一つの番組の終了に、意外と多くの関係者が注目しているのかもしれない。
2002年から放送されてきたバラエティ番組「もしもツアーズ」(フジテレビ系)が、9月いっぱいで20年の歴史に幕を閉じることが明らかになった。
同番組ではバスガイドの扮装をした「ツアーガイド」が重要な役割を果たしており、初代の坂下千里子に始まり、2代目の平愛梨や3代目の福原遥らが番組を盛り上げてきたものだ。
その後、4代目には新入社員だったフジテレビの渡邊渚アナが入社半年で就任。そして今年4月からは2021年度入社の小室瑛莉子アナが5代目に就任していたのである。
「一部スポーツ紙の報道によると、20年目の『もしもツアーズ』は一定の役割を終えたとのこと。5代目ツアーガイドの小室アナとしては、就任わずか半年でレギュラー番組が終わってしまうことに忸怩たる思いでしょう。これで小室アナ、竹俣紅アナ、小山内鈴奈アナら同期入社組の出世争いは、また振り出しに戻った形です」(テレビ誌ライター)
入社時には元女流棋士でタレント活動もしていた竹俣アナが、知名度で大きくリードした2021年度入社組。昨年8月の「FNSラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜」では新人の3人が揃って総合司会を務めるという実験的な試みも話題を呼んだものだ。
その後、リケジョの小山内アナはゲーム好きをアピールし、YouTube番組という特殊な形ながら「リセットボタンはオサナイで!」という“冠番組”を獲得。すでに120本以上もの動画を公開している。
そして小室アナは「もしもツアーズ」出演により、3人の中で唯一となるゴールデン帯のレギュラー番組を得ることに。知名度のわりに出演番組が少ない竹俣アナに、他の二人が差を付けようとしている状況だった。
「しかし小室アナの『もしもツアーズ』は終了が決まりましたし、小山内アナのYouTubeチャンネルは総再生回数が50万回ほどに留まっています。先行した二人が足踏みするなか、10月の改変期に竹俣アナが新たなレギュラー番組を獲得すれば、3人の勢力図は瞬く間に塗り替えられるかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
今年に入ってから久代萌美アナと久慈暁子アナが退社し、先輩が減った形の2021年度組。ここらで大きな花火を打ち上げて、その存在感を示してほしいと願う女子アナファンも少なくないことだろう。