【舞いあがれ!】舞の「あざと女子」は水島との号泣ハグですでに発動されていた!

 これは博多華丸大吉の指摘が正しかったようだ。

 12月7日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第48回では、ついに柏木(目黒蓮)がヒロインの岩倉舞(福原遥)に告白。本作のテイストがラブコメ路線に転換したことが鮮明となった。

 朝の情報番組「あさイチ」(NHK)では、MCの博多華丸大吉が恒例の朝ドラ受けにて、告白シーンについて言及。華丸は「舞ちゃんのほうから仕掛けにいってますよ」と指摘し、柏木の男子寮部屋を舞が訪れたことや、机に向かう柏木の顔を覗き込むような仕草などをあげていた。一方の大吉も舞が普段からパジャマ姿でウロウロしていると指摘し、「あれは好きになっちゃうのよ」と断言。実は舞のほうから柏木を誘う形になっていたというわけだ。

「いつの間にやら舞は、いわゆる『あざと女子』になっていたようです。しかも彼女の場合、無意識のうちにあざとい行動や態度を見せており、それが柏木を勘違いさせていたようですね。ただ舞が幼馴染の久留美(山下美月)に電話で相談した際には、電話を切った後に『舞が初恋かぁ』と久留美がつぶやいており、どうやら昔からあざと女子だったわけではなかったようです」(女性誌ライター)

 浪花大学在学中の「なにわバードマン編」を振り返ると、舞は人力飛行機サークルのマスコット的な存在ではあったものの、舞に対して直接の恋心を抱く部員はいなかった。そもそもこれまで舞の恋バナが描かれたことはなかったのだ。

 だが本作では第8週で舞が航空学校に入学したところから、作風が大きく変わることに。脚本家の交代に伴って繊細な描写が影を潜め、内容がドタバタ活劇風に変化したばかりか、それまで皆無だったラブコメ要素まで投入される始末だ。

 今回の告白シーンでは、急に舞の「あざと女子」ぶりが発揮されたように思う視聴者もいたかもしれない。だが彼女の無意識なあざとさは、前回の時点ですでに発揮されていたというのである。

「前日の第47回では同じ組で訓練していた水島(佐野弘樹)の退学が決定。寮の部屋で同期生たちが号泣する場面がありました。床に突っ伏しながら慟哭する水島を柏木が抱きしめると、舞も一緒になってハグしていたのです。その場面に視聴者からは違和感を訴える声が続出。制作側が舞を『無意識なあざと女子』に仕立て上げたことに対する不満が表面化していました」(前出・女性誌ライター)

慟哭する水島と号泣する舞。このあと柏木との3人で涙をハグを交わしていた。トップ画像ともに©NHK

 舞・柏木・水島による涙ながらのハグを巡って、ツイッターでは<誰だよ最後の3人ハグ演出考えたやつ><最後のハグは真の友情を結んだ柏木・水島だけの方が良かったな><舞ちゃんと3人でハグして泣くのは、無理>といった声があがっていた。それに対して、舞もハグしてよかったという意見はほとんど見られなかったのである。

 どうやら多くの視聴者は、舞が明らかにキャラ変してしまった姿に失望の様子。しまいにはキャラ変の結果として柏木から告白され、しかもそれが初恋だというのだから、「舞いあがれ!」は航空学校編から別の物語になってしまったと受け止めるのが、精神衛生上は吉なのかもしれない。