるなどドラマ出演が相次いでおり、主役を務める本作は彼女の人気を後押ししてくれそうだ。

 松本が演じる鈴木美月は、IT企業で働くプログラマー。その正体は夫の死の真相を追求するために「密」と名前を変えて、潜入を果たした派遣社員だ。主題歌はゲスの極み乙女の「青い裸」。甘美でセクシー、かつ魅惑的なサスペンスの世界観を彩ってくれることは間違いない。

松本の美しさに見惚れるだけでも十二分に楽しめそうだ。©テレビ東京

 金曜20時の「警視庁強行犯係 樋口顕Season2」(7月15日スタート)は、昨年1月期以来の新作シリーズ。主役の樋口顕(内藤剛志)は、真摯な気持ちで事件に向き合う等身大の刑事。高い洞察力や推理力を持ちつつも、今作でも数多くの難事件が彼を待ち受ける。

 レギュラーキャストには矢田亜希子や逢沢りな、佐野岳らに、新たに竹財輝之助の出演も決定。進化し続ける樋口顕シリーズの初回は2時間スペシャルで、金曜の夜はこの夏も、事件を熱く解決する姿を見ることができそうだ。

矢田亜希子や逢沢りならが主役の内藤剛志を支える。©テレビ東京

 金曜深夜0時12分からは、200万部突破の同名コミックを実写化した「雪女と蟹を食う」(7月8日スタート)に注目したい。自死志願の男と人妻によるラブサスペンスで、主人公の北にはジャニーズWESTの重岡大毅を起用。人生に行き詰った彼がたまたま見たテレビの情報から「北海道でカニを食べてから死のう」と決意し、強盗目的でセレブな人妻の雪枝彩女を襲うが、「私も食べたいです、蟹」と二人で北海道まで蟹を食べに逃避行するという物語だ。

 その雪枝を演じるのはモデル兼女優の入山法子。本作について「大きなテーマである死生観というものは、今、多くの方に響くものだと思いました」とコメントしており、彼女にとっても意欲作となっているに違いない。

ラブ要素とサスペンス要素の配合が内容の鍵となるか。©テレビ東京

 引き続いて金曜深夜の「ドラマ25」(0時52分~)枠では“1日の最後に飲むお酒をいかにおいしく飲むことができるか”をテーマにしたグルメドラマ「晩酌の流儀」(7月1日スタート)をしっぽりと楽しみたい。

 不動産会社の営業として働く伊澤美幸を演じるのは栗山千明。美幸は必ず定時で退社してサウナに向かい、近所のスーパーで買い物するなど“最小のコストで最大のパフォーマンス”をモットーに最高の晩酌を目指す。

 そんなグルメドラマに欠かせないのが、美味しそうな料理。料理監修を担当するのはなんと、お笑いトリオ「ロバート」の馬場裕之だ。料理がメインのYouTubeチャンネル「馬場ごはん〈ロバート〉Baba’s Kitchen」の登録者数は78万人を突破しており、その腕前は本物。スーパーの店員役で出演も決定しており、真似したくなるレシピや料理を見ながら、視聴者も一緒に楽しい晩酌の時間を過ごせそうだ。

観ている側からも「クーッ!」という声が漏れ出てきそうだ。©「晩酌の流儀」製作委員会

(村松美紀)