アンジュルムが女子大生のアイドルコピー大会に再降臨!「自分ってスターみたい」と本人たちも大興奮

 女子大学生のアイドルコピーダンス日本一を決めるイベント「UNIDOL 2022 summer決勝戦/敗者復活戦」が8月21日に東京・NHKホールで開催。全国5都市から49大学53チームが予選に参加し、この大舞台にたどり着いた16組のコピーダンスチームが思い思いのパフォーマンスを披露した。

 そんなUNIDOLの舞台にシークレットゲストとして、人気アイドルグループの「アンジュルム」が再降臨! ハロー!プロジェクト最強の戦闘民族とも名高い彼女たちが、2016年の夏大会と冬大会に続き、3度目のゲスト出演を果たした。

シークレットゲストとして出演したアンジュルム。

UNIDOL史上で最大の会場となるNHKホールが決勝戦の舞台となった。

 スクリーンでアンジュルムの登場が発表されると、客席からは大きな拍手が湧き、興奮のあまり立ち上がる人も続出。UNIDOLではアンジュルムの楽曲をコピーするグループも多く、まさに本家登場といったところだろうか。

 メンバーカラーの衣装に身を包み、まずはライブの定番曲「大器晩成」を披露。左右のカメラにもたっぷりアピールし、プロのアイドルとしての貫禄を見せつけた。落ちサビでは“アンジュルムの赤ちゃん”こと松本わかなが最年少ながら優れた歌唱力で観客を驚かせた。

 MCでは「出てくる前ドキドキだったんですよ。アンジュルムで大丈夫かな」と不安だったことを明かし、想像以上の声援を浴びたことに感謝を示す場面も。あまりもの反応の良さに「スーパースターかな?」と笑う姿も愛らしい。

「愛・魔性」の曲振りではリーダーの竹内朱莉が、同じ曲を披露した女子大生チームについて触れ、「私たちも負けないように頑張ります」とコメント。最初の立ち位置で迷子になるハプニングもあったが、イントロが始まると雰囲気が一変、ラテン調の妖艶な楽曲を艶気満点にパフォーマンスした。

 続いて「次々続々」の印象的なイントロが流れると、客席は心待ちにしていたと言わんばかりの盛り上がりを見せることに。Aメロでは平山遊季が16歳とは思えぬ大人びた表情で格好良く「大人じゃん♪」とのセリフを決めてくれた。

アンジュルム・平山遊季。

 ラストは多幸感たっぷりの最新曲「愛すべきべきHuman Life」で締めたアンジュルム。曲中ではメンバー全員による息の合ったラインダンスなど仲睦まじい姿を見せつけてくれたのが印象的だった。

【セットリスト】
M1. 大器晩成
M2. 愛・魔性
M3. 次々続々
M4. 愛すべきべきHuman Life

 アンジュルムのメンバーは表彰式にもプレゼンターとして参加。竹内朱莉、川村文乃、佐々木莉佳子、上國料萌衣、伊勢鈴蘭の5名が、受賞チームへのパネル贈呈などを行った。舞台上ではMCを務めた元つばきファクトリーの小片リサや、審査員でハロプロの振付を担当するみつばちまき氏らと歓談している様子も伺えた。

 終演後の囲み取材には、リーダーの竹内朱莉が対応。シークレットゲストとして出演した感想やグループの今後について語ってくれた。会場となったNHKホールに関する質問では、紅白歌合戦への出場に向けたやる気もバッチリの様子だった。

囲み取材に応じたアンジュルム・竹内朱莉。

【アンジュルム・竹内朱莉 囲み取材】

――UNIDOLにゲストとして出演した感想は。

竹内 私たちアンジュルムが出演させていただいたのは久しぶりだったんですけど、本当に皆さん温かく迎えてくださって素直に嬉しかったですし、楽しんでステージに挑ませていただきました。私たち自身も夏の素敵な思い出になりました。

――シークレットゲストとして登場する前の気持ちは。

竹内 もしかしたらシーンとなるかもしれないし、「うわー、アンジュルムか」って思われたらどうしようって気持ちもありました。でも想像以上に本当に温かく迎えてくださったので、ステージに出た時には久しぶりに「自分ってスターみたい」って気持ちになりました(笑)。パフォーマンス中もメンバー同士で「やばい楽しい!」って言い合ってたくらいみんな楽しんでいたので、今回呼んでいただいて本当にありがとうございましたという気持ちです。

熱い歓声を浴びていたアンジュルム。

――UNIDOLのイメージや印象について。

竹内 前回は6年くらい前でしたが、その時もすごく緊張感があって。私たちが普段の活動でなかなか味わえないような緊張感が得られるので本当に気が引き締まりました。こういうイベントを通して「もっと気合いを入れないとダメだな」と刺激もいただけるので、本当に素敵なイベントだと思います。

――頑張っている出場者に対してメッセージを。

竹内 楽屋のモニターで見る映像を通しても気持ちだったりパワーだったりがすごい伝わってきたので、見ているこっちも勇気をもらえました。結果が出てしまう面はありますが、賞をもらえなかったチームも本当に素敵なパフォーマンスをされていたので、今後の活力だったり、もしかしたら同じアイドルとしてステージに立つこともあるかもしれないので、「残念だったな」って気持ちを糧にして、めげずにどんどん上を目指してほしいと思います。

――自分たちの曲をコピーされる気持ちについて。

竹内 めちゃくちゃ嬉しかったですね! 「愛・魔性」をパフォーマンスしてくださったチームを楽屋で見ていたときに「あれ? 自分たちの曲だ!」って急いでボリュームを上げました。全員テレビの前で釘付けになって見ていたくらい本当に楽しかったです。ファンになった気持ちでしたね。普段は自分たちのパフォーマンスが見れないので、演ってくださることで私たちも「うぇ~い!」ってなれるのはすごい楽しかったですし、本当に自分たちの曲を演ってくださるのはこんなに嬉しいんだってニヤニヤしちゃいました。

――コピーしてほしいと思うアンジュルムやハロプロの楽曲は。

竹内 今回歌った楽曲の「次々続々」では、イントロが鳴った瞬間に「待ってましたー!」のようなすごい反響でした。「次々続々」は見ていてもパフォーマンス的に楽しいですし、ちょっと難しいところもあるんですけど格好良く真似していただけたら、私たち自身も嬉しいです。

――UNIDOLに出演している学生に向けて、パフォーマンスの際に意識していることやコツなどのアドバイスを。

竹内 ステージを楽しむことが大事だと思っています。私自身も楽しいという気持ちが一番強いですし、それがファンの方にも伝わると皆さんも笑顔になってくださるので、自分が一番楽しむことが大事だと思いますね。そこから表現だったりが生まれたりするので、まずはその場を楽しんでほしいと思います。

――自分がUNIDOLに出るならどんな曲を演りたいか。

竹内 私はもともと℃-uteさんが大好きでハロプロエッグに入ったので、℃-uteさんの格好良い曲、「夢幻クライマックス」とか演ってみたいです。私もまだ演ったことがないので、こういうところでできたら嬉しいですね。

――UNIDOLの持ち時間は8分だが、その中で入れたほうがいいパフォーマンスは。

竹内 今回はメドレー方式のチームがいたりして、見ていて楽しかったです。ハロプロは早替えするグループが多く、アンジュルムはそんなにやってないんですけど他のグループだと「そんな衣装、中に着てたんだ!」ということもあるので、曲と曲の合間でズバッと早替えしたらめちゃくちゃ格好良いんじゃないかなと思います。

色とりどりの衣装でもファンを魅了した。

――アンジュルムとして今後の目標ややってみたいことは。

竹内 今年も秋ツアーが決まっていていろんな県を回らせていただくので、全国の方にアンジュルムの魅力をもっと知ってもらいたいと思います。この体制になってまだ1年経っていませんが、すごく良い形ができていると思うので、まだアンジュルムを知らない方に向けてどんどん今のアンジュルムを発信していきたいです。

――NHKホールに対する想いは。

竹内 アンジュルムとしてはは初めてでしたが、すごく大きなステージですし、今回も上のほうまでたくさんのお客さんが見てくださっていました。「私たちもここに単独で立ってみたい」という気持ちもありつつ、昔からハロプロでお世話になっている会場でもあるので、ここに戻ってこれて嬉しいという気持ちもありました。

――年末にもNHKホールに立てそう?

竹内 そうですね! 本当に年末にNHKホールに来たいです! いまのところスケジュールが空いていると思いますので、見出し大きめに「アンジュルム 今年の年末は空いてます」と書いておいてください(笑)。

――グループとして大切にしていることは。

竹内 アンジュルムは歴や年齢がバラバラで、下のメンバーが上手く発言できないのは嫌だと思っているので、そういうのをなくすために誰でも意見を言えるような雰囲気づくりを一番大切にしています。一番上のメンバーが何かずっと言ってるわけでもなく、何かあったら一番下のメンバーに意見を聞くとか、そういう風にしています。新しい意見はすごく大事だと思うので、私自身も「あっ、そういう考えもあったんだ!」と思うときもあります。時代も変わるので、誰でも発言できる雰囲気づくり、風通しの良さが一番大事かなと思います。

――グループ全員で仲良くできるための秘訣は。

竹内 アンジュルムはメンバーチェンジもありましたが、本当にどの時代も結構仲良しで、何が秘訣なんですかね? 年齢と歴がバラバラっていうのは大きかったと思います。私が精神年齢めちゃくちゃ低いので、さっきも待ち時間に10歳年下の松本わかなちゃんと二人で一緒に遊んでいました(笑)。下の子たちと一緒に楽屋でハシャいでいると「竹内さんうるさいです」と言われるくらいなので、下の子たちも「どんだけハシャいでもいいんだ」って思ってもらえて、それが仲良しになれる理由かもしれません。最近は行けてないんですけど、新メンバーが加入したら歓迎会的な感じで遊園地や海に行ったりしていたので、それが大きかったと思います。

グループ最年少で中3の松本わかなもリーダーと対等に話せるという。

――今回の優勝チームや、これから新しく挑戦するチームにあらためてメッセージをお願いします。

竹内 優勝者が発表されたときに私も鳥肌が立ちましたし、スピーチを聞いていても有言実行を成し遂げたことがものすごく格好良いと思いました。たくさん努力もされたと思うので、これからアイドルになるのか普通の道に行くのかは分からないですけども、今回学んだことを次のステージでも活かして頑張ってもらえたら嬉しいです。

 新しく挑戦される方に対しては、女の子のチームでここまで優勝に向けて頑張る姿はあまり知りませんでした。男の子だと野球とかサッカーがあると思うんですけど。女の子の大会がこんなに大々的に行われているのを私は知らなかったので、ここまで熱中できるものがあることは素晴らしいと思います。皆さん本当に輝いていたので、ちょっとでも「やりたいな」「アイドル好きだな」という気持ちがあったら、一度でいいからこのステージ上からの景色を見てもらいたいなと思います。

(取材:伊藤愛花)