【ちむどんどん】優子の再婚話は賢秀が沖縄に帰るフラグなのか!?

 その次回予告に、視聴者もさぞかし驚いたに違いないだろう。

 7月15日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第70回では、本編の終了後に次週予告の映像を公開。第15週の「ウークイの夜」では、東京・銀座のイタリア料理店で働くヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)が、沖縄の実家に帰省した様子が描かれていた。

 第15週のタイトルにある「ウークイ」とは、旧盆の最終日に行われる先祖の霊を送る儀式のこと。作中の昭和53年では8月18日(金)にあたる。

 その次回予告では暢子が姉の良子(川口春奈)や妹の歌子(上白石萌歌)との3人で海岸を歩くシーンも。それに加えて、家族全員が夜の空を眺めている様子も映し出されたが、その場面に驚く視聴者が続出していたのである。

「なにしろその場面には、千葉の養豚場で働いているはずの長男・賢秀(竜星涼)がいましたからね。その賢秀は第69回にて沖縄角力大会に出場。優勝したら青森出身の水国和歌子(駒井蓮)にプロポーズするつもりでした。ところが決勝戦の前に、和歌子には同郷の婚約者がいることが判明。すっかり腑抜けになった賢秀は決勝戦でもころっと負けていたのです」(テレビ誌ライター)

 どうやらその日のうちに養豚場に戻ったらしく、翌朝には一升瓶を抱いたまま事務所で爆睡していた賢秀。養豚場の娘である猪野清恵(佐津川愛美)にたたき起こされるも、寝ぼけたまま抱きついていたのであった。その姿に視聴者は、気の強い清恵が賢秀と結婚するのではとニラんでいたのだが…。

 その賢秀が沖縄の実家に帰省しているのも謎だが、視聴者として気になるのは、母親・優子(仲間由紀恵)の再婚話だろう。14年前に夫の賢三(大森南朋)を心臓発作で失って以来、優子は大黒柱的な働きで比嘉家を支えてきた。

 だが叔父の賢吉(石丸謙二郎)はそんな優子に、村の共同売店で責任者を務める前田善一(山路和弘)との再婚を薦めることに。善一も妻に先立たれている身だが、優子も善一も今さら再婚などする必要などなさそうなもの。そんな二人になぜ賢吉は再婚を薦めるのだろうか。

「その理由こそ、賢秀にあるのではないでしょうか。沖縄では長男が家を継ぐという意識が強く、先祖代々の位牌である『トートーメー』を長男が継承し、供養していくというのがならわし。しかし比嘉家では沖縄に良子と歌子しか残っておらず、前田家では一人娘の早苗(高田夏帆)が東京で結婚したことから、トートーメーを継ぐ男子がいないのです。そこで白羽の矢が立ったのが、これまでさんざん実家に迷惑をかけてきた賢秀なのかもしれません」(週刊誌記者)

 賢秀が沖縄に戻って比嘉家長男としての役目を果たし、そのうえで善一と優子が結婚すれば、前田家のトートーメーも賢秀に託すことができるということか。しかし賢秀は千葉の養豚場暮らしが意外に性に合っているようだが。

行動力と体力だけはある賢秀だけに、舵取りをする妻がいれば真っ当に暮らせるのかもしれない。トップ画像ともに©NHK

「ビッグになりたいとの夢を持つ賢秀のことですから、いつまでも猪野養豚場で雇われの身ではいたくないはず。一方で気の強い清恵に惹かれている部分もあります。そうなると、清恵と結婚したうえで沖縄に戻り、沖縄名物のアグー豚の養豚場を開くのが、最も理想的な筋書きではないでしょうか。そんな将来を、今回の次週予告が示していたように思えてなりません」(前出・テレビ誌ライター)

 果たして沖縄に帰省した賢秀は、そのまま地元に戻るのか。そして清恵は沖縄に来るのだろうか。養豚場の娘であることにプライドを持つ清恵であれば、やんばるで自分の養豚場を持つという夢に“ちむどんどん”しても不思議はなさそうだ。