【舞いあがれ!】舞と貴司に長女が誕生、付けた名前は「総格が凶」だった!?

 わざとその名前を選んだのか? 首を傾げる親世代の視聴者も少なくなかったようだ。

 3月13日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第112回では、ヒロインの舞(福原遥)が長女を出産。夫の貴司(赤楚衛二)と一緒に選んだ名前は「歩」(あゆみ)だった。そのチョイスに疑問の声が寄せられているという。

 名前の候補は歌人である貴司がおもに考えていたようで、舞と長女が入院している病室には7つの名前を書き込んだ紙が並んでいた。それらの候補は真帆、凪、空乃、星花、美羽、風夏、歩となっていた。

 舞は長女に「何があっても負けんと前に進んでほしい」と希望。すると貴司は「歩」と書かれた紙を手に取り、「一歩一歩進んでいくねん」と説明だ。これで長女の名前は梅津歩に決まったが、視聴者からは<それでいいのか?>との声が続出していたのである。

「自分の子供に命名する際、多くの親は画数を気にするもの。『梅津歩』は総格が27画となり、凶の名前となっているのです。姓名判断は流派によって違いがあり、なかには27画を“吉凶混合”とするところもありますが、少なくても吉や大吉でないことは確実。ほかの名前なら大吉も多かったので、なぜあえて『歩』なのかと疑問を持たれるのも当然でしょう」(子育て中の女性誌ライター)

7つまで絞り込んだ名前から「歩」を選んでいた。トップ画像ともに©NHK

 7つの候補を比べると「真帆」と「星花」が35画で大吉、「空乃」が29画で大吉、「凪」が25画で吉、「風夏」が38画で吉となっている。一方で「美羽」は34画で凶、そして「歩」が27画で凶もしくは吉凶混合といった具合だ。

 このように大吉や吉になる名前が5つ、凶になる名前が2つあるなかで、あえて凶のほうを選んだことにはどんな意図があるのだろうか?

「脚本家や制作陣が姓名判断に興味がないという可能性は高いでしょう。ほかの理由としてヒロイン舞の名前が考えられます。旧姓の岩倉舞は33画で大吉なのに対して、結婚後の梅津舞は34画で凶なのです。母親が結婚を機に凶になってしまった以上、娘の名前では吉凶を気にしないとの判断が働いても不思議ではありません」(前出・女性誌ライター)

 ちなみに前作の「ちむどんどん」ではヒロイン・比嘉暢子(青柳暢子)の長男・青柳健彦は37画で大吉だった。また前々作の「カムカムエヴリバディ」でも3代目ヒロインの大月ひなたは18画で吉だ。

 ただ、初代ヒロイン・安子の娘で2代目ヒロインの雉真るいは28画で凶だった。どうやら朝ドラでは必ずしも、姓名判断を参考にしないのかもしれない。