2月14日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第93回では、ヒロインの岩倉舞(福原遥)が毎報新聞社の記者・御園純(山口紗弥加)から取材を受け、自分のプライベートをどんどん明かしていくことに。その姿に危機感を抱く視聴者も少なくなかったという。
御園はお好み焼うめづで出会った舞と母親・めぐみ(永作博美)に興味を持ち、部品工場の株式会社IWAKURAを取材。前回は他の従業員からも話を聞いていたが、今回は舞に単独インタビューしていた。
舞はパイロットになる予定だったことも明かし、後悔はしていないと断言。ぐいぐいと食い込んでくる御園の勢いに押されたのか、終業後にはカフェノーサイドで一緒に飲みながら、恋バナにも花を咲かせていた。
「好きな人はいないとはぐらかしていた舞ですが、御園の話術に乗せられ、両想いではない相手がいると告白。小さいころから何でも話してきた人なので、その関係を壊したくないと明かしていました。この流れだと御園が、舞と幼馴染の貴司(赤楚衛二)を結ぶキューピットになりそうなところ。しかし一方では、御園には別の狙いがあると疑う視聴者もいるのです」(週刊誌記者)
御園は自分を引き合いに出し、自由で好きなことをするために「恋愛も結婚もしない」とあけすけに語っていた。なんでもオープンに語る御園にすっかり心を許してしまっている様子の舞だが、この会話は実のところ、舞から別の情報を引き出すためのワナなのかもしれない。
公式サイトの人物紹介によると、御園は「大手新聞社の大阪支社に東京から転勤してきた新聞記者」だという。前回の初登場時には大阪にまだ不慣れだと語っていたが、それならばなぜ、東大阪市の片隅にあるお好み焼うめづを訪れていたのだろうか?
「彼女がめぐみに差し出した名刺には『社会部記者』との肩書きが。おもに事件や事故を扱う部署の記者がなぜ、東大阪の町工場を取材しているのでしょうか。御園の立場なら、舞の兄で投資家の悠人(横山裕)がインサイダー取引事件で懲役3年の有罪判決を受けたことも知っているはず。その事件を追うなか、実家が部品工場だと知り、偶然を装って近づいた可能性が考えられます」(前出・週刊誌記者)
悠人は事件が明るみに出る前、工場や土地の権利を母親で社長のめぐみに譲り渡していた。この行動が資産隠しや家族に対する不当利得の供与とみなされる恐れもありえる。それゆえIWAKURAは社会部記者にとって、格好の取材対象だろう。
果たして御園の狙いは悠人なのか。それとも舞と貴司の恋愛を前に進めるためだけに都合よく現れた存在なのか。ともあれ舞に肩入れする視聴者としては「御園には気を付けて!」と声掛けしてあげたいところだろう。