【舞いあがれ!】五島物産展の開催が決定、大阪人が推察する「時代が2014年に進んだ理由」とは!?

 次の舞台は「日本で最も高いビル」になるのだろうか?

 2月8日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第89回では、大阪の「福丸百貨店」にて長崎・五島の物産展を開催する時期が判明。その場所と時期に、大阪人の視聴者がワクワクしているという。

 五島の島おこしを手掛ける役場職員の浦信吾(鈴木浩介)は、2013年12月に「釣りフェスタ」を開催。数多くの若者が参加するなか、参加者で福丸百貨店に勤める熊谷百花(尾本祐菜=トップ画像)は信吾に対し、物産展の開催を持ちかけていた。そんな百花に船大工見習いの一太(若林元太)はすっかり一目ぼれした様子だ。

 時代が2014年6月まで進んだ今回、信吾は東大阪に住むヒロインの岩倉舞(福原遥)に電話をかけ、物産展の開催が決まったと報告。すると舞は「そこ、うちの近くです」と答え、その言葉に視聴者がビビッドに反応していたのである。

「作中で百花が差し出した名刺には『大阪市阿場野区阿場野筋』という架空の住所が。この阿場野を実在する阿倍野に読み替えれば、福丸百貨店のモデルがあべのハルカス近鉄本店だと推察できます。同店は近鉄沿線に住む舞の実家からも近く、車なら25分くらいの距離。おそらくは舞も同百貨店で買い物したことがある設定に違いありません」(大阪出身のライター)

 そんな土地柄に加えて、2014年6月という時期にも意味があるという。なぜなら2013年以前には、あべのハルカス近鉄本店が存在していなかったからだ。

 同所には昭和12年に前身となる「大鉄百貨店」が開業。昭和63年には新館が完成し、西日本で最大級の百貨店へと大型化していた。その後、隣接する阿部野橋ターミナルビルが立て替えられることになり、その跡地には現在もなお日本で最も高いビルである「あべのハルカス」が2014年3月に全面開業している。

 それに先立つ2013年6月には「近鉄百貨店阿倍野店」が「あべのハルカス近鉄本店」に改称。2014年2月に百貨店としての全面開業を迎えていたのである。

「物産展が2014年2月以降に開催される筋書きだと、そのロケを現在のあべのハルカスで行えるので都合がいいのです。果たして作中にあべのハルカスは登場するのか。作中では大阪らしい建物が大阪城くらいしか登場していないので、大阪人としては期待の高まるところですね」(前出・大阪出身ライター)

あべのハルカスから見た朝日。この風景に舞の実家も写っているかも?「あべのハルカス」公式ツイッター(@abenoharukas)より。

 あべのハルカスはもともと、航空法の制限で270メートル程度に留まるところを、2007年春に航空法が改正されたことにより、日本で最も高い300メートルにできたという経緯がある。

 航空学校を卒業したヒロインの舞にとって、航空法はもっとも身近な法律のひとつ。こんなところにも「空に憧れるヒロイン」の一端が表れているのかもしれない。

※トップ画像は尾本祐菜公式ツイッター(@go_mb6)より。