8月5日~7日に開催された世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」(TIF2022)にて、テレビCMで耳馴染みのある曲に合わせ、アイドルたちが歌い踊る場面が話題となった。
今回のTIF2022では<にしたんクリニックが野外フェスを守る>をキーワードに、特別協賛としてにしたんクリニックがイベントをサポート。TIF名物の屋外ステージであるSMILE GARDENでは3日間にわたって「にしたんクリニック タンバリンダンス選手権」が開催された。
この「タンバリンダンス選手権」では各日、注目のアイドル3組がにしたんクリニックのCMソングに合わせて、オリジナルの歌とダンスを披露。観客の拍手が最も大きかったグループに、にしたんクリニックから「美容セルフパスポート」が贈呈されるというものだ。
初日の8月5日には、にしたんクリニックのテレビCMでキレのあるタンバリンダンスを披露している女芸人トリオの「3時のヒロイン」から福田麻貴とかなでの二人が登場。これぞ“本家”というタンバリンダンスを見せつけ、会場からやんやの喝采を受けていた。
2日目のタンバリンダンス選手権では#ババババンビ、リルネード、Appare!の3組が優勝を争うことに。このうち#ババババンビとAppare!は、今回のTIF2022で開催された「TIFアイドル総選挙」の決勝戦でも激突しており、なんとも因縁めいた組み合わせだったのではないだろうか。
トップバッターの「#ババババンビ」は吉沢朱音がボーカルを担当し、他のメンバーは息の合ったタンバリンダンスを軽やかに披露。「シュールでクールに馬鹿騒ぎ!」をコンセプトにダンスをアレンジしたほか、歌詞でもオリジナルにこだわっていたようだ。
2組目の「リルネード」は、白担当の桐原美月がオリジナルの歌詞で歌い、蔀祐佳と栗原舞優の2人は軽快なステップで可憐に魅せた。桐原は「イベントのルールでしゃべってはだめだけど、拍手で応援してね!」と、新型コロナ禍のなか有観客で開催されたイベントの趣旨にのっとった掛け声でアピール。9月にラストライブを控えていることもあり、「それまでにキレイになりたいので、絶対優勝したい!」と意気込んだ。
3組目の「Appare!」は本家のタンバリンダンスに引けをとらない、気合いを感じる一曲に仕上げてきた。紫担当の工藤のかがボーカルと担当し、他のメンバーは輪になって踊るなどいかにもAppare!らしいアレンジ。観客も一緒に楽しめる振り付けを織り交ぜていた。
2日目のチャンピオンに輝いたのはAppare!。色とりどりの鮮やかな衣装に加え、一人ひとりのチャームポイントを最大限に生かしたパフォーマンスが結果につながったようだ。「すべてオリジナルで挑戦したため、覚えるのが大変だったが、舞台裏でメンバーみんなで絶対優勝しようね!と円陣を組んだので本当に嬉しい!」とその喜びを語っていた。
そして9月のライブでは、今以上に綺麗になった私たちをみてほしいと観客にアピール。退場の際には「これを機にタンバリン曲を作りたい!」と言っていたこともあり、今後の新曲にはぜひ注目したい。
最終日のタンバリンダンス選手権にはキングサリ、#2i2、純情のアフィリアの3組が出場した。
最終日トップバッターの「キングサリ」は、デビュー3カ月とは思えないほどの圧巻のパフォーマンスを披露。熱さあふれるタンバリンダンスを披露した後、「どう思いましたか?」と観客に訊ねた姿が印象に残った。
2組目の「#2i2」では“きすみん”こと天羽希純がボーカルを担当し、他のメンバーは鋭い目つきで気持ちのこもったダンスを披露だ。パフォーマンス後、ステージMCのEON(ex. 大阪☆春夏秋冬)は、「3時のヒロインさんが『本家のようにキレのあるダンスにするには、動き以上に顔を真顔にして踊ることが大切だ!』と初日におっしゃっていたから、とても迫力があり、素晴らしいパフォーマンスだった」と大絶賛していた。
ラストを飾ったのは「純情のアフィリア」。リーダーの渚カオリが得意の歌で力強くアピールし、観客に愛と勇気を伝えたいと全力のパフォーマンスを披露した。パフォーマンス後のトークでは「緊張で関西弁に戻ってしまいそう」と、普段通りの可愛らしい一面も垣間見せていた。
観客の拍手による選考は接戦となったが、僅差で「#2i2」が最終日の優勝を勝ち取ることに。優勝賞品を贈呈するEONは「MCの私が一番欲しいのよ!」と、会場を沸かせていた。
TIFでは数々のコラボステージも見どころの一つだが、今回のタンバリン選手権は同じ曲をそれぞれ異なるアプローチで魅せるという新しい試み。わずか数十秒にそれぞれのグループの個性が垣間見えるという、なかなか貴重な場になっていたのではないだろうか。
(取材:中嶋未来/撮影:Issey Nakanishi)