【六本木クラス】手首に血をにじませる平手友梨奈、拘束される場面のハードさは原作を超えていた!

 これもジャパンオリジナルならではの改変だったと言えそうだ。

 いよいよ9月29日に最終回を迎えるドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)。9月22日放送の第12話では入院中の麻宮葵(平手友梨奈)が病院から連れ去られ、監禁される姿が描かれた。その場面に原作との違いが表れていたという。

 韓流ドラマ「梨泰院クラス」の日本版にあたる「六本木クラス」では、基本的に原作を忠実に再現しつつも、いくつかの場面では日本流のアレンジが施されている。第12話では主人公の宮部新(竹内涼真)が、長屋龍河(早乙女太一)の雇った裏社会勢力に銃撃されていたが、原作では轢き逃げに遭うという違いがあった。

「原作の『梨泰院クラス』が轢き逃げという手段を選んだのは、主人公の父親がかつてグンウォン(龍河に相当)に轢き逃げされたこととの対比だったのは明らか。日本版でその表現を避けたのは、生々しい轢き逃げシーンを映像にしたくなかったからかもしれません。日本では自動車メーカーや保険会社が番組スポンサーに入っていますからね」(テレビ誌ライター)

 その違いに加えて、監禁された葵の描写にも違いがあった。葵は龍二(鈴鹿央士)と共に監禁されており、龍二が椅子に縛り付けられていたのは原作と同様だ。それに対して葵は金属製の柱に後ろ手に縛りつけられており、手を後ろで縛られていただけのチョ・イソ(葵に相当)よりも厳しく拘束されていたのである。

 そのチョ・イソはグンス(龍二に相当)に対し、「あいつ(グンウォン)は私をいじめたいだけ。だからあんたとは違って私の拘束は甘いのよ」と説明。手を縛られてはいるものの自由に歩ける理由を明かしていた。

 一方で葵は柱に縛り付けられているため、身動きがほとんど取れない状況だ。チョ・イソと同様に手を縛る縄を擦り切ろうともがいていたが、その過程で自分の手首が血まみれになっていたのである。

身動きが取れないよう柱に縛り付けられていた葵。この姿勢ゆえ脚の長さも際立っていた。トップ画像ともに©テレビ朝日

「『六本木クラス』では葵をより厳しい立場に置くことで、局面を打開しようと必死になっている姿を際立たせていました。この場面、葵の目に怒りの炎が燃え盛っていると感じた視聴者も多かったはず。もしかしたら葵を演じる平手自身が柱に縛り付けてくれと提案したのではと思わせるほどに、緊迫したシーンだったのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 ここ数回は「新ラブ♡」を隠すことなく、可愛らしさを全開にしていた葵。そんなラブリーな葵を演じる平手に、ファンも心を奪われていたことだろう。

 そこから一転して、緊迫感あふれる監禁シーンで怒りの感情を見せてくれた葵。この振り幅に、女優・平手友梨奈の奥深さを感じた視聴者も多かったのではないだろうか。