【六本木クラス】長屋ホールディングス、誰でも乗っ取れる状態になっていた!?

 その気にさえなれば、視聴者が挑戦することも可能なようだ。

 8月25日放送のドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)第8話では、主人公の宮部新(竹内涼真)らが長屋ホールディングスに対して、長屋茂会長(香川照之)の解任動議を発動する場面があった。

 かつて会長の息子である龍河(早乙女太一)に父親をひき逃げされていた新。その事故で父親は亡くなり、新は人生を懸けて長屋親子への復讐を誓っていた。今回は龍河をそそのかし、ひき逃げ事件について自白させることに成功。龍河を検察送りにした新は、次のターゲットとして長屋会長の失脚を狙ったのである。

「新は長屋HDの相川京子専務(稲森いずみ)と手を組み、長屋会長の周囲を探っていました。そして今回、息子が可愛いあまりに龍河の無罪を主張すると踏んだ新らは、株主の気持ちが長屋会長から離れるチャンスだと判断して解任動議を提出。しかし長屋会長はなんと息子を切り捨て、会社を守る判断を下していたのです」(週刊誌記者)

 臨時の記者会見を開いた長屋会長は、龍河がひき逃げを認めたとの大ウソを展開。生中継を観ていた相川専務が「あのたぬきおやじが…」と地団駄を踏むなか、会社を守るという気概を見せつけ、息子を犠牲にしてまで解任動議を否決に持ち込んだのだった。

 長屋会長を引きずり落とすチャンスをひとつ失った新。相川専務は長屋HDの第2位株主だが、今回の造反により失脚するのは確実で、同じ手法はもう使えないはずだ。

息子を切り捨てるという非情な判断で会社を守った長屋会長。トップ画像ともに©テレビ朝日

 だが今回の作中に登場したとあるアイテムを巡り、一部の視聴者からは「いつでも長屋を乗っ取れる」との声もあがっているという。それはどんな方法なのだろうか?

「作中では龍河の名刺が大写しになる場面が。そこには彼のメールアドレスが『ryuga.nagaya@nagaya-hd.co.jp』であることを読み取れました。そのドメイン『nagaya-hd.co.jp』を検索してみると、なんとまだ未登録の状態であることが判明。つまり誰でも長屋HDのドメインを取得できる状態になっているのです」(前出・週刊誌記者)

 ドラマなど映像作品に登場する名刺では通常、メールアドレスのドメインが「〇〇.co」など現実には存在しないURLになっているもの。ところが本作では日本国内の企業が取得できる「co.jp」の企業ドメインになっていたのである。

 ただ企業ドメインは1社につき一つだけという制限があり、既存の企業では追加で取得することはできない。しかも登記済みの法人でないと取得できないため、一般の個人が取得するには高いハードルがある。

「取得の際には会社登記簿の提出が必要となりますが、会社の設立は個人でも可能。費用も数十万円で済みます。つまり熱狂的なファンが自分で『長屋ホールディングス』という会社を立ち上げ、『nagaya-hd.co.jp』という企業ドメインを取得することは決して不可能ではないのです」(前出・週刊誌記者)

 果たしてそんな熱いファンが現れるのか。その暁にはぜひ、長屋茂会長と同じファッションで決めてほしいところだろう。