別の才能に目を付ける関係者も現れてきそうだ。
8月17日深夜放送の「キョコロヒー」(テレビ朝日系)では、出演者のヒコロヒーや日向坂46齊藤京子が書いたアンケートの回答に、ミュージシャンの奇妙礼太郎が曲をつけて歌うという企画が実施された。
前半では齊藤が見た夢の内容や、ヒコロヒーがクレジットカードの審査に落ちたエピソードを見事に歌い上げていた奇妙。後半で再登場すると、ヒコロヒーが作詞作曲したオリジナル曲の「マネタイズありがとう」を“正解版”として歌唱した。その出来栄えには作者のヒコロヒー自身もすっかり感動していたようだ。
「同曲は5月24日に開催された番組イベントの『生キョコロヒー!2022初夏~六本木くる民の集い~』にて、ヒコロヒー自身がギター弾き語りで披露したもの。ただ本番直前までメロディが仕上がりきってなく、昼の部と夜の部では出来栄えが異なるという状況でした。どうやら歌詞先行だったようで、曲の後半では字余りになった歌詞を無理やり押し込んで歌う場面も。それを今回、奇妙は字余り部分に苦しみながらも最後まで流麗に歌い上げていたのです」(アイドル誌ライター)
ヒコロヒー自身は「ものスゴい字余りでしたよね?」と反省したものの、奇妙は最初の「くだらないことばかり♪」の箇所がめちゃくちゃ格好良いと評価。それを2回繰り返すのが「天才やな」とべた褒めし、驚いたヒコロヒーが完全に固まっていたほどだ。
しかもYouTubeチャンネルの「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」で配信された未公開シーンでは、ヒコロヒーの書いた歌詞に奇妙がオリジナルのメロディをつけた合作バージョンも披露。歌唱後に齊藤が「エモっ!」との感想を口にするほど聴きごたえのある曲になっていたのである。
あまりもの出来栄えにヒコロヒーは「これ、発売していただけますか?」と訊ね、齊藤も「ダウンロード版とかだけでいいので」と後押し。果たしてヒコロヒー×奇妙礼太郎の「マネタイズありがとう」が楽曲として発売されることはあるのだろうか?
「可能性は十分にあり得ると思います。奇妙クラスのアーティストに作曲を依頼すると、最低でも数十万円のギャラが発生するもの。しかし深夜番組ではそこまでのギャラを払うことはできないでしょう。それならむしろ音源化してダウンロード販売やカラオケに回したほうが、奇妙としても作曲印税が期待できるというものです。その場合にはもちろん、ヒコロヒーにも作詞印税が入ることに。そうなれば“夢の印税生活”に一歩近づけるのではないでしょうか」(音楽ライター)
いまや本職のお笑いに留まらず、女優業や執筆業にも活動の幅を広げているヒコロヒー。今後は作詞に手を伸ばす可能性も十分に考えられる。その手始めとして自らの冠番組用に作った曲をリリースするのは現実的な方法と言えるはずだ。
さらには、この曲をきっかけにアイドルグループから作詞の依頼が来る可能性もありえるというもの。フワちゃんが指原莉乃プロデュースの「=LOVE」で初の作詞を手掛けたように、ヒコロヒーの書いたアイドル曲を聴ける日も遠くないのかもしれない。