アニーとおまじない、安子のアメリカ生活、回収されなかった「元カレ」【2022上半期BEST 4月編】

 2022年の上半期に人気を博した記事を振り返る本企画。4月の「asageiMUSE」ではまたもや、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の関連記事が上位を独占。アニー・ヒラカワが年老いた雉真安子なのかどうかで、日本中が論争していた時期だった。

【第3位】アニーは安子の何を知っているのか?おまじないに動揺したワケとは(4月1日)

 4月1日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第107話では、ハリウッド映画のスタッフを務めるアニー・ヒラカワ(森山良子)が、京都・条映太秦映画村の道場を訪れる場面が描かれた。

 ヒロイン・大月ひなた(川栄李奈)に出会った彼女は、「あのお菓子をいただいたわ」と、ひなたが差し入れた回転焼きに言及。ここでひなたは「おまじない(magic spell)をかけているからです」と説明し、「小豆の声を聞けえ…」といったおまじないを英語でそらんじてみせた。

 すると最後まで聞き終わらないうちにアニーは「でもごめんなさい、行かなきゃ」と言って、慌てて道場を出て行ったのである。

「アニーが安子だったとしたら、渡米からすでに50年超が経っていますし、回転焼きやらおまじないといった記憶が心の奥底から引っ張り出されるのに、相当な時間や手間がかかるのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 ひなたの母親・るい(深津絵里)に出会うことがあれば、一気に物語が進展する可能性も高そうだ。

【第2位】結婚、改名、大学…渡米後の安子=アニーが送っていた生活とは?(4月5日)

 4月5日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第109話にて、その正体が雉真安子だったことが判明したアニー・ヒラカワ(森山良子)。

 そんな安子=アニーのアメリカ生活について推測してみたい。

 アニーという名前だが、おそらくアメリカでの本名だと思われる。アニーが安子(あんこ)に由来するとは言え、なぜそれが本名になるのか。実は外国人がアメリカで結婚したり帰化する際には、アメリカで名乗る名前を届け出ることになっている。この場合、安子が自分の名前をアニーだと申告すれば、それがアメリカでの本名になるのである。

 アメリカではシアトルのワシントン州立大学で演劇を専攻したというアニー。安子は高等小学校卒で、現在の学制では中学2年生修了相当となる。もともと英語力の高かった安子の場合、26歳での渡米後にすぐ高校(ハイスクール、4年制)に入学できた可能性もありそうだ。

【第1位】感動の最終回で、最後まで「回収されなかった」のは元カレだった!(4月9日)

 4月8日に全112話の放送を終えたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。最後の週は怒涛の伏線回収となったが、最終回に至っても回収されていない人物がいたという。

「視聴者から『彼はどうなった?』との声が多くあがっているのが、るい編に出てきた弁護士の卵こと片桐春彦(風間俊介)です。彼はるいが人生で初デートした相手であり、るいの額の傷を見て絶句したことで、るいが心を閉ざすという重要な場面の張本人でもありました」(テレビ誌ライター)

るいと一度だけデートした片桐。トップ画像ともに©NHK

 るいと別れて以降の行方が知れない片桐だが、そんな彼の「その後」が描かれる可能性に期待する視聴者もいるという。

「NHK大阪放送局が制作する朝ドラでは、作中の要素をその後の作品に持ち越すケースが少なくありません。それゆえ片桐も今後、大阪を舞台にした別の作品で、弁護士として出演する可能性がありそうです」(前出・テレビ誌ライター)

 2022年度後期の朝ドラ「舞い上がれ!」では、ヒロインの岩倉舞(福原遥)が片桐弁護士と交わる場面があるのかもしれない。