櫻坂46の紅白落選にファンがさほどビックリしていない切実なワケ!

 ショックはあれど、驚いてはいないというのが正直なところなのかもしれない。

 11月16日に「第73回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表され、櫻坂46の落選が明らかになった。欅坂46時代から6年連続で出場していたが、その連続記録もついに途絶えることとなった。

 ファンの間からは櫻坂46の落選にショックを受けた声が続出。同じ坂道グループから乃木坂46と日向坂46は出場できていることから、<そんなに差はない><櫻坂のパフォーマンスが一番スゴいのに…>と悔しがる声もあがっているようだ。

 その一方で今回の落選を受け止め、櫻坂46が出られないからといって他の出場者を貶めるような発言はやめようと呼びかけるファンも続出。さらには今回の落選に驚いてはいないとの声も少なくないというのである。

「櫻坂46について語るとき、どうしても『元・欅坂46』という枕詞は避けられないもの。連続出場記録にしてもあくまで欅坂46からの通算であり、櫻坂46としてはまだ2回連続でしかありません。世間ではまだまだ欅坂46の知名度が高く、改名後の櫻坂46というグループ名が一般層に浸透しているかどうかも微妙なところ。それゆえ一部のファンからは《欅坂46と決別するためにも、今回の落選を受け入れるべき》との声があがっているのです」(アイドル誌ライター)

 欅坂46の代名詞的な存在だった平手友梨奈のグループ脱退から2年10カ月が経つ現在も、平手という絶対的なエースの名前はまだまだ大きな存在感を放っている。

 7月期に放送されたドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)でヒロインの麻宮葵を演じた際には、各メディアで「元欅坂46の平手友梨奈」と書かれていたもの。そのたびに世間には「欅坂46」というグループ名がインプットされ、櫻坂46という現名称の印象を薄めてしまうネガティブ効果を発揮していたとの指摘もあるようだ。

「櫻坂46の紅白連続出場は、欅坂46の遺産と言えるものであり、決して櫻坂46自身が成し遂げた成果ではないとの指摘もファンの間からあがっています。それゆえ今回の落選に関しても《もはや欅坂46効果が薄れてきた》として、驚いていないというのです。むしろファンからは、欅坂46や平手の呪縛を逃れるためにも、今回の紅白落選はいったんリセットするための良い機会になったのではと、前向きに取らえる声も出ているようですね」(アイドル誌ライター)

卒業した菅井友香の跡を継ぎ、新キャプテンに就任した松田里奈。©Seed & Flower LLC

 11月17日放送の情報番組「THE TIME,」(TBS系)には、櫻坂46の新キャプテンに就任したばかりの松田里奈がリモート出演。MCの安住紳一郎アナから紅白落選についての感想を求められる場面があった。

 ここで松田は「こういう悔しい想いをできるのもすごい良い経験なんじゃないかなと思うので、来年こそは飛躍できるような年にできるよう頑張りたいなって思いました」と笑顔でトーク。さらには「もっともっと櫻坂を知ってもらえるように、私たちも頑張りたいなとメンバーも思っています」と語っていた。

「これが乃木坂46だったら『もっと乃木坂を知ってもらいたい』と語ることはないはず。つまりキャプテンの松田自身、櫻坂46というグループ名が世間に浸透していないと自覚していることを明らかにした形です。これは今後の成長に向けて、前向きな姿勢を示したとして評価できる言葉ではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)

 紅白落選という辛い話題でも終始、明るい笑顔を見せていた松田。櫻坂46(欅坂46)といえばクールで笑わない印象が強いなか、彼女が笑顔をキープし続けたことは、来年の紅白出場に向けて幸先の良いスタートとなったのかもしれない。