【ちむどんどん】朝ドラで1年4カ月ぶりのキスシーンに「成就しない恋ならもったいない」の声!

 3作品ぶりに交わされたキスは、無駄撃ちとなってしまうのか。そんな懸念も浮上しているようだ。

 7月8日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第65回では、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)ら若者4人が海に繰り出し、波打ち際でハシャぐ姿が描かれた。

 暢子は東洋新聞記者の青柳和彦(宮沢氷魚)に心を惹かれており、どうやら和彦も暢子になびいている様子。ただ和彦には同僚で恋人の大野愛(飯豊まりえ)という存在がおり、愛の両親は二人の結婚に前のめりだ。

 一方の暢子を巡っては、幼馴染の砂川智(前田公輝)が「事業が軌道に乗ったら」という条件で結婚を申し出ている状況。しかし暢子は智と交際するつもりはなさそうで、4人の恋模様は複雑に絡み合っていたのである。

「2日前の第63回では暢子が、みんなで海に行こうと和彦に提案。すると和彦は『二人でもいいけど』と返し、慌てた暢子は包丁で指を切っていました。実はその時、愛が近くの部屋で休んでおり、二人の会話を聞いていたのです。それもあってか今回は、愛が4人で海に行こうと言い出すことに。これは和彦を取られてしまうとの危機感を持つ彼女ならではの意趣返しだったのかもしれません」(テレビ誌ライター)

 海岸の流木に並んで腰かけていた4人。すると智が急に「暢子、聞いてくれ」とマジメな顔つきとなり、何かを言いかけようとするが、暢子は「智! 勝負!!」とかけっこを始め、話をうやむやにしようとしていた。

海辺の流木に腰を下ろす4人。青春群像劇らしい場面だった。トップ画像ともに©NHK

 すると残された愛は、和彦に顔を近づけてキス。軽いキスではあったが唇が触れていた時間は長く、戻ってきた暢子は二人のキスを目撃する形になったのである。

「いきなりのキスシーンに驚いた朝ドラファンも多かったことでしょう。実は前作の『カムカムエヴリバディ』や前々作の『おかえりモネ』にはキスの場面がなく、朝ドラで最後のキスシーンは3作前にあたる『おちょやん』の第75話にまでさかのぼります。2021年3月19日の放送ではヒロインの天海千代(杉咲花)と夫の一平(成田凌)がキスを交わしており、それ以来、実に1年4カ月ぶりのキスシーンとなっていました」(前出・テレビ誌ライター)

 2作品連続でキスシーンがなかったこともあり、朝ドラではもうキスを見ることはないのかと思っていた視聴者も多かったはず。それゆえ今回のキスシーンは和彦のみならず視聴者にとっても不意打ちのキスとなっていたことだろう。

 果たしてこのキスが次週、どんな意味を持ってくるのか。本編終了後の次週予告では最後、海辺で暢子を抱き寄せた智が「結婚しよう」とプロポーズする場面もあったのだが…。

「暢子が智と結婚する未来は見えてこないというのが正直なところ。そうなると暢子は和彦を選ぶか、もしくは未婚のままにもなりそうですが、もう一つ気になるのは愛と和彦の結婚話。もし二人が結婚しないのであれば、今回のキスは無駄撃ちということになりかねません。観る側としては、せっかくのキスは結ばれる同士のあいだで交わしてほしいもの。それゆえ視聴者からは《成就しない恋ならもったいない》との声も漏れ伝わっているようです」(前出・テレビ誌ライター)

 キスの後には「これでおあいこ」と告げていた愛。その言葉は、これがサヨナラのキスであることを示していたのかもしれない。