その言葉にはセンター経験者ならではの力強さがこもっていたようだ。
AKB48が1月8日、成人の日恒例の「2024年 新成人メンバー 二十歳のつどい」を開催。千葉恵里ら6人のメンバーが艶やかな晴れ着姿を披露し、今年の抱負を口にした。
AKB48グループでは2009年から、成人の日に新成人メンバーが東京・神田明神に会し、合同で成人式を開催。2021年からは各グループごとの開催となり、2023年からは成人年齢の引き下げに伴って「二十歳のつどい」へと名称を変更している。
今回は2003年4月~2004年3月生まれのメンバーが該当し、ドラフト2期生の千葉恵里(2003年10月27日生まれ)を筆頭に、16期生からは佐藤美波(同8月3日生まれ)と田口愛佳(同12月12日生まれ)、17期研究生からは太田有紀(2004年3月27日生まれ)と水島美結(2003年11月12日生まれ)、そして18期研究生の成田香姫奈(2004年3月3日生まれ)という顔ぶれとなった。
■千葉恵里
60thシングルの「久しぶりのリップグロス」でセンターに抜擢されるなど、今回のメンバーでは随一の実績を持つ千葉は、小学生のころにファンとして「AKB48 成人式」を観に来ていたとのエピソードを披露。
そんな千葉の晴れ着は水色にペイズリー柄の振袖で、ティアラを被ったり、帯や手袋にレースをあしらっているのが特徴。あえて洋風の装いを取り入れたという。髪型も4つ編みのツインテールで、現代風の着こなしを見せた形だ。
晴れ着のポイントを訊かれると、「インスタグラムで見てから1年以上、水色とティアラの組み合わせをずっとやりたかったです!」の狙いを説明。ティアラについては「歴代AKBメンバーで振袖に着けた人はまだ見たことがないので、今後着けてくれる子が増えたらいいなと思って選びました」と、ファッションリーダーとしての自負を示していた。
今年の抱負については「美でトップに立ちたいなって思っています」とキッパリ。自身のTikTokにて同世代の女の子向けに美容系やヘアケアのやり方を紹介するなど、Z世代向けの発信を続けている千葉らしい抱負を口にした。具体的にはカラコンのプロデュースに意欲を示し、大先輩である小嶋陽菜のように女性向けブランドで経営手腕を発揮する未来も期待されそうだ。
会見後には配信アプリのSHOWROOMにて、コーデのポイントを解説。最後には「成人式のために黒髪にしていたので見納めです!」と、ヘアカラーのイメチェンを予告していた。
■佐藤美波
声優としても活動し、昨年12月には「異次元フェス アイドルマスター☆♥ラブライブ!歌合戦」にて東京ドームのステージも立った佐藤。この日はひと際可愛らしいピンクの晴れ着姿を披露し、ガーリーかつファンシーなデザインで人気のブランド「Lafary」でイメージモデルを務めているプライドを見せた形だろうか。
着こなしのポイントについては「ファンの方にも似合うと言われることが多くて、死ぬまでツインテールでいるつもりなのでツインテールにしました!」とアピール。続けて「大好きなキラキラピンクを爪や顔、髪にもつけて、今にも変身できそうな魔法少女になった気分です!」と意気揚々に語った。
■田口愛佳
3月発売の最新シングルで、59thシングル「元カレです」以来、4作品ぶりの選抜復帰を果たした田口。彼女は源氏香や梅、菊や竹の模様をあしらった赤の振袖を披露した。
今年の意気込みについては「卒業された先輩が残してくれたものを残しつつ、私たちにしかできないAKBを作れるように頑張っていきたい」との思いを吐露。そのうえで「私はどれだけ笑いを取れるかみたいなところにだいぶ命を懸けているので、トークを頑張っていきたいです!」と、次世代バラエティ担当としての意気込みを見せた。
トップに立ちたいジャンルについては「キャラに霞んで分かりづらいけど」と前置きしつつ、「よく見ると顔が可愛いって言われるので、やっぱり顔で頑張って、トップを獲れるように頑張りたいと思います」と強調。この日が最近で最も可愛いコンディションだという顔の良さをアピールしていた。
■太田有紀
太田は純白カラーに品のある菊の柄をあしらった晴れ着で登場。今年の抱負を訊かれると「ふだん何かをしたいとファンの方や周りに対して口に出すことが少ないので、『有言実行』の1年にしていきたい」との思いを明かした。
さっそくその言葉を実践するべく「とくに昇格は絶対に成し遂げたいと思っています。いずれは選抜に選んでいただけるような人になりたい」と宣言。おっとりした口調ながら、念願の正規メンバー昇格に向けた強い意気込みを見せた。
■水島美結
3月発売の最新シングルで初選抜を掴み、今年の活躍が期待される水島は大人っぽい水色の晴れ着を披露。ふだんはロングヘアが目印で、研究生はヘアアレンジもほとんど見せることがないことから、アップにまとめた大人っぽい髪型にはSNSでも絶賛の声があがっていた。
晴れ着のチョイスについては「二十歳になっても自分らしさを忘れずに過ごしていきたいなと思ったので、ペンライトカラーでもある水色を選んで、フレッシュさもあり大人っぽさもある振袖を選んでみました」と説明。
自ら晴れ着を指しながら「ここに鶴が描かれているんですけど、鶴のように羽ばたいていけるような活躍ができるようなという思いも込めて、この振袖がすごく私はお気に入りです」とのポイントを語っていた。
■成田香姫奈
昨年4月にお披露目され、まだ活動1年にも満たない18期研究生から唯一参加した成田は、終始緊張した面持ちが印象的。「ふだんからモノクロが好き」と、モノトーンの晴れ着を選んだ理由を説明していた。
今後トップに立ちたいジャンルについては「歌声でトップに立ちたいです」と大きな夢を口に。「お披露目でもソロで歌わせていただいたんですけど、まだまだ見せられていない私の歌声がほかにもあると思うので頑張りたいです」と歌への意欲を見せていた。
同期の秋山由奈や八木愛月が選抜入りを果たすなど実力者揃いの18期にて、どこまで成田の可能性が開花するのか。いまや恒例イベントとなった歌唱力No.1決定戦での活躍も期待される。
会見では毎年恒例の「○○世代」を訊ねる質問も。千葉は「今年は辰年ということでAKB48の活動に限らず、舞台や今はSNSからお仕事が増えたりとかもあり、研究生で2年目とか1年も経っていないメンバーとかもいるので」と、メンバーたちの活躍ぶりを紹介。
そのうえで「これから未来しかないなって思い、これからトップに立つ(辰)世代! 辰とかけて、これからトップに立つ(辰)世代で頑張りたいなって思います」と宣言。6人全員で、龍が爪を見せる辰ポーズを見せてくれた。
(取材:遠藤葵、撮影:Issey Nakanishi)