AKB48の訴求力がついに復活か?最新曲MVの沖縄ロケにANAが協力!

 いまやAKB48は、かつての輝きを取り戻しはじめているのかもしれない。

 AKB48の60thシングル「久しぶりのリップグロス」のMVが9月7日に公式YouTubeチャンネルにて公開された。スマホをイメージした縦長画面の構成が話題を呼ぶなか、その裏話が9月6日深夜放送の「AKB48、最近聞いたかも?」(テレビ東京系)にて明かされたという。

 番組では沖縄で行われたMV撮影の裏側に密着。最近のAKAB48では激しいダンスを前面に押し出した曲が続いてきたが、今回の新曲では題名の“久しぶり”にもちなんでいるのか「あのAKB48サウンドが帰ってきた」が曲のコンセプトになっているという

 いまや全盛期のAKB48を知る唯一のメンバーとなった柏木由紀は、本作の選抜メンバーがまだAKB48に加入する以前を念頭に「AKBの夏曲の、ほんと王道」と表現。他のメンバーからは「私たちが憧れていたAKB48」との声があがっており、今回の撮影に関しては「(これまで)砂浜で撮ったことがない」と語るなど、沖縄での撮影をめいっぱいエンジョイしている様子が伝わっていた。

「番組では2010年5月リリースの16thシングル『ポニーテールとシュシュ』のMVを実に1分半にわたって放送。前田敦子や大島優子、板野友美や渡辺麻友など全盛期のAKB48を支えた人気メンバーがグアムの海岸にて水着姿で踊りまくるMVは、ファンのみならず多くの人々の脳裏に刻み込まれていることでしょう。16人の選抜メンバーを引き連れてのグアムロケではヘリコプターによる空撮まで駆使されており、湯水のようにコストをかけていたことが分かります」(アイドル誌ライター)

 さすがに当時のレベルでお金を使うのは無理でも、「久しぶりのリップグロス」の沖縄ロケにはけっこうなコストがかかっているはず。しかも今回は、強力な応援団が南の島でのロケに協力してくれたという。

 同番組では6月に、ANAとのコラボを実施。メンバーがCAや整備士の制服を着用し、ハワイ便に使われているA380「フライングホヌ」の機内で番組ロケを行っていた。

 その際、総監督を務める向井地美音がANA広報部の偉い人に「ハワイでMVを撮りたいです」と直訴。すると時節柄、海外ロケこそ自粛となったものの、ANAの協力により今回の沖縄ロケが実現したというのである。

スマホver.の縦長画面が斬新な「久しぶりのリップグロス」MV。千葉と大盛のツーショはアイドルっぽさ満点だ。同MVスクリーンショットより。

「MV撮影ではメンバーに加えて大勢のスタッフが参加しており、ロケ隊は総勢で数十名規模のはず。人数分の航空券を提供してもらうだけでも相当なコスト削減となり、かつてのAKB48らしさを感じさせる沖縄ロケが可能になった形です。MVではANAの機材が映る場面もありますが、ANAのような大手エアラインがコラボしてくれること自体、AKB48に世間への訴求力が戻ってきたことの証拠。かつての黄金期を知るメンバーは柏木だけとなり、新世代メンバーたちだけでつかみ取った沖縄ロケだと言えるのではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)

 MVでは初のセンターを務める千葉恵里と、次世代センターとの呼び声も高い大盛真歩の二人がアップになるシーンが目立つ。この二人は6月のANAコラボでもおそろいのCA制服を着用しての美麗カットを披露しており、その姿はかつての前田敦子&大島優子を想起させると言ったら言い過ぎだろうか。ともあれ令和のAKB48には、まだまだ期待してよさそうだ。

※トップ画像は「AKB48、最近聞いたかも?」公式ツイッター(@akb48_tvtokyo)より。